日本の文学賞

受賞作品一覧

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クリア

16344 件の受賞作品

お供え

吉田知子 よしだ ともこ
カテゴリー
純文学
受賞対象
プロ
選考方式
公募

「お供え」は、日常の境界がふいに揺らぎ、人が周囲の視線や習俗の力にのみこまれていく不穏な短編である。吉田知子らしい乾いた筆致で、供えるという行為に潜む異界性と、人間存在の輪郭がほどける瞬間を描く。

主題 日常と異界視線自我の揺らぎ
348ページ

日本文藝史 全5巻

小西甚一 こにし じんいち
文学賞: 大佛次郎賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
公募・推薦

『日本文藝史』全5巻は、小西甚一が日本文学の全体像を独自の時代区分と文芸観で描いた大著である。古代から近代・現代へ至る文学の生成を、ジャンル、表現、享受の変化から精密に論じる。

主題 日本文学史文芸史比較文学

日本留学精神史

厳安生 げん やすお
文学賞: 大佛次郎賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
公募・推薦

『日本留学精神史 : 近代中国知識人の軌跡』は、厳安生が近代中国の知識人による日本留学の経験をたどった評論・研究書である。留学生たちが日本に抱いた期待、違和感、政治意識の変化を、日清・日露戦争期を含む東アジアの歴史の中に位置づける。

主題 近代史中国知識人日本留学
380ページ

きらきらひかる

江國香織 えくに かおり
文学賞: 紫式部文学賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
公募

アルコールに頼る笑子と、同性の恋人を持つ睦月が結婚し、世間の期待と自分たちの関係のかたちに向き合う恋愛小説。脆さを抱えた三人の距離が、透明な文体で描かれる。

主題 恋愛結婚多様な関係孤独
213ページ

芸術とは無慚なもの:評伝・鶴岡政男

三田英彬 みた えいはく
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

異端の画家・鶴岡政男の生涯と創造を追い、奔放な人物像と作品の核心に迫る評伝です。前衛、風刺、無頼の気配を手がかりに、戦後美術の一角を生き生きと描き出します。

主題 評伝戦後美術鶴岡政男
294ページ

切腹

柏木晴彦 かしわぎ はるひこ
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
プロ
選考方式
公募

『切腹』は、1992年度の織田作之助賞を受けた柏木晴彦の作品である。題名は、死と責任、名誉のあり方を強く意識させ、同賞の初期受賞作として記録されている。

主題 死責任名誉

エンドレス・ワルツ

稲葉真弓 いなば まゆみ
文学賞: 女流文学賞
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
プロ

稲葉真弓『エンドレス・ワルツ』は、阿部薫と鈴木いづみをモデルに、破滅的な愛と芸術の熱を描いた長篇。ジャズ、薬物、家族、創作が渾然となる時代の底で、純粋さと傷が同時に燃え上がる。

主題 ジャズ破滅的な恋愛芸術家一九七〇年代
161ページ

浮橋

岩橋邦枝 いわはし くにえ
文学賞: 女流文学賞
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
プロ

岩橋邦枝『浮橋』は、過ぎ去った青春と女性の生の軌跡を、自伝的な連作長篇として描く作品。時を隔ててよみがえる男たちとの記憶が、成熟した視線で静かにたどられる。

主題 記憶女性の生青春自伝性
216ページ

長編三部作

窪田精 くぼた せい
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ

窪田精の長編三部作を対象とする受賞。単一の書名ではなく、戦後文学と社会運動の経験を背景にした長編群として評価されたものと位置づけられる。

主題 長編三部作戦後文学社会運動時代と個人

画家小出楢重の肖像

岩阪恵子 いわさか けいこ
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ

大阪生まれの洋画家・小出楢重の生涯と作品を、関西の土地や文化の記憶とともに描く評伝的作品。絵画への批評眼と作家の想像力が交わり、人物の輪郭を多面的に浮かび上がらせる。

主題 評伝美術大阪
216ページ

真夜中の自転車

村田喜代子 むらた きよこ
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ

夜の時間を走る自転車のイメージを通して、日常の奥に潜む不安と解放感を描く作品。村田喜代子らしい現実感と不可思議さが、静かな語りのなかに同居する。

主題 小説夜日常の不思議

断崖の年

日野啓三 ひの けいぞう
文学賞: 伊藤整文学賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

自覚症状のないまま癌を経験した著者が、小説とエッセイの境界を行き来しながら生の感覚を見つめる作品。非現実感を帯びた身体経験が、都市的で内省的な文体によって描かれる。

主題 私小説病内省
181ページ

アレゴリーの織物

川村二郎 かわむら じろう
文学賞: 伊藤整文学賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

『アレゴリーの織物』は、川村二郎が文学と思想を横断しながら、象徴や寓意の働きを読み解く評論集です。ベンヤミン受容を含む批評的視野が、作品読解の方法そのものを問い直します。

