日本の文学賞

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7455 件の新刊

風濤 (新潮文庫)
新潮社

風濤 (新潮文庫)

井上 靖

『風濤』は、井上靖が元寇を高麗と元の側から描いた歴史小説。フビライの野望によって高麗が兵站基地へ変えられ、人々が大国の意志に翻弄されていく姿を、広い歴史の視野で描く。

さらばモスクワ愚連隊
講談社

さらばモスクワ愚連隊

五木寛之

『さらば、モスクワ愚連隊』は、五木寛之の作家としての出発を印象づけた小説である。冷戦下のソ連とジャズを背景に、青春の高揚と挫折、異国への憧れを鮮烈に描く。

夏の終り (新潮文庫)
新潮社

夏の終り (新潮文庫)

瀬戸内 寂聴

『夏の終り』は、瀬戸内晴美が愛と別れの残り火を濃密に描いた短編小説。既婚男性との関係、過ぎ去った時間、身体に残る記憶をめぐり、恋愛の陶酔と疲弊を静かな緊張の中で描く。

娼婦の部屋・不意の出来事 (新潮文庫)
新潮社

娼婦の部屋・不意の出来事 (新潮文庫)

吉行 淳之介

場末のキャバレーで働く女、気弱な男、三流週刊誌の記者である語り手をめぐる関係を、抑えた筆致で描く短篇。出来事の派手さよりも、人間関係のずれと偶然の残酷さが静かに残る。

原色の街・驟雨 (新潮文庫)
新潮社

原色の街・驟雨 (新潮文庫)

吉行 淳之介

「驟雨」は、吉行淳之介の芥川賞受賞作で、男女の欲望、嫉妬、倦怠を冷静な観察で描く初期代表作である。性を通じて、肉体の確かさと精神の不確かさ、人間関係に潜む孤独を見つめ、戦後文学の新しい感覚を示した。

砂の上の植物群 (新潮文庫)
新潮社

砂の上の植物群 (新潮文庫)

吉行 淳之介

父の死と、父に似た青年への意識をめぐって、血縁、性愛、記憶が乾いた緊張の中で絡み合う長篇小説。都市的で抑制された筆致が、登場人物の屈折した感情を浮かび上がらせる。

強力伝・孤島 (新潮文庫)
新潮社

強力伝・孤島 (新潮文庫)

新田 次郎

「強力伝」は、新田次郎の処女作にあたる山岳小説。名峰・白馬岳の山頂へ巨石を背負い上げようとする山男を描き、極限の自然と人間の執念、職人としての誇りを力強く結びつけた作品で、第34回直木賞を受賞した。

或る「小倉日記」伝 傑作短編集1 (新潮文庫)
新潮社

或る「小倉日記」伝 傑作短編集1 (新潮文庫)

松本 清張

「或る『小倉日記』伝」は、森鴎外の小倉時代を追う青年と母の姿を描いた松本清張の芥川賞受賞作。無名の人物が資料を追い続ける執念と、その努力が報われにくい現実を通して、清張文学の出発点にある社会への眼差しを示している。

忍ぶ川 (新潮文庫)
新潮社

忍ぶ川 (新潮文庫)

三浦 哲郎

家族の暗い記憶を背負う大学生の「私」が、小料理屋で働く志乃と出会い、互いの傷をいたわりながら結ばれていく恋愛小説。清冽な抒情のなかに、生き抜こうとする切実さが流れている。

香華 (新潮文庫)
新潮社

香華 (新潮文庫)

有吉 佐和子

『香華』は、有吉佐和子が明治末から戦後までの長い時間を舞台に、花柳界に生きる母娘の愛憎を描いた長編小説である。奔放な母と、その母を憎みながらも支え続ける娘の関係を通じて、女性の生と家族のしがらみを重層的に見せる。