新俳句人連盟賞 俳句作品部門 しんはいくじんれんめいしょう はいくさくひんぶもん
佐藤秀子の句集として新俳句人連盟賞の対象となった作品。題名のとおり、新たな場所へ踏み出す感覚を含み、生活実感と社会へのまなざしを俳句の短い形式に託す。
生活の場から見える出発の気配を、短い詩形に刻む。
山あいの集落を思わせる「一揆谷」を舞台に、土地の記憶と人びとの抵抗の気配を俳句的な凝縮で立ち上げる作品。共同体の歴史を背景に、声を上げることと沈黙の重さを短い言葉の連なりで描く。
谷に残る記憶が、静かな怒りと生活の手触りを呼び戻す。