日本の文学賞

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7455 件の新刊

文字渦
新潮社

文字渦

円城塔

『文字渦』は、円城塔が文字そのものを生命や制度、技術、歴史として扱う連作短編集です。秦の始皇帝の陵墓、未知の言語遊戯、プログラム、人工知能、統合漢字などをめぐり、文字の起源から未来までを奇想として展開します。

悪玉伝
KADOKAWA

悪玉伝

朝井 まかて

大坂商人の吉兵衛が、相続争いをきっかけに江戸を相手取る大勝負へ踏み出す時代小説。善悪が単純に割り切れない人間関係と商いの論理を、軽やかな筆致で描く。

鏡の背面
集英社

鏡の背面

篠田 節子

女性たちのシェルターを支えていた聖母のような人物が火災で亡くなる。しかし、遺体が別人だと判明したことから、慈善と献身の背後に隠された過去が少しずつ露出していく。善意、依存、救済の危うさを大きな物語で問う長編小説。

夏空白花
ポプラ社

夏空白花

須賀 しのぶ

敗戦後の日本で、高校野球の再建に賭けた人々を描く歴史長編。GHQ 占領下で失われた誇りを取り戻そうとする姿を通じ、スポーツと復興の物語を重ねる。

実存の架け橋
思潮社

実存の架け橋

田中 俊輔

山峡の霧深い家で自己の存在を問い、生の脈動と未来への希望を見つめる田中俊輔の第二詩集。実存という主題を、身体感覚と生活の場から立ち上げる。

鯖 (文芸書)
徳間書店

鯖 (文芸書)

赤松利市

紀州雑賀崎を発祥とする一本釣り漁師たちが、日本海の孤島で再起を図る長編ノワール。時代遅れとなった男たちの漁、儲け話、欲望が絡み合い、地域産業復活の物語に見えたものが破滅へ転がり落ちていく。

マトリョーシカ・ブラッド (文芸書)
徳間書店

マトリョーシカ・ブラッド (文芸書)

呉勝浩

白骨化した遺体のそばに埋められたマトリョーシカから始まるミステリー。入れ子細工のように事件の層が重なり、血縁、暴力、執着が少しずつ露出していく。猟奇的な導入と人間の根にある感情を結びつける長編小説。

然々と: 句集 (北辰社銀漢叢書)
北辰社

然々と: 句集 (北辰社銀漢叢書)

伊藤 伊那男

伊藤伊那男の第三句集。仕事、酒亭、家族、妻への思い、信州から神保町へ至る人生の厚みを背景に、日常の機知と劇性を一句へ凝縮する。

彼女は頭が悪いから
文藝春秋

彼女は頭が悪いから

姫野 カオルコ

姫野カオルコの社会派小説。現実の事件を題材に、学歴、性差、階層、加害と傍観の構造を、被害者と加害者側の背景を交差させながら描く。

ぞぞのむこ
光文社

ぞぞのむこ

井上宮

電車を乗り間違えて見知らぬ町に降り立った島本は、部下から「漠市」には長くいないほうがいいと忠告される。忠告を退けて町を通り抜けた後、仕事や恋愛に幸運が続く一方で、元恋人そっくりの不可解な存在が日常に入り込み、現実の足場が静かに崩れていく。