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イグニッション・ブラッド 暁の英雄 (ファンタジア文庫)

ファンタジア大賞

イグニッション・ブラッド 暁の英雄 (ファンタジア文庫)

亜逸

『イグニッション・ブラッド 暁の英雄』は、受賞時題名『BLOOD IN BLOOD』を改題して刊行されたファンタジア文庫作品。吸血鬼と呼ばれた種族に対抗する部隊の若き英雄が、異端の少女との出会いで運命を変えられていく。

ライトノベル吸血鬼戦闘英雄ファンタジー

作品情報

吸血鬼との戦いを背負う若き英雄が、少女との出会いで別の道へ踏み出す。

KADOKAWA富士見ファンタジア文庫から刊行され、全3巻で完結したシリーズの第1巻。受賞作の刊行版として ISBN を記録した。

レビュー要約

  • 王道の異能バトルと英雄譚としての勢いが受け止められている。設定説明の多さを重く感じる読者もいるが、戦闘場面と少女との関係性を評価する反応がある。

書籍情報

出版社
KADOKAWA/富士見書房
発売日
2016-02-20
ページ数
313ページ
言語
日本語
サイズ
10.7 x 1.4 x 14.9 cm
ISBN-13
9784040708157
ISBN-10
4040708156
価格
10 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

かつて吸血鬼と呼ばれた種族〈至高の血族〉――彼らに対抗する部隊エクイテスに所属する十影は、圧倒的な戦闘力をもって至高の血族を畏怖させる若き英雄だった。だが、異端の少女との出会いが彼の運命を一転させる!

●亜逸:第28回ファンタジア大賞にて「Blood In Blood」で銀賞を受賞。同作でデビュー。

レビュー

  • 作者の地力を感じる一作。

    いい意味でも悪い意味でもプロらしく、すごく丁寧に構成された王道ファンタジーでした。 ファンタジア文庫大賞にて銀賞を受賞した本作ですが、作品自体の魅力よりも作者の地力が評価されたという印象を受けました。 ストーリーの進行における因果性が特に綺麗に張り巡らされています。 主人公が主人公で無ければいけない理由も存在するし、ヒロインがヒロインで無ければいけない理由もちゃんと存在します。その中でライトな伏線であったり、逆説を踏まえた描写があったりと作者の几帳面さを感じました。 作中に存在するその因果性を綺麗にまとめ上げることが非常に巧く、すっきりした王道のストーリーとなっており安定したクオリティでした。 特に面白く感じたのが、サブヒロインの魅せ方。設定上、彼女は他キャラクターよりも戦闘において目立てない立ち位置にいます。しかし、それを覆して尚サブヒロインの存在を強めたクライマックスは必見です。 反面、全体的にパンチあるいはフックが少ない印象を受けました。 パンチにおいては、読者側の期待に添えたが期待を超えるストーリーの展開がなかった事。ストーリーを綺麗にまとめ上げるとはトレードオフに近い関係なのですが、新人賞らしい爆発力を感じられないという点から物足りなさを感じます。 いい意味でも悪い意味でもプロらしく感じたのはこの為です。 フックにおいては、世界観設定がストーリーに対して、互換が効くものが多数あるので嘘臭く感じてしまいました。本当に遠い未来の話にする必要があったのかというのが正直な感想です。 まとめると。 ライトノベルとしては十分に楽しめる一冊ではあるのだが、読者にとって特別な一冊になることは難しい印象を受けました。 ただ、当初述べたように作者の地力を感じるストーリーの綺麗さでしたので、新人賞作家の中では作者買いすべき作家ではあります。 買うだけのお話の面白さを保証してくれます。

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