日本の文学賞

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岸田國士戯曲賞

きしだくにおぎきょくしょう

劇作家・岸田國士の業績を顕彰し、若手劇作家の育成を目的とした戯曲賞。

戯曲賞若手劇作家育成
創設年
1955
主催
白水社
カテゴリー
戯曲・脚本・シナリオ
選考方式
公募
受賞対象
不問
開催頻度
年1回
発表時期
2〜4月頃
賞のステータス
活動中

説明

岸田國士戯曲賞は、劇作家・岸田國士の業績を顕彰するとともに、若手劇作家の育成を目的に白水社が主催する戯曲賞。新人劇作家の登竜門とされ、「演劇界の芥川賞」という異名を持つが、ベテラン作家の受賞も多い。

賞品

主賞品
正賞として記念時計、副賞として賞金
  • 記念時計
  • 賞金

公式情報

https://www.hakusuisha.co.jp/news/n12020.html

過去の受賞者

安藤奎 あんどう けい 受賞

『歩かなくても棒に当たる』は、安藤奎によるシチュエーション・コメディの戯曲である。マンションのごみ集積所を舞台に、女性たちのあいだで「ルール」が暴走し、日常の会話が不穏で可笑しい方向へ転がっていく。

マンションのごみ集積所で「ルール」が暴走する、恐ろしくも可笑しいシチュエーション・コメディ。

190ページ
戯曲コメディ日常ルール共同住宅違和感
笠木泉 受賞

笠木泉の戯曲。神奈川・大黒ふ頭で働く三人の男女が、息苦しい日々の違和感と徒労感を抱えながら、海へ向かう道でささやかな希望を見いだし、互いに手を差し伸べようとする。

午前5時に目覚めた人びとが海への道を行く場面を軸に、三つの声が響き合う。詩的な言葉と静かなユーモアによって、個人の記憶と長い時間へのまなざしを重ねる。

190ページ
労働と日常海と記憶希望と連帯時間
池田亮 いけだ りょう 受賞

池田亮の戯曲。映画館で海賊版制作者を捕まえた人物が、店「ハートランド」で出会う人々との関係を通じ、現実と虚構、過去と現在、救いのあり方を問い直す。

VRやネットをモチーフに、現実と虚構の境界を溶かしながら、多様な救いの形を探る戯曲。

200ページ
現実と虚構記憶関係救いインターネット
加藤拓也 かとう たくや 受賞

会話の運びの中で、病や差別、友人関係の揺れを浮かび上がらせる戯曲。

軽さのあるやりとりの底に、切実さが沈んでいる。

212ページ
戯曲会話劇病差別友情
金山寿甲 受賞

パチンコ店を家業とする在日コリアン三世の人生を、ヒップホップのリズムで描く舞台作品。

家業と身体感覚が、リズムの中でぶつかり合う。

214ページ
戯曲在日コリアン家族ヒップホップ労働
福名理穂 ふくな りほ 受賞

『柔らかく搖れる』は、福名理穂による現代口語演劇の戯曲である。川の音が響く広島の地方都市を舞台に、孤独、後悔、ぬくもりを抱えた家族が、依存や介護を含む日常のなかで揺れ動く。

川の音が響く地方都市で、依存や介護を抱える家族の日常を描く現代口語演劇。

194ページ
戯曲家族地方都市依存介護孤独
山本卓卓 やまもと たくたく 受賞

山本卓卓の戯曲。自らを「腐ったバナナ」と呼ぶ元詐欺師が、マッチングアプリで出会った人々と関係を結び、社会の周縁に置かれた者たちが未来を変えようともがく姿を描く。

社会の周縁にいる人々の出会いと関係を通して、弱さ、人情、未来への抵抗を描く戯曲。

190ページ
孤立友情社会の周縁未来人情
該当なし
市原佐都子 いちはら さとこ 受賞

ギリシャ悲劇を反転させ、女性と身体の政治性を描く戯曲。

上演空間で、女性たちの声が合唱となって響く。

210ページ
戯曲演劇ジェンダー身体
谷賢一 たに けんいち 受賞

福島と原発事故をめぐる三つの時代をつなぐ戯曲。

1961年、1986年、2011年が一つの舞台でつながる。

336ページ
戯曲福島原発家族
松原俊太郎 まつばら しゅんたろう 受賞

松原俊太郎『山山』は、東日本大震災と原発事故後の風景を背景に、汚染物質の山と美しい山のあわいで暮らす家族を描く戯曲である。独白的な言葉の連なりが、労働、愛、生と死、表象の問題を寓話的に浮かび上がらせる。

