日本の文学賞

受賞作品一覧

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クリア

16344 件の受賞作品

光のアラベスク

文学賞: 若山牧水賞
カテゴリー
短歌
受賞対象
プロ
選考方式
公募

松村由利子の第五歌集。光と闇、水面のきらめき、鬱蒼とした森といった反復するモチーフを通して、未来の明るさを願う祈りの感覚を短歌に結晶させる。

主題 短歌光と闇自然祈り未来
166ページ

山山

松原俊太郎 まつばら しゅんたろう
カテゴリー
戯曲・脚本・シナリオ
受賞対象
不問
選考方式
公募

松原俊太郎『山山』は、東日本大震災と原発事故後の風景を背景に、汚染物質の山と美しい山のあわいで暮らす家族を描く戯曲である。独白的な言葉の連なりが、労働、愛、生と死、表象の問題を寓話的に浮かび上がらせる。

主題 震災後原発事故家族現代戯曲
180ページ

日本文学盛衰史

平田オリザ ひらた おりざ
カテゴリー
戯曲・脚本・シナリオ
受賞対象
プロ
選考方式
公募

高橋源一郎の同名小説を平田オリザが舞台化した戯曲。明治の文学者たちをめぐり、言葉で内面を表そうとする時代の始まりと、文学を求める若者たちの恍惚と苦悩を群像劇として描く。

主題 戯曲明治文学翻案青春群像言葉と内面

選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子

河合香織 かわい かおり
カテゴリー
ノンフィクション・記録文学
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

出生前診断の誤診をめぐる裁判と家族の経験を軸に、命を選ぶことの倫理と医療の現場を追うノンフィクション。障害、妊娠、医療判断の重さを丁寧に問う。

主題 出生前診断医療倫理障害家族
248ページ

八九六四 「天安門事件」は再び起きるか

安田峰俊 やすだ みねとし
カテゴリー
ノンフィクション・記録文学
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

天安門事件を、中国、香港、台湾、日本の取材から問い直すノンフィクション。運動の参加者、亡命者、労働者などの声を通じ、事件の記憶と現在の中国社会を結ぶ。

主題 天安門事件中国社会取材ルポ記憶と政治
304ページ

聖なるズー

濱野ちひろ はまの ちひろ
カテゴリー
ノンフィクション・記録文学
受賞対象
不問
選考方式
公募

動物を性愛のパートナーとする人々をドイツで取材し、著者自身の性暴力体験とも向き合いながら、愛、暴力、同意、他者理解の境界を考察するノンフィクション。強い違和感を出発点にしながら、偏見そのものを問い返す構成になっている。

主題 ノンフィクションセクシュアリティ動物性愛同意暴力
280ページ

軌道:福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い

松本創 まつもと はじめ
カテゴリー
ノンフィクション・記録文学
受賞対象
プロ
選考方式
公募

2005年のJR福知山線脱線事故を、遺族の浅野弥三一とJR西日本の組織改革に向き合った技術者たちの歩みから追ったノンフィクション。事故原因を個人のミスに閉じず、民営化後の組織風土、安全思想、遺族と加害企業の対話まで掘り下げる。

主題 鉄道事故組織風土安全文化遺族の責務企業改革
365ページ

家族写真:3・11原発事故と忘れられた津波

笠井千晶 かさい ちあき
カテゴリー
ノンフィクション・記録文学
受賞対象
不問
選考方式
公募

福島県南相馬市で津波と原発事故に直面した一家を追い、震災後も続く喪失と捜索、記憶の継承を記録したノンフィクション。報道では見えにくかった被災地の時間を、家族写真という私的な記憶の手がかりからたどる。

主題 東日本大震災福島第一原発事故津波被害家族の記憶喪失と捜索
370ページ

選べなかった命:出生前診断の誤診で生まれた子

河合香織 かわい かおり
カテゴリー
ノンフィクション・記録文学
受賞対象
プロ
選考方式
選考

河合香織のノンフィクション。出生前診断の誤診をめぐる訴訟を出発点に、出産、障害、中絶、家族の選択を取材し、命を選ぶとは何かを問い続ける。

主題 ノンフィクション出生前診断障害家族生命倫理
248ページ

江藤淳は甦える

平山周吉 ひらやま しゅうきち
文学賞: 小林秀雄賞
カテゴリー
評論・批評
受賞対象
プロ

平山周吉『江藤淳は甦える』は、批評家・江藤淳の生涯と思想を、膨大な取材と資料からたどる評伝である。漱石論、戦後批評、アメリカ体験、保守思想、妻との関係、自死に至る晩年までを射程に入れ、戦後日本の言論空間を江藤という人物から読み直す。

主題 江藤淳戦後批評保守思想評伝
783ページ

蘇部健一は何を隠しているのか?

