岸田國士戯曲賞 きしだくにおぎきょくしょう
広大な関東平野を背景に、人間の生活、土地、社会の圧力を舞台的に捉える戯曲。個人の声が大きな風景にのみ込まれる感覚を通じて、戦後社会の不安を描く。
平野の広がりの中で、人の声は社会のざわめきと交差する。
砂と城という壊れやすい象徴を軸に、人間の欲望や関係の脆さを舞台上に立ち上げる戯曲。築き上げたものが崩れる予感が、会話と場面の緊張を支える。
築いた城は、砂のように崩れる運命を抱えている。