新潮社文学賞 しんちょうしゃぶんがくしょう
『潮騒』は、三島由紀夫が伊勢湾の小島を舞台に、漁師の青年新治と海女の娘初江の初恋を描いた長編小説である。古代的な伝説の気配、太陽と海の明るさ、肉体の健やかさが重なり、三島文学のなかでも澄明な青春小説として読まれている。
海と太陽に包まれた小島で、若い恋は試練を越えて神話のような明るさへ向かう。