日本歌人クラブ賞 にほんかじんくらぶしょう
山中律雄の第五歌集。佐藤佐太郎から川島喜代詩へ連なる短歌の流れを意識しつつ、病を得て生死と向き合う時間、家族や土地、日常の細部を静かな緊張で詠む。
「未生」「追悼」「冬支度」「淡黄」「麻酔」などの連作を収める。生の終わりを意識する局面でも、食事、畑、名刺、年金といった生活の具体が歌の足場になる。