美しい山と黒い山のあいだで、家族の言葉が震災後の世界を押し広げていく。

180ページ
震災後原発事故家族現代戯曲
神里雄大 かみさと ゆうだい 受賞

移民の記憶と越境する視点で、パラグアイ、アルゼンチン、チリ、ペルー、沖縄、父島を結びながら語られる戯曲。父の死や旅、歴史の痕跡をめぐる複数の声が、国境を越えて思考する劇作家の世界を形づくる。

移民の目と声が、長い坂をくだるように国境と記憶を横断する。

196ページ
戯曲移民南米沖縄越境
福原充則 ふくはら みつのり 受賞

終戦直後の日本で、映画人たちが邦画史上初のキスシーンを撮ろうと奔走する戯曲。フィルムもカメラも不足する時代に、GHQの思惑や映画人の情熱が交錯し、笑いを含みながら表現の始まりを描く。

終戦直後、映画人たちは新しい爆発を起こすために走り出す。

174ページ
戯曲映画史戦後喜劇表現
上田誠 うえだ まこと 受賞

大阪・新世界を舞台に、ドローンや人工知能、VRなどが日常に入り込んだ近未来を、下町の人情と大阪弁の笑いで描く戯曲。テクノロジーへの風刺と猥雑な商店街の活気が重なり、SFと新喜劇を接続した群像劇として読める。

ドローンが出前をし、AIが将棋や漫才に入り込む街で、昔ながらの新世界が新しい世界へずれていく。

198ページ
近未来大阪新世界SF新喜劇テクノロジーと人情下町
タニノクロウ たにのくろう 受賞
地獄谷温泉 無明ノ宿

『地獄谷温泉 無明ノ宿』は、タニノクロウによる作品で、この回の受賞対象として確認される。賞の記録、公開書誌、販売書誌を照合し、単行本または文庫として確認できる情報と、確認できない識別子を分けて整理した。

受賞記録からたどる『地獄谷温泉 無明ノ宿』の作品情報。

受賞作品書誌確認現代文学
山内ケンジ やまうち けんじ 受賞

山内ケンジによる現代口語の戯曲。二組の夫婦を中心に、なごやかな会話の奥で奇妙さと官能性がにじむ関係を描き、第59回岸田國士戯曲賞を受賞した。

なごやかな会話の底に、三つのグロテスクがひそむシチュエーション・コメディ。

168ページ
戯曲夫婦現代口語演劇
飴屋法水 あめや のりみず 受賞

『ブルーシート』は飴屋法水による作品で、受賞として記録されている。受賞情報と書誌情報を照合し、作品単位の紹介として読めるよう、題名から伝わる主題と受賞作としての位置づけを中心に整理した。

飴屋法水『ブルーシート』の受賞作情報と書誌状況を整理した作品紹介。

190ページ
受賞作現代文学書誌確認
赤堀雅秋 あかほり まさあき 受賞

父の死をきっかけに、長く離れていた家族が通夜の場へ集まる戯曲。会話の粗さや沈黙を通じて、家族の雑多さと、震災後の生活感をにじませる。

通夜の準備と家族の再会が、粗くも切実な会話劇になる。

158ページ
戯曲家族劇震災後
岩井秀人 いわい ひでと 受賞

不倫をしている女性が選択を重ねた先で何を見るのかを描く戯曲。日本語版と英訳版を併録した単行本として刊行され、関係の滑稽さと苦さを舞台の言葉で立ち上げる。

不倫をめぐる選択の先に、女の目に映るものを描くバイリンガル戯曲。

111ページ
戯曲人間関係現代演劇
ノゾエ征爾 のぞえ せいじ 受賞

両親の離婚、失職、突然の転落といった出来事を抱えた人々が、チョークで描ける壁を媒介に喪失と模索を続ける戯曲。行き詰まりの中でも少しずつ前へ進む人間の姿を、ユーモアと痛みを交えて描く。

チョークで描かれる風景の中で、喪失した人々が少しだけ前へ進む。

159ページ
現代戯曲喪失家族労働模索
藤田貴大 ふじた たかひろ 受賞

帰宅の合図、食卓を待つ時間、潮の匂いがする世界をめぐって、家族や共同体の記憶を重ねる戯曲。親密な言葉と身体の反復を通じて、帰る場所を求める感覚と失われた時間を舞台化する。

帰る合図と食卓の記憶が、失われた場所への思いを呼び起こす。

200ページ
現代戯曲家族帰る場所記憶共同体
矢内原美邦 やないはら みくに 受賞

シェイクスピア『アテネのタイモン』を下敷きに、不幸のどん底でもがく人々がなお前向きに生きようとする姿を描く現代戯曲。資産家、メイド、リンゴ農家らの関係を通じて、破滅と再生の身ぶりを立ち上げる。

