毎日出版文化賞 まいにちしゅっぱんぶんかしょう
第40回(1986年)
受賞者
9名天野忠の詩業をまとめた詩集の続巻。日常の言葉にユーモアと苦みを含ませ、老い、生活、孤独、街の気配を平明な口調で立ち上げる。
飾らない言葉が、生活の哀歓と人間味を静かに照らす。
国際経済の構造変化を、資本主義の変容、国家間関係、企業活動の広がりから読み解く岩波新書。専門的な経済分析を一般読者に向けて整理し、世界経済を見るための視角を提示する。
世界経済を一国単位ではなく、相互依存する構造としてとらえるための入門書。
詩人・金時鐘が、在日朝鮮人として生きることの思想と実存をめぐって書いたエッセイ集。言葉、教育、民族、国家、個人の関係を鋭く問い直す。
「在日」を受け身の属性ではなく、生き方と思想の問題として問い直す。
視覚と聴覚に障害を負った粟津キヨの歩みを描く自伝的作品。困難の中で学び、働き、人と関わりながら自分の生を切り開いていく姿を伝える。
障害と向き合いながら、自分の言葉と生き方を獲得していく記録。
尾瀬などの湿原に咲くミズバショウをめぐり、自然保護と地域の記憶を伝える作品。花の美しさだけでなく、その環境を守り続ける人びとの思いを描く。
一つの花を守ることから、湿原と人間の関係が見えてくる。
日本列島の民俗文化を、自然環境、信仰、社会構造、生活文化などから総合的に扱う大型叢書。谷川健一らの編集により、多様な地域文化を通じて日本文化の基層を探る。
列島各地の民俗を横断し、日本文化の深層を描き出す叢書。
生物学の各分野を体系的にまとめた大型専門叢書。分類、形態、生理、進化などを広く扱い、研究者・学生向けの基礎資料として構成されている。
生物学の知を分野横断で集成した専門叢書。
写真家・並河萬里が、イランの古都イスファハンの建築、装飾、都市空間をとらえた写真集。サファヴィー朝以来の青いタイル、モスク、広場の造形美を視覚的に伝える。
青の装飾と砂漠の光が、イスファハンの歴史都市としての姿を映し出す。
明治期の新聞記事を編年でたどり、政治、社会、文化、事件、風俗の動きをニュースから読み解く事典。近代日本の出来事を同時代の報道の形で把握できる大型資料。
明治という時代を、同時代のニュースの積み重ねから読む事典。