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ハンセン病療養所(りょうようしょ): 冬敏之短編小説集
冬 敏之
幼くして療養所に入った著者の経験を背景に、隔離政策の下で生きた人々の自由、尊厳、家族の記憶を描く短編小説集。制度に奪われた時間を、個人の声と生活の細部から問い直す。
姥ざかり花の旅笠 小田宅子の「東路日記」
田辺 聖子
江戸後期、筑前の商家の内儀たちが伊勢、江戸、日光、善光寺へと旅を重ねる道中を、小田宅子の『東路日記』を手がかりに描く歴史紀行小説。五十代の女性たちの教養、好奇心、体力が、旅の細部を通じて生き生きと立ち上がる。
お供え (大活字本シリーズ)
吉田 知子
「お供え」は、日常の境界がふいに揺らぎ、人が周囲の視線や習俗の力にのみこまれていく不穏な短編である。吉田知子らしい乾いた筆致で、供えるという行為に潜む異界性と、人間存在の輪郭がほどける瞬間を描く。
落ちる (創元推理文庫 M た 2-5)
多岐川 恭
『落ちる』は、多岐川恭の初期推理小説を代表する短編です。自己破壊へ傾く男の危うい心理を軸に、犯罪へ向かう衝動とその皮肉な帰結を鋭く描いています。
デッドエンド・スカイ
清野 栄一
文学界新人賞受賞作を含む、清野栄一の初の長篇小説。レイヴのDJが過去をたどりながら地の果てを彷徨い、音楽の熱と漂流感が重なるスピリチュアルな旅路として読める。
猟犬クラブ (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 3-17)
ピーター ラヴゼイ, Peter Lovesey, 山本 やよい
『猟犬クラブ』は、ピーター・ラヴゼイによる作品で、1997年のマカヴィティ賞で受賞対象となった。早川書房から刊行された作品として読まれている。