どん底にいる人々が、なお前向きな叫びを上げる現代版タイモン。

173ページ
現代戯曲シェイクスピア翻案不幸再生身体表現
松井周 まつい しゅう 受賞

家族の肖像をめぐる戯曲集の表題作。親子や家族の距離を、会話のずれと身体的な違和感を通して描き、日常の場面にひそむ不安を舞台上に浮かび上がらせる。

家族という近さが、かえって言葉の届かなさを露わにする。

190ページ
家族親子関係会話のずれ現代演劇
柴幸男 しば ゆきお 受賞
わが星

『わが星』は、舞台上の時間と言葉のリズムを生かし、個人の日常と大きな世界を重ね合わせる戯曲。軽やかな構造の奥に、存在と時間への問いが置かれている。

『わが星』は、柴幸男の受賞対象作として読者に届いた一作。

戯曲時間日常と宇宙
蓬莱竜太 ほうらい りゅうた 受賞
まほろば

『まほろば』は蓬莱竜太による作品。受賞歴を通じて知られ、人物の感情や時代性を軸にした読み味を持つ。

『まほろば』は、蓬莱竜太の持ち味が表れた受賞作である。

文学賞受賞作
本谷有希子 ほんたに ゆきこ 受賞

新聞販売所に現れた見知らぬ女が、一家の不幸を執拗にえぐり出していく戯曲。理不尽な幸福感と暴力的な明るさで、家族の脆さをブラックに照らす。

『幸せ最高ありがとうマジで!』は、本谷有希子の持ち味が表れた受賞作である。

165ページ
戯曲家族ブラックユーモア
前田司郎 まえだ しろう 受賞

『生きてるものはいないのか』は、前田司郎による岸田國士戯曲賞の受賞作。

『生きてるものはいないのか』は、前田司郎による岸田國士戯曲賞の受賞作。

171ページ
人間関係
該当なし
佃典彦 つくだ のりひこ 受賞

『ぬけがら』は、佃典彦の戯曲です。人が残していった殻や空白を思わせる題名のもと、身体、家族、記憶、関係性の変化を舞台上であぶり出す作品です。

人が残す殻と空白から、関係の変化を描く戯曲。

157ページ
戯曲家族身体喪失
三浦大輔 みうら だいすけ 受賞

『愛の渦』は、三浦大輔の戯曲です。乱交パーティーに集まった見知らぬ男女の一夜を通じて、欲望、孤独、見栄、むき出しの会話を描き、人間関係の滑稽さと痛みを舞台にします。

欲望の場に集まる男女の一夜から、人間関係の痛みを描く戯曲。

156ページ
戯曲欲望孤独会話劇現代社会
宮藤官九郎 みやとう かんくろう 受賞

失踪した小説家を追う編集者の視点から、不穏な笑いと謎が転がっていく戯曲。ブラックユーモアを帯びた会話と、現実がずれていく感覚が舞台の推進力になっている。

笑いと不穏さが同じ速度で転がる、宮藤官九郎の戯曲。

253ページ
戯曲ブラックユーモア失踪事件演劇
岡田利規 おかだ としき 受賞

イラク空爆と反戦デモが街を覆う時期、渋谷のホテルで過ごす若者たちの会話と身体感覚を描いた戯曲。日常のゆるい言葉の中に、都市と政治の現実がにじむ。

渋谷の数日間に、世界のニュースと身体の実感が重なる。

190ページ
現代演劇都市の若者反戦デモ日常会話
倉持裕 くらもち ゆたか 受賞
ワンマン・ショー

舞台上の語りと関係性のずれを使い、笑いと不安を同時に立ち上げる戯曲。日常的な会話が少しずつ歪む構成に特徴がある。

ワンマン・ショーは、舞台上の語りと関係性のずれを使い、笑いと不安を同時に立ち上げる戯曲。

受賞作記憶人間関係
中島かずき なかじま かずき 受賞
アテルイ

『アテルイ』は、中島かずきによる戯曲作品。受賞時の評価対象として、題名が示す情景や人物の動きを軸に、短い形式の中にも時間の厚みを感じさせる作品である。

アテルイという題名が、作品の中心にある気配と緊張を端的に伝えている。

舞台対立記憶
該当なし
三谷幸喜 みたに こうき 受賞

『オケピ!』は、三谷幸喜による戯曲で、岸田國士戯曲賞の受賞作として位置づけられる。受賞時の評価を軸に、個人の感覚や時代の空気を作品の形式に引き寄せて読ませる一作である。