主題 戦後文学批評寓意比較文学
349ページ

運転士

藤原智美 ふじわら ともみ
文学賞: 芥川龍之介賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
非公募

地下鉄運転士の身体感覚と都市の地下空間を通して、現代の生活者の孤独と欲望を描く小説。闇のトンネルと駅の光が、規律と官能のあいだにある都市の表情を浮かび上がらせる。

主題 地下鉄都市生活身体感覚孤独
205ページ

星条旗の聞こえない部屋

リービ英雄 りーび ひでお
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

星条旗の聞こえない部屋 は、日本語で書くことを選んだ語り手が、アメリカと日本のはざまで自己の言葉を探す小説である。異文化の距離、言語の身体感覚、記憶の揺らぎが、越境文学としての緊張を生む。

主題 越境文学言語アイデンティティ
193ページ

樹木内侵入臨床士

安斎あざみ あんざい あざみ
文学賞: 文學界新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

人間と自然の境界をめぐる寓話的な短編。

主題 寓話自然境界

春の手品師

大島真寿美 おおしまますみ
文学賞: 文學界新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

春の気配のなかで、家族や身近な関係の揺れを繊細に描くデビュー作。

主題 家族記憶成長

鳩を食う

中野勝 なかの まさる
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

「鳩を食う」は群像新人文学賞の受賞作として発表された作品である。

主題 群像新人文学賞現代日本文学

白い血

真木健一 まき けんいち
文学賞: 文藝賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

繁華街での喧騒を抜けた青年が、一人の少女との出会いをきっかけに恋と暴力の世界へ踏み込んでいく青春長編。

主題 青春暴力恋愛
203ページ

音符

三浦恵 みうら めぐみ
文学賞: 文藝賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

音符 を通して、日常の奥にある違和感や心の揺れをたどる文学作品。

主題 文学日常心情
133ページ

螺旋の肖像

別唐晶司 べっとう しょうじ
文学賞: 新潮新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

カワサキタン

中山幸太 なかやま こうた
文学賞: 新潮新人賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募
348ページ
第23回(1992年) 最優秀作

神楽舞いの後で

鶴ヶ野勉 つるがの つとむ
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

「神楽舞いの後で」は、九州芸術祭文学賞の受賞作として、地域の祭祀や共同体の記憶を背景にした小説である。神楽の後に残る静けさを通して、人々の暮らしと土地の時間を見つめる作品として紹介できる。

主題 神楽地域文学共同体記憶

惑う朝

瀧口明 たきぐち あきら
文学賞: すばる文学賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

チューリップの誕生日

楡井亜木子 にれい あきこ
文学賞: すばる文学賞
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

高校一年生のユーリは、伝説的なヴォーカルの三原に勧められて女性ロックバンドに加わる。学校生活とプロのミュージシャンとしての仕事の間で揺れながら、自分を失いかけた彼女はフジシマという男に出会う。

主題 音楽女子高生ロックバンド自己探求旅立ち
205ページ

惜春の譜の流れ来て

カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
不問
選考方式
選考

過ぎゆく春を惜しむ題名が示すように、時間の流れと人の思いを重ねる地方文学作品。初期さきがけ文学賞の選奨作として、地域に根ざした叙情を伝える。

主題 地方文学春叙情時間

凍てついた暦

カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
不問
選考方式
選考

厳しい季節の感触を題名に宿した地方文学作品。のちに『さきがけ文学賞選集 第4巻』へ収められ、秋田発の文学賞が掘り起こした地域の物語として読み継がれている。

主題 地方文学記憶冬人生
310ページ

満月

三村雅子 みむら まさこ
文学賞: 北日本文学賞
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
受賞対象
新人
選考方式
公募

満月 は、北日本の生活感覚を背景に、人と人との距離や記憶の満ち欠けを描く小説である。日常の静かな場面を積み重ねながら、登場人物の胸に残る思いを月のイメージに響かせる。

主題 地方文学記憶人間関係

戻り梅雨

南海良治 なんかい りょうじ
文学賞: 南日本文学賞
カテゴリー
文学総合・文芸総合
受賞対象
不問
選考方式
公募

南日本文学賞の受賞作。梅雨が戻るという季節の揺らぎを題名に掲げ、地方に根ざした生活感と人の心の湿り気を重ねる小説として読める。

主題 地方文学季節感生活の陰影人間関係

サナギのように私を縛って

村本健太郎 むらもと けんたろう
カテゴリー
純文学
受賞対象
新人
選考方式
公募

「サナギのように私を縛って」は、海燕新人文学賞の受賞作として発表された小説で、題名の示す束縛感と変身への予感を軸に、若い書き手の切実な内面を描く。単独書籍としての刊行は確認できず、初出作品として扱うのが妥当である。

主題 新人文学自己変容閉塞感