孔田多紀 こうだ たき
カテゴリー
評論・批評
受賞対象
不問
選考方式
公募

蘇部健一の作品世界を対象に、何が隠され、どのように読まれてきたのかを問う受賞評論。メフィスト賞作家の特異な笑い、仕掛け、ミステリ観をめぐり、作品の評価軸を再検討する。

主題 蘇部健一論メフィスト賞ミステリの笑い仕掛けの読解作家論
第1回(2019年) メフィスト評論賞

ガウス平面の殺人――虚構本格ミステリと後期クイーン的問題――

りん
カテゴリー
評論・批評
受賞対象
不問
選考方式
公募

本格ミステリの形式と、いわゆる後期クイーン的問題をめぐる評論。タイトルが示す数学的な比喩を足がかりに、虚構としての推理、探偵の位置、作品世界の論理を検討する受賞評論である。

主題 本格ミステリ論後期クイーン的問題虚構と推理探偵の位置批評

誰がめたにルビを振る

坂嶋竜 さかしま りゅう
カテゴリー
評論・批評
受賞対象
不問
選考方式
公募

法月綸太郎をめぐる評論とみられる受賞作。タイトルの言葉遊びを入り口に、作家名、読み、ルビ、批評的引用が交差する場から、ミステリ批評の言葉そのものを問い直す。

主題 ミステリ評論法月綸太郎ルビと読み批評の言葉メタ批評

故郷と未来

長﨑健吾 ながさき けんご
カテゴリー
評論・批評
受賞対象
新人
選考方式
公募

「故郷と未来」は、長﨑健吾による評論で、『群像』二〇一八年十二月号に掲載された第62回群像新人評論賞の当選作です。単行本化は確認できず、故郷という起点から未来を考える評論として雑誌掲載作のまま流通しています。

主題 評論故郷未来雑誌掲載
24ページ

日本語ラップfeat.平岡正明

赤井浩太 あかい こうた
カテゴリー
評論・批評
受賞対象
新人
選考方式
公募

日本語ラップを批評対象に据え、平岡正明の批評的視座と接続して論じた評論。月刊文芸誌「すばる」掲載の評論として、二〇一九年のすばるクリティーク賞を受賞した。

主題 音楽批評日本語ラップ平岡正明文芸評論すばるクリティーク賞

言葉の位相

谷岡亜紀 たにおか あき
カテゴリー
評論・批評
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

谷岡亜紀による詩歌論集。歌誌での長期連載をまとめ、描写詠の可能性、短歌と深層心理、歌人論から文明批評まで、詩歌にとって言葉とは何かを多角的に問う。

主題 短歌評論詩歌論言葉描写深層心理歌人論
456ページ

なぜイオンモールを詠むのか 岡野大嗣『サイレンと犀』にみる人間性護持の闘い

土井礼一郎 どい れいいちろう
カテゴリー
評論・批評
受賞対象
不問
選考方式
公募

岡野大嗣『サイレンと犀』におけるイオンモール表象を読み、現代短歌の生活空間と人間性の問題を論じた評論。

主題 短歌評論

Place to be

川野里子 かわの さとこ
文学賞: 短歌研究賞
カテゴリー
短歌
受賞対象
プロ
選考方式
公募

母の死に際して生まれた連作を中心に、介護、別れ、記憶、他者を迎え入れることの痛みと尊さを詠む。『歓待』の冒頭をなす連作として、個人の喪失を時代への静かな抵抗へ広げている。

主題 母の死介護歓待記憶家族
182ページ

居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく)

東畑開人 ひがしはた かいと
カテゴリー
評論・批評
受賞対象
プロ

沖縄の精神科デイケアで働いた経験をもとに、ケアとセラピーの違い、ただそこにいることの難しさを描くノンフィクション。学術と読み物の間を軽やかに行き来する。

主題 ケアセラピー精神科デイケア臨床心理
347ページ

日本語音節構造史の研究

肥爪周二 ひづめ しゅうじ
文学賞: 新村出賞
カテゴリー
研究・翻訳・学術
受賞対象
プロ

日本語の音節構造が歴史の中でどのように変化してきたかを、拗音、二重母音・長母音、撥音・促音、清濁などの領域から体系的に論じた研究書。博士論文をもとに加筆改稿され、豊富な用例を通して日本語音韻史の見取り図を提示する。