『オケピ!』は、三谷幸喜の表現が受賞によって広く注目された作品である。

333ページ
戯曲受賞作現代日本文学
永井愛 ながい あい 受賞
兄帰る

『兄帰る』は、永井愛による作品です。受賞対象となった作品として、刊行情報を確認できる範囲で紹介します。

兄帰るを通じて、永井愛の表現の特徴に触れられる作品です。

作品
ケラリーノ・サンドロヴィッチ けらりーの・さんどろゔぃっち 受賞
フローズン・ビーチ

『フローズン・ビーチ』は、ケラリーノ・サンドロヴィッチによる戯曲。受賞対象となった作品で、題名が示す人物、場所、記憶、社会的状況を軸に読ませる。

フローズン・ビーチは、戯曲としての輪郭とケラリーノ・サンドロヴィッチの関心が重なる作品。

受賞作戯曲現代文学
深津篤史 ふかつ あつし 受賞

『うちやまつり』は深津篤史による戯曲で、1998年に第42回岸田國士戯曲賞を受賞した。

穏やかな正月の午後に、隠された事実が次第に明らかになる戯曲。

125ページ
家族秘密大阪演劇
松尾スズキ まつお すずき 受賞
ファンキー! 宇宙は見える所までしかない

『ファンキー! 宇宙は見える所までしかない』は、松尾スズキによる刊行情報が確認できる作品で、岸田國士戯曲賞の受賞作として知られる。戯曲賞・若手劇作家育成の領域で評価された一作で、題名が示す主題や人物の動きを軸に読ませる。

岸田國士戯曲賞で評価された『ファンキー! 宇宙は見える所までしかない』は、作品名の印象を手がかりに読者を引き込む。

岸田國士戯曲賞ファンキー! 宇宙は見える所までしかない戯曲賞・若手劇作家育成
鈴江俊郎 すずえ としろう 受賞

鈴江俊郎の戯曲。やるせない思いと身体が呼び合うときに生まれるしぐさを手がかりに、言葉だけでは伝わらない感情と他者の距離を舞台上で探る。

題名となる髪をかきあげるしぐさを含め、身体の動きが台詞と並ぶ表現として働く。言葉になる前の感情を、俳優の身ぶりと間で示す戯曲である。

140ページ
身体と言葉感情の表現他者との距離身ぶり
松田正隆 まつだ まさたか 受賞

松田正隆の戯曲。妻が忘れた日傘を取りに出た夫の不在中に妻が倒れる出来事から、看取る者と逝く者のあいだにある愛情と、静かに流れる日々を描く。

夫婦のあいだだけに通う愛と、看取る者・逝く者の思いを、日常の静かな時間の中で描く戯曲。

110ページ
夫婦病看取り日常死
鴻上尚史 こうがみ しょうじ 受賞
スナフキンの手紙

『スナフキンの手紙』は、対象となる文学賞で評価された作品で、題名が示す主題や人物、時代の手触りを軸に読ませる一作です。

『スナフキンの手紙』は、受賞対象として記憶される作品の個性を備えています。

文学賞受賞作人間の営み時代と社会
平田オリザ ひらた おりざ 受賞
東京ノート

『東京ノート』は、対象となる文学賞で評価された作品で、題名が示す主題や人物、時代の手触りを軸に読ませる一作です。

『東京ノート』は、受賞対象として記憶される作品の個性を備えています。

文学賞受賞作人間の営み時代と社会
鄭義信 てい ぎしん 受賞
ザ・寺山

鄭義信による『ザ・寺山』は、kishida-kunio-drama-awardの受賞対象となった作品です。単行本として確認できる識別子は見つからないため、作品内容を中心に扱います。

鄭義信の『ザ・寺山』を、受賞作としての文脈から紹介します。

受賞作文学賞ザ・寺山
宮沢章夫 みやざわ あきお 受賞
ヒネミ

『ヒネミ』は、宮沢章夫による戯曲です。岸田國士戯曲賞の受賞対象として扱われ、作者の関心や表現の特徴がまとまって示された作品です。

宮沢章夫の表現を知る入口となる戯曲です。

戯曲岸田國士戯曲賞受賞作
柳美里 やなぎ みり 受賞
魚の祭

『魚の祭』は、柳美里による戯曲です。岸田國士戯曲賞の受賞対象として扱われ、作者の関心や表現の特徴がまとまって示された作品です。

柳美里の表現を知る入口となる戯曲です。

122ページ
戯曲岸田國士戯曲賞受賞作
横内謙介 よこうち けんすけ 受賞

「愚者には見えないラ・マンチャの王様の裸」は、「裸の王様」と「ドン・キホーテ」を重ね、傷ついた王とサンチョ・パンサの出会いから現実と幻想を交差させる戯曲である。寓話の軽やかさを借りながら、戦争や権力、心の再生を問う舞台作品として構成されている。

