泉鏡花文学賞 いずみきょうかぶんがくしょう
『ひよこ太陽』は、書けない日々を送る作家の「私」を中心に、妄想、希死念慮、人探しの依頼が絡み合う連作小説集。虚実の境目に立つ語り手の危うい日常を、田中慎弥らしい粘り強い視線で描く。
書けなさを見つめ続ける作家の目が、日常を妄想と死の誘惑へと傾けていく。