日本の文学賞

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金 時鐘

きん ししょう

Gim Sijong

ペンネーム: パウ(幼名)幼名として用いられた名前

プロフィール

性別
男性
生誕
1929-01-17 (釜山(日本統治時代の朝鮮))
国籍
韓国
言語
日本語
居住地歴
釜山(出生地) → 済州島(本籍・幼年期の居住地) → 大阪 生野区 猪飼野(在日期の居住地)

経歴

職業
詩人, 教員
活動期間
1950年〜
所属
在日朝鮮文化人協会(関係あり), 大阪文学学校(理事長を務めた)
所属団体
南朝鮮労働党(旧), 日本共産党(1950年入党), 在日朝鮮統一民主戦線(在日活動)
影響を受けた人物
李陸史, 金素雲(訳者・詩人)

学歴

官立光州師範学校(光州教育大学校の前身)
尋常科(師範学校尋常科)
期間: 1942 - (在籍、四学年まで)
国: 当時の朝鮮(日本統治下)
師範学校尋常科に在籍したが除籍等の経緯あり

受賞歴

毎日出版文化賞
1986
対象作品: 『「在日」のはざまで』
主催: 毎日新聞社・毎日出版文化賞選考委員会
結果: 受賞
小熊秀雄賞(特別賞)
1992
対象作品: 『原野の詩』
部門: 特別賞
主催: 小熊秀雄賞選考委員会
結果: 受賞
高見順賞
2011
対象作品: 『失くした季節』
主催: 高見順賞選考委員会
結果: 受賞
大佛次郎賞
2015
対象作品: 『朝鮮と日本に生きる:済州島から猪飼野へ』
主催: 大佛次郎賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 詩人・金時鐘が、在日朝鮮人として生きることの思想と実存をめぐって書いたエッセイ集。言葉、教育、民族、国家、個人の関係を鋭く問い直す。

    「在日」を受け身の属性ではなく、生き方と思想の問題として問い直す。

    490ページ
    在日朝鮮人言葉民族と国家エッセイ
小熊秀雄賞 1回登壇
  1. 受賞作: 原野の詩

    『原野の詩 : 集成詩集 1955-1988』は、金時鐘の詩業をまとめた大冊である。『季期陰象』『光州詩片』『猪飼野詩集』『新潟』などを収め、在日の歴史と日本語で詩を書くことの緊張を、長い時間幅の中で示す。

    在日の歴史と日本語への緊張を、一冊の原野として広げた集成詩集。

    893ページ
    在日歴史
萩原朔太郎賞 1回登壇
  1. 『失くした季節』は、金時鐘による作品。詩の言葉が、記憶や土地、身体感覚を通して内面の震えをすくい上げる一冊。

    『失くした季節』は、言葉の密度と題材の力で読者を作品世界へ導く。

    181ページ
    記憶時間人間関係表現の力
高見順賞 1回登壇
  1. 受賞作: 失くした季節

    『失くした季節』は金 時鐘による作品で、2011-1 の受賞・候補記録に残る一冊です。書籍として刊行されたレコードを確認でき、作品単位の書誌情報として扱えます。

    金 時鐘の『失くした季節』は、受賞記録に残る作品として作品単位で整理した。

    496ページ
    詩歌言葉記憶
大佛次郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: 朝鮮と日本に生きる−−済州島から猪飼野へ

    『朝鮮と日本に生きる−−済州島から猪飼野へ』は金時鐘による受賞作です。受賞データと書誌確認先をもとに、作品名・著者名・出版状況を確認しました。

    受賞歴と書誌確認を通じて読む『朝鮮と日本に生きる−−済州島から猪飼野へ』。

    受賞作書誌確認人物と社会

作品

代表作

『猪飼野詩集』

1978年

大阪生野区猪飼野での生活と労働、在日朝鮮人としての記憶を詩的に綴る代表作。

在日故郷労働

『「在日」のはざまで』

1986年 評論/詩随筆

在日朝鮮人としての経験と境遇を論考・随想・詩によって綴った作品。

境界差別記憶

『原野の詩(1955-1988 集成詩集)』

1991年

1955年からの詩作をまとめた集成。戦後在日生活や政治経験を背景とする作品群を収める。

戦後史抵抗個人史

『失くした季節:四時詩集』

2010年

晩年の詩集の一つ。喪失や回想を主題とする作品を収める。

喪失記憶時間

『朝鮮と日本に生きる:済州島から猪飼野へ』

2015年 回想録/随筆

出自の済州島から在日としての大阪・猪飼野での暮らしまでを語る回想と論考。

記憶移住アイデンティティ

全著作

  • 『詩集 地平線』 (1955)
  • 『日本風土記 詩集』 (1957)
  • 『新潟 長篇詩』 (1970)
  • 『さらされるものとさらすもの』 (1975)
  • 『猪飼野詩集』 (1978)
  • 『クレメンタインの歌』 (1980)
  • 『光州詩片』 (1983)
  • 『「在日」のはざまで』 (1986)
  • 『原野の詩(集成)』 (1991)
  • 『草むらの時:小文集』 (1997)
  • 『化石の夏:金時鐘詩集』 (1998)
  • 『わが生と詩』 (2004)
  • 『境界の詩:金時鐘詩集選』 (2005)
  • 『失くした季節』 (2010)
  • 『朝鮮と日本に生きる:済州島から猪飼野へ』 (2015)

作家による翻訳

  • 『空と風と星と詩:尹東柱詩集』編訳 (2004, 2012 岩波文庫版含む)
  • 『〈再訳〉朝鮮詩集』 (2007)

作風・主題

文体
抒情的だが政治性を帯びた文体随想的・回想的な散文詩風の表現
頻出モチーフ
故郷境界・越境在日という存在

健康

  • 心悸亢進・腸結核
    1953 年(入院)〜1956 年(退院)
    長期療養を要し、創作活動と生活に影響を与えた

評価・遺産

在日朝鮮人詩人として、日韓双方の歴史と境遇を詩と随想で掘り下げた重要な作家。戦後日本における在日文学の代表的人物であり、複数の文学賞を受賞し記録・研究対象となっている。

資料所蔵先

  • 国立国会図書館(所蔵・典拠データあり)
  • 各国立図書館の典拠データ(VIAF, ISNI 等)

豆知識

  • 1929年釜山生まれ。在日として日本へ密航し大阪・猪飼野に定住した経歴を持つ。
  • 1973年に日本の公立高校で初めて在日外国人としての公立高校教員となり、正規科目として朝鮮語を教えた。
  • 2003年に済州島で本籍を取得し韓国籍となった。
  • 詩だけでなく翻訳・編集の仕事も多く手掛け、尹東柱の詩集などの編訳を行っている。