裸の王様とサンチョ・パンサが出会うとき、笑いは傷ついた心を照らしはじめる。

134ページ
寓話演劇権力と幻想再生
坂手洋二 さかて ようじ 受賞

ゴミ袋、呼吸、儀式めいた集団をめぐって、バブル期の都市の不安を寓話的に描く坂手洋二の戯曲。社会問題と身体感覚を結びつけ、初期燐光群を代表する作品となった。

ゴミ袋に顔を入れる夜の儀式が、都市の息苦しさをあぶり出す。

376ページ
戯曲都市ゴミ問題身体バブル期
該当なし
岩松了 いわまつ りょう 受賞

『蒲団と達磨』は、岩松了の戯曲で、岸田國士戯曲賞を受けた作品である。日常会話をずらしながら積み重ねる独自の対話文体によって、リアリズムと不条理が交差する場を作り出す。

日常の会話が少しずつずれ、家族や関係の不穏な輪郭が浮かび上がる。

129ページ
戯曲対話リアリズム不条理
大橋泰彦 おおはし やすひこ 受賞

『ゴジラ』は大橋泰彦による、舞台上の対話と状況の変化で人物の葛藤を浮かび上がらせる戯曲です。受賞作として、題名が示す主題を軸に、読後に残る余韻を重んじた一作として位置づけられます。

『ゴジラ』は、短い題名の奥に人物、時代、土地の気配を重ねる作品です。

105ページ
対話葛藤舞台空間現代性
該当なし
川村毅 かわむら つよし 受賞
新宿八犬伝 第一巻-犬の誕生-

川村毅の初期代表作で、『南総里見八犬伝』を現代の新宿へ移し替えた連作戯曲の第一巻。都市の熱気、若者の身体性、神話的な物語性が疾走感をもって交錯する。

新宿の街を舞台に、八犬伝の物語が現代演劇の熱量で生まれ直す。

新宿都市演劇八犬伝若者
劇作家
生田萬 いくた まん 候補
最後から2番目のナンシー・トマト

生田萬による戯曲。題名にあるナンシー・トマトという人物像を通じ、終わりに近づく時間、都市的な奇妙さ、会話のずれを舞台上に立ち上げる。

終わりの気配を帯びた人物と会話が、舞台に奇妙な明るさを残す。

戯曲都市会話終末感
劇作家
市堂令 しどう れい 候補
シンデレラ

市堂令による戯曲。古典的な童話の題名を借りながら、舞台上の人物関係や現代的な視線によって、変身、欲望、救済の物語を組み替える。

よく知られた童話の型が、現代の舞台で別の顔を見せる。

童話の変奏変身欲望戯曲
劇作家
加藤直 かとう なお 候補
美女と野獣

加藤直による戯曲。『美女と野獣』の物語型を手がかりに、美しさ、異形、愛の条件を舞台上の関係として問い直す。

美と異形の物語が、舞台の上で人と人の距離を問い直す。

童話異形愛舞台
劇作家
川村毅 かわむら つよし 候補
新宿八犬伝 第二巻―ベルリンの秋

川村毅の『新宿八犬伝』連作の第二巻。第一巻で立ち上がった都市神話的な世界を受け、ベルリンという場所のイメージを重ねながら、越境と時代の不安を描く。

新宿からベルリンへ、都市の神話はさらに遠くへ広がる。

新宿八犬伝ベルリン越境都市神話
劇作家
岸田理生 きしだ りお 受賞
糸地獄

『糸地獄』は岸田理生による戯曲で、1985年の受賞作として記録されている。身体、女性性、支配と解放のイメージを濃密に織り込み、幻想的な舞台空間を作る戯曲。

戯曲としての輪郭を、受賞記録と書誌情報からたどる作品。

受賞作品戯曲1985年
劇作家
北村想 きたむら そう 受賞
十一人の少年

『十一人の少年』は、北村想による戯曲。受賞作として、作者の問題意識と表現の特色を伝える一作である。

受賞作『十一人の少年』を入口に、北村想の表現世界へ導く。

演劇対話舞台表現
劇作家
野田秀樹 のだ ひでき 受賞
野獣降臨(のけものきたりて)