主題 日本語音韻史音節構造拗音清濁歴史言語学
700ページ

平安末期私家集の研究

穴井潤 あない じゅん
文学賞: 窪田空穂賞
カテゴリー
研究・翻訳・学術
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

平安後期から中世にかけての私家集を、編纂意識と形態の観点から検討する研究。受賞題目『平安末期私家集の研究』に対応する単独書籍の刊行は確認できず、早稲田大学リポジトリに博士論文『私家集とその編纂意識の研究』が公開されている。

主題 私家集平安後期中世和歌編纂意識御子左家
249ページ

浅井了意の仏書と仮名草子の研究

木村迪子 きむら みちこ
文学賞: 窪田空穂賞
カテゴリー
研究・翻訳・学術
受賞対象
プロ
選考方式
推薦

浅井了意の仏書と仮名草子を、近世前期の出版文化と宗教思想の接点から読み解く研究。受賞時の研究題目は『浅井了意の仏書と仮名草子の研究』で、後に関連成果として新典社研究叢書『近世前期仏書の研究』が刊行されている。

主題 浅井了意仏書仮名草子近世文学出版文化
368ページ

摂関期女房と文学

諸井彩子 もろい あやこ
文学賞: 関根賞
カテゴリー
評論・批評
受賞対象
プロ
選考方式
選考

諸井彩子の研究書。藤原道長・頼通時代以降の摂関期に仕えた女房たちを中心に、官職、呼称、文学活動を調査し、宮廷文学を支えた女性たちの実態を明らかにする。

主題 平安文学女房摂関期宮廷文化研究書
396ページ

『北院御室御集』の成立時期:天王寺宮をめぐって

金子英和 かねこ ひでかず
文学賞: 中世文学会賞
カテゴリー
研究・翻訳・学術
受賞対象
新人
選考方式
推薦

『北院御室御集』の成立時期を、天王寺宮をめぐる史料関係から検討した中世文学研究論文。

主題 古典文学評論

木村黙老の蔵書目録攷―多和文庫蔵『高松家老臣木村亘所蔵書籍目録残欠』の位置づけ―

三宅宏幸 みやけ ひろゆき
カテゴリー
研究・翻訳・学術
受賞対象
プロ
選考方式
選考

多和文庫蔵の木村黙老旧蔵書目録残欠を手がかりに、近世蔵書史と高松藩家老家の知的環境を考察する研究論文。

主題 近世文学研究蔵書目録木村黙老多和文庫

林義端怪異小説の典拠

森翔大 もり しょうだい
カテゴリー
研究・翻訳・学術
受賞対象
プロ
選考方式
選考

林義端の怪異小説について、典拠となる和漢の書物や執筆手法を検討する研究。怪異小説作家としての義端の位置づけを見直す論考である。

主題 近世怪異小説林義端典拠研究浮世草子

近世和文小説の研究

天野聡一 あまの そういち
カテゴリー
研究・翻訳・学術
受賞対象
新人
選考方式
推薦

国学者が創作した擬古物語風作品や、和文を用いた読本を対象に、近世和文小説の成立と展開を考察する研究書。

主題 近世文学和文小説読本国学
393ページ

中世王権の音楽と儀礼

猪瀬千尋 いのせ ちひろ
カテゴリー
研究・翻訳・学術
受賞対象
新人
選考方式
推薦

中世王権において音楽が果たした政治的・儀礼的役割を、文献と儀礼の分析から明らかにする研究書。宮廷音楽を遊芸ではなく権力と制度の一部として捉える。

主題 中世文学王権音楽儀礼
452ページ

源氏物語古注釈書の研究:『河海抄』を中心とした中世源氏学の諸相

松本大 まつもと だい
カテゴリー
研究・翻訳・学術
受賞対象
新人
選考方式
推薦

『河海抄』を中心に、中世の源氏物語注釈書の諸相を検討する研究書。諸本系統、引用、注記形成を通じて中世源氏学の展開を明らかにする。

主題 源氏物語古注釈河海抄中世文学
410ページ

線量計と奥の細道

ドリアン助川 どりあん すけがわ
カテゴリー
エッセイ・随筆・紀行
受賞対象
新人
選考方式
推薦

東日本大震災後、著者が線量計を携えて『奥の細道』の行程をたどった旅の記録。古典の道筋と現代の放射能汚染が重なり、土地の声を聞くエッセイになっている。

主題 震災後奥の細道放射線
333ページ