前川佐美雄賞 まえかわさみおしょう
谷岡亜紀の第三歌集。都市とアジアをめぐる視線のなかで、暴力、歴史、周縁に置かれた人びとの姿を、緊張をもつイメージと言葉の運動として詠む。
空き缶を両手に捧げる人の像を歌う作品があり、都市の雑踏や市場の気配を個人の身体へ引き寄せる。抄録は後年の『谷岡亜紀歌集』にも収められた。