『野獣降臨(のけものきたりて)』は、岸田國士戯曲賞の受賞作として記録される戯曲で、舞台上の身体性と言葉の速度を軸に、時代の空気を強く帯びた作品。

『野獣降臨(のけものきたりて)』は、受賞歴により現在も作品史の中で参照される一作。

戯曲演劇身体性1980年代
劇作家
山元清多 やまもと きよた 受賞
比野置(ピノッキオ)ジャンバラヤ

『比野置(ピノッキオ)ジャンバラヤ』は、岸田國士戯曲賞の受賞作として記録される戯曲で、舞台上の身体性と言葉の速度を軸に、時代の空気を強く帯びた作品。

『比野置(ピノッキオ)ジャンバラヤ』は、受賞歴により現在も作品史の中で参照される一作。

戯曲演劇身体性1980年代
劇作家
渡辺えり子 わたなべ えりこ 受賞
ゲゲゲのげ

『ゲゲゲのげ』は、岸田國士戯曲賞の受賞作として記録される戯曲で、舞台上の身体性と言葉の速度を軸に、時代の空気を強く帯びた作品。

『ゲゲゲのげ』は、受賞歴により現在も作品史の中で参照される一作。

戯曲演劇身体性1980年代
劇作家
山崎哲 やまざき てつ 受賞
漂流家族、うお伝説

山崎哲『漂流家族、うお伝説』は、受賞時の文脈で評価された作品である。作品名が示す主題を軸に、時代や社会、個人の経験を読み解く構成を持つ。

漂流家族、うお伝説は、受賞作としての輪郭を保ちながら、作者の関心を凝縮して伝える。

文学賞受賞作時代背景人間と社会
劇作家
竹内銃一郎 たけうち じゅういちろう 受賞

竹内銃一郎『あの大鴉、さえも』は、受賞時の文脈で評価された作品である。作品名が示す主題を軸に、時代や社会、個人の経験を読み解く構成を持つ。

あの大鴉、さえもは、受賞作としての輪郭を保ちながら、作者の関心を凝縮して伝える。

374ページ
文学賞受賞作時代背景人間と社会
劇作家
斎藤憐 さいとう れん 受賞

『上海バンスキング』は、斎藤憐による戯曲。昭和初期から戦中にかけての上海を舞台に、ジャズに魅せられた日本人バンドマンたちの青春、恋、自由への憧れを、時代の暗い影とともに描く。

戦時下へ向かう上海で、ジャズに生きた若者たちの自由と破滅を描く戯曲。

119ページ
戯曲上海ジャズ戦争青春
劇作家
岡部耕大 おかべ こうだい 受賞
肥前松浦兄妹心中

『肥前松浦兄妹心中』は、岡部耕大による戯曲作品で、舞台上の身体と言葉を通して人間の関係や社会の歪みを照らす作品である。上演を前提にした緊張感の中で、沈黙、対話、場の力が主題を形づくっている。

舞台の空間に沈黙と声が置かれ、人間と社会の影が浮かび上がる。

演劇身体社会記憶
劇作家
太田省吾 おおた しょうご 受賞
小町風伝

『小町風伝』は、太田省吾による戯曲作品で、舞台上の身体と言葉を通して人間の関係や社会の歪みを照らす作品である。上演を前提にした緊張感の中で、沈黙、対話、場の力が主題を形づくっている。

舞台の空間に沈黙と声が置かれ、人間と社会の影が浮かび上がる。

演劇身体社会記憶
劇作家
知念正真 ちねん せいしん 受賞
人類館

『人類館』は、知念正真による戯曲作品で、舞台上の身体と言葉を通して人間の関係や社会の歪みを照らす作品である。上演を前提にした緊張感の中で、沈黙、対話、場の力が主題を形づくっている。

舞台の空間に沈黙と声が置かれ、人間と社会の影が浮かび上がる。

演劇身体社会記憶
劇作家
該当なし
石澤富子 いしざわ とみこ 受賞
琵琶伝

戯曲集『琵琶伝』の表題作。歴史や芸能の記憶を舞台上の言葉へ移し、琵琶という楽器が帯びる語りの力と、人物の情念を重ねる作品として岸田國士戯曲賞に位置づけられる。

琵琶の音に宿る物語性を、現代劇の緊張へ変える戯曲。

230ページ
戯曲語り芸歴史の記憶情念
劇作家
石澤富子 いしざわ とみこ 佳作
木蓮沼

『木蓮沼』は、石沢富子の戯曲として岸田國士戯曲賞の対象となった。沼という閉じた空間の気配を背景に、人間関係の緊張や記憶の揺れを舞台上に立ち上げる作品である。

閉ざされた沼の気配が、人の記憶と関係を揺らす戯曲。

戯曲舞台記憶人間関係
劇作家
つかこうへい つか こうへい 受賞

『熱海殺人事件』は、つかこうへいによる戯曲。舞台上の言葉と身体の衝突を通じて時代の空気を立ち上げ、1974年の受賞作として演劇表現の強さが評価された。

熱海殺人事件は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

234ページ
劇作舞台表現時代批評
劇作家
清水邦夫 しみず くにお 受賞
ぼくらが非情の大河をくだるとき

『ぼくらが非情の大河をくだるとき』は、清水邦夫による戯曲。舞台上の言葉と身体の衝突を通じて時代の空気を立ち上げ、1974年の受賞作として演劇表現の強さが評価された。

