作品情報
姫騎士を捕らえたはずのオークが、恋愛を迫られて振り回される。
KADOKAWA公式で発売日、ページ数、ISBN を確認できる。受賞作そのものの刊行版として記録した。
レビュー要約
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定番ファンタジーの構図を労働や恋愛コメディに転じる発想が評価されている。軽い掛け合いを楽しむ読者に向く一方、恋愛面の好みは分かれる。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA/富士見書房
- 発売日
- 2016-02-20
- ページ数
- 281ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784040708164
- ISBN-10
- 4040708164
- 価格
- 346 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
不景気真っ只中の王国で、正社員を夢見て派遣オークとして働く弥太郎。ある日、特別ボーナス目当てで姫騎士・杏樹を捕らえるが――奥手な草食系男子の弥太郎は、逆に杏樹から素敵な恋愛をさせろと迫られてしまい!?
●霧山よん:第28回ファンタジア文庫大賞【審査員特別賞】を受賞した「姫騎士はオークにつかまりました。」を改稿しデビュー。
レビュー
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世知辛いけど面白い
姫騎士とオークというファンタジーな世界観に 現代日本的な世相を混ぜ込んだラブコメもの。 派遣オークという単語が出てくる時点で気付くと思いますが、世知辛いです。 ストーリーはオーク視点と姫騎士視点で進むのですが、 「正社員の仕事がない」「仕事はあるけど恋愛できない」と どちらも日本の若い人に現実にありそうな話で、深く考えると身につまされる人も多いかも。 ただライトノベルというだけあってキャラの掛け合いは軽い感じなので 受ける印象はそこまで重苦しい雰囲気にはなっていません。 姫騎士視点の部分は「恋に恋する」といった感じでラブコメ分強めなのに対して オーク側は妙にマジメで、この落差が面白いです。 このオーク、女性キャラたちから惚れられるハーレム主人公的なポジションにいるのに 最後までマジメキャラを通してるのは好感を持ちました。 パロディネタと思われる表現が結構あるので、この点は多少好みが割れるかもしれません。
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誰が喋ってるかわからない
口調が変わって「この台詞誰のだ?」って事があって、ページを戻って確認するって事が度々あった。 これって、作者の責任ってより編集が確認して注意してやる事なんじゃないのかと・・ 二巻が出るらしいので、期待をこめて書き込んでみた。
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思っていたほど面白くなかった。
序盤で書きたかったアイデアを出し尽くしてしまって、あとは惰性で書いているような印象を受けた。残念。
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着想が面白い。
オークが姫をさらって、報奨金をもらうためだけに手も出さずに監禁しておくなんて。 イラストも表情がよくて気に入りました。 会話が冗長なのと、メタ発言が目に付いたのでマイナス1としました。
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出版する方が悪い、といえる出来
作者に瑕疵はない。 なぜなら、こんなものを出版する方が悪い。 これを商流に乗せられると判断した人間は出版社に所属すべきではない。
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エグい現実とコミカルなファンタジー成分の融合
題材そのものは所謂成人向け同人誌的なネタということで「出オチになるのでは?」と少し不安だったのですが、 存外うまくまとまっていて、特に序盤はテンポよく読んでいくことができました。 合わせてweb版のほうも読んできたのですが、書籍版でだいぶブラッシュアップされているなと感じました。 主人公自体もかなり卑屈に歪んでしまっているもののそれなりにまとも。 単に草食なだけではなく、キレるとオークらしい脳筋説教をかますところがイカしますね。 一番面白いところが、この本の真のヒロインポジションは後輩である佐々木くんなんじゃないかってところです(男だけど)。 メインヒロイン達が主人公にベタ惚れしているなか、彼だけが対等の立場から実のあるアドバイスを送って励ましたりなどしている。 使える魔法自体はダメダメだけど、物語を動かしている本当のキーパーソンは彼だと感じました(良かれ悪しかれ)。 一冊目でこういったストーリーが展開されるとなると、二冊目はどうなるのか非常に興味深いものがあります。 期待を込めて星5で!
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発想力一点突破で走りきれなかった印象
就職活動に失敗した派遣オークと、行き遅れ姫のラブコメ(?)。 ファンタジー世界で草食系オークが派遣社員をしている、という起点の発想は良いと思う。 が、そこから一歩抜け出せなかった印象。 そのネタ一本で最後まで走れるだけの技量もなく、他の要素でカバー出来るわけでもなく。 非常に現代社会臭いファンタジー世界という世界観も、むしろファンタジー要素がおまけ程度にしかなっておらず活かしきれていなかったと思う。 ただ、キャラは立っていると思えた。 各々好き勝手な主張していながら、不快感が無いのも良い。 滑ってる箇所も散見されるが、笑えるギャグもある。 とはいえ、これらも活かしきれていたかというと……という感じ。 ストーリーがボヤけているせいで全てがボヤけてしまった感もある。 話があちこちに飛んでいき、飛んだ理由もフワッとしているため、思いつきのみで書いているように見えた。 それでギャグが痛烈に面白ければ話が飛びまくるのも一つの持ち味になるのだろうが、そこまでの勢いもない。 どちらかといえば、しっかりとした骨子があった上でそれに沿う形でさりげなく放り込まれる方が生きるタイプの笑いだと思う。 全体的に、素材は悪くないが調理しきれなかったという印象。 未熟さが全面に表れてしまった作品だったと思う。 ただ、技量さえ磨けば光るタイプにも思えたので今後に期待したい。
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対価として金銭を要求できるレベルにない
まず、「姫騎士とオーク」が一部でどういった経緯、どういった意味合いで諧謔(かいぎゃく)の槍玉――つまりジョークのネタにあがっているかを知らないと、この話は全く面白くありません。 また、知っていてもほとんど面白くありません。 上記のネタに誰でも思いつく単純なヒネリ(粗野で本能的欲求のおもむくままに動くオーク族を主人公にすえながら、それが例外的にかなりの草食系という異端設定)を加え、その発想だけで終わってしまった作品であるからです。 世界観や語り口にオリジナリティは皆無。文章力はまさしくド素人のそれです。 「派遣社員として働くオークが正規雇用の内定を求めている」というギャップに面白さを狙った設定も、しかし物語として有効に活かされているとはとても言えないです。 ただ、オークに派遣設定つけてニヤニヤしたかっただけだろ、と。 なにより酷いのが、中身のなさ。ストーリーテリングの稚拙さ。 シメるところはシメる。緩めるところは緩める。 この緩急をまったくつけられていないため、全体がぐにゃぐにゃしてます。背骨が通ってない。 心理描写もすぐにコメディ寄りの自虐に逃げるワンパターンだから、ラストの主人公の葛藤に深みがでない。 真正面からちゃんとテーマと向き合う。これから逃げるからそうなるわけです。 これでは当然の帰結として、爽快感やカタルシスなんて生まれようがありません。 中途半端にリアル寄りに逃げた舞台設定といい、著者の弱腰や中途半端さがダイレクトに反映されている部分です。 この物語を通してこれだけはやろう、こんな物を伝えたいという熱のない物は創作物とは言えません。 思いついた設定に何とか肉付けして無理やりにでも形にしました、といった印象が拭えないのはそのためです。 最後まで思いつき的な設定におんぶだっこな、売り物になるレベルの作品ではないというのが率直な感想です。
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