ぼくらが非情の大河をくだるときは、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

劇作舞台表現時代批評
劇作家
井上ひさし いのうえ ひさし 受賞

禅僧道元と現代の患者を夢の中で交差させる戯曲。宗教、欲望、言葉の働きを喜劇的な仕掛けで揺さぶり、思想劇でありながら舞台上の運動感を失わない。

夢の内と外が反転し、悟りをめぐる問答は笑いと混乱を帯びていく。

383ページ
禅夢欲望言葉遊び思想喜劇
劇作家
佐藤信 さとう のぶ 受賞
鼠小僧次郎吉

『鼠小僧次郎吉』は佐藤信による作品で、1971年に晶文社から図書として刊行された。

佐藤信の受賞歴の中で記録される『鼠小僧次郎吉』。

346ページ
受賞作作品晶文社
演出家
唐十郎 から じゅうろう 受賞
少女仮面

『少女仮面』は、唐十郎による作品で、1970年のkishida-kunio-drama-awardで受賞対象となった。受賞記録と公開書誌をもとに、作品単位で参照できる項目として整理される。

kishida-kunio-drama-awardで受賞対象となった『少女仮面』。

受賞作文学賞刊行状況
劇作家
秋浜悟史 あきはま さとし 受賞
幼児たちの後の祭り

『幼児たちの後の祭り』は、秋浜悟史による戯曲で、岸田國士戯曲賞を受けた作品である。共同体や子どもをめぐる想像力を通じて、戦後演劇の中で地域性と社会性を問い直す。

子どもと共同体をめぐる想像力が、戦後演劇の社会的な問いへつながる。

319ページ
戯曲子ども共同体戦後演劇
劇作家
別役実 べつやく みのる 受賞

アンデルセン童話の題名を借りながら、不条理劇の感覚で戦後都市の孤独と記憶を描く戯曲。日常会話のずれが、現実の足場を静かに崩していく。

マッチ売りの少女は、別役実の表現を戯曲として伝える作品。

166ページ
戯曲不条理孤独
劇作家
川俣晃自 かわまた こうじ 受賞
関東平野

広大な関東平野を背景に、人間の生活、土地、社会の圧力を舞台的に捉える戯曲。個人の声が大きな風景にのみ込まれる感覚を通じて、戦後社会の不安を描く。

平野の広がりの中で、人の声は社会のざわめきと交差する。

戯曲社会戦後
劇作家
広田雅之 ひろた まさゆき 受賞
砂と城

砂と城という壊れやすい象徴を軸に、人間の欲望や関係の脆さを舞台上に立ち上げる戯曲。築き上げたものが崩れる予感が、会話と場面の緊張を支える。

築いた城は、砂のように崩れる運命を抱えている。

戯曲社会孤独
劇作家
該当なし
人見嘉久彦 ひとみ かくひこ 受賞
友絵の鼓

「友絵の鼓」は、人見嘉久彦による戯曲で、関西の新劇運動・劇団活動の文脈で上演記録が残る作品。岸田國士戯曲賞の受賞作として、地域演劇から生まれた戯曲の一つに位置づけられる。

関西の新劇活動から生まれ、上演記録とともに伝わる受賞戯曲。

戯曲新劇関西演劇上演史
菅龍一 すが りゅういち 受賞
女の勤行

「女の勤行」は、菅龍一による戯曲で、第10回新劇岸田戯曲賞の受賞作として記録される。題名が示す宗教的な行為と女性の生活・身体感覚を結び、戦後新劇の戯曲として扱われている。

勤行という行為を手がかりに、女性の生活と内面へ向かう受賞戯曲。

戯曲新劇女性宗教的行為
福田善之 ふくだ よしゆき 辞退
袴垂れはどこだ

福田善之の戯曲。平安期の盗賊伝説を手がかりに、圧政に苦しむ人々が救い主を待ち望む状況を舞台化し、民衆の願望と現実のずれを鋭く描く。

待ち望まれる盗賊の影を通して、民衆の願いと権力への怒りが立ち上がる。

戯曲民衆権力伝説
山崎正和 やまざき まさかず 受賞

「世阿彌」は、山崎正和が世阿弥の半生を通して芸能と権力、演技する自己の内面を描いた戯曲。足利義満の時代を背景に、見られる存在として生きる芸能者の緊張を歴史劇として結晶させている。

能を大成した世阿弥の半生に、芸能と権力の光と影を重ねる。

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世阿弥能芸能と権力歴史劇
宮本研 みやもと けん 受賞
日本人民共和国、メカニズム作戦

宮本研の初期戯曲二作を対象とする受賞。社会体制や機械化された組織をめぐる不安を、舞台上の対話と状況の圧力として描き、戦後演劇が抱えた政治性と実験性を示す。

戦後社会の制度と人間を、硬質な舞台空間のなかで問い直す。

戦後演劇政治体制組織機械化社会批評
八木柊一郎 やぎ しゅういちろう 受賞
波止場乞食と六人の息子たち、コンベヤーは止まらない

八木柊一郎の二つの戯曲を対象とする受賞。港湾や工場を思わせる場を通じて、働く人々の生活、貧しさ、近代化の圧力を舞台の緊張として描いた作品群である。

労働の現場に立つ人間の声を、舞台の切実な衝突として響かせる。

労働貧困近代化戦後社会戯曲
該当なし
小林勝 こばやし かつ 受賞
檻

刑務所の房を舞台に、さまざまな過去を持つ男たちの閉ざされた日常が揺れ動く戯曲。作者自身の収監経験を背景に、戦後社会の暴力、記憶、責任を凝縮して描く。

閉ざされた房の中で、戦後の傷と責任が声を持つ。

戯曲刑務所戦後責任
早坂久子 はやさか ひさこ 受賞
相聞

恋愛や呼び交わす感情を題名に掲げる早坂久子の戯曲。編集者として演劇誌に関わった作者が、関係の機微と内面の動きを舞台の言葉に移した作品。

呼び交わす思いが、静かな舞台の緊張をつくる。

戯曲恋愛心理
福田善之 ふくだ よしゆき 佳作
長い墓標の列

『長い墓標の列』は、福田善之による戯曲である。受賞時期の文学・文化状況の中で評価された作品として、作者の関心や時代の空気を伝える。

『長い墓標の列』は、福田善之の仕事の中で受賞歴と結びついて記憶される一作である。

演劇対話戦後演劇
原源一 はら げんいち 佳作
漁港

『漁港』は、原源一による戯曲である。受賞時期の文学・文化状況の中で評価された作品として、作者の関心や時代の空気を伝える。

『漁港』は、原源一の仕事の中で受賞歴と結びついて記憶される一作である。

演劇対話戦後演劇
広田雅之 ひろた まさゆき 佳作
友情舞踏会

『友情舞踏会』は広田雅之による受賞対象作で、当該賞の回次で評価された作品である。刊行形態は作品名と著者名をもとに書籍データベースで確認し、単独書籍または収録書籍として確認できる範囲だけを識別子に反映している。

広田雅之の『友情舞踏会』を、受賞対象作として読むための入口となる作品紹介。

507ページ
受賞作品文学賞刊行確認
堀田清美 ほった きよみ 受賞
島

『島』は、堀田清美による戯曲・演劇作品で、岸田國士戯曲賞の1958-1回で受賞対象となった作品です。公開資料で確認できる範囲では、刊行形態や後年の収録状況を中心にたどれる作品です。

堀田清美の『島』は、受賞歴を通して現在も作品名をたどることができる一作です。

戯曲・演劇作品受賞作戦後文学
生活を記録する会・劇団三期会 せいかつをきろくするかい・げきだんさんきかい 佳作
明日を紡ぐ娘たち

明日を紡ぐ娘たちは生活を記録する会・劇団三期会による受賞作。作品の刊行状況と入手可能な本の情報を確認したうえで扱う。

生活を記録する会・劇団三期会による受賞作。

受賞作刊行状況作品背景
大橋喜一 おおはし きいち 受賞
楠三吉の青春

楠三吉の青春は大橋喜一による受賞作。作品の刊行状況と入手可能な本の情報を確認したうえで扱う。

大橋喜一による受賞作。

受賞作刊行状況作品背景
小幡欣治 おばた きんじ 受賞
畸形児

『畸形児』は、小幡欣治による戯曲である。受賞時期の文学・文化状況の中で評価された作品として、作者の関心や時代の空気を伝える。

『畸形児』は、小幡欣治の仕事の中で受賞歴と結びついて記憶される一作である。

演劇対話戦後演劇
矢代静一 やしろ せいいち 佳作
壁画

『壁画』は、矢代静一の戯曲で、初期の代表作として岸田國士戯曲賞の対象となった作品である。矢代自身の公式プロフィールでは、雑誌発表、劇団新人会による初演、出版記念会の写真とともに紹介されている。

雑誌発表から初演、戯曲集収録へと展開した矢代静一初期の代表戯曲である。

386ページ
現代戯曲初期代表作劇団新人会悲劇戦後演劇