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気ままで可愛い病弱彼女の構いかた (ファンタジア文庫)

ファンタジア大賞

気ままで可愛い病弱彼女の構いかた (ファンタジア文庫)

竹原漢字

『気ままで可愛い病弱彼女の構いかた』は、受賞時題名『甘口廿日は空を飛ぶ』を改題して刊行されたファンタジア文庫作品。謎の世話係を任された少年が、保健室登校の少女の願いに振り回されながら学校の謎に関わっていく。

ライトノベル学園ラブコメ病弱ヒロイン日常の謎

作品情報

病弱で奔放な少女の願いが、少年を学校の謎へ連れていく。

富士見ファンタジア文庫から刊行され、続巻も出た。受賞作の刊行版として初巻の ISBN を採用した。

レビュー要約

  • ヒロインの奔放さと、世話係という関係から生まれる近さが評価されている。日常の謎とラブコメを合わせた軽い読み味として受け止められる。

書籍情報

出版社
KADOKAWA/富士見書房
発売日
2016-07-20
ページ数
317ページ
言語
日本語
サイズ
10.7 x 1.4 x 14.9 cm
ISBN-13
9784040709826
ISBN-10
4040709829
価格
1 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

病夜宮係。謎の世話係を任された僕が出会ったのは――体が極端に弱く、保健室登校の美少女・病夜宮美闇だった。ワガママ元気、好奇心旺盛すぎる彼女の夢を叶えるため、一緒に学校の謎を解き明かすことになって……

●竹原漢字:第28回ファンタジア大賞において、投稿作「甘口廿日は空を飛ぶ」で審査員特別賞受賞。同作を改題・改稿してデビュー。

レビュー

  • ファンタジア文庫系のふんわかとした学園もの 中編3編で読みやすくはある

    病弱な女の子が学園内の相談を解決するラノベ 表紙は気合はいってますね、気合入れすぎたせいか本編とは 関係ないシチュエーションになっていますww 高校でいつも保健室にしか登校できない女の子が彼女の介護をする 男の子とともに学園内の不思議を解決する物語になっています。 はじめは、なぜか頻繁に絵本が貸し出しそして返却されている問題 2つ目は、学園のなぞなぞみたいな骨格標本が勝手に動く問題 3つ目は、ある先生が休職するという問題 の3つで成り立っています。 一冊で終わるラノベでしょうか?病弱な彼女も介護する彼も 特殊な能力を持っているようなのですが特にその能力が 機転になって問題が解決しているわけでもありません とはいえ、ファンタジア文庫ならではのふんわかとした この作品、続きを読みたいとは思わないもののいい作品だと思います

  • 中二系大好き少年とほんわか天然系ヒロインが学園日常ミステリ風にイチャコラしまくる肩の凝らないラブコメ作品。色々と詰め込み過ぎな部分が惜しまれる

    第28回ファンタジア大賞「審査員特別賞」受賞作 物語は私立朝霧橋学園に入学したばかりの甘口廿日(あまくちはつか)が「保健室の吸血鬼」と呼ばれる一人の少女と出会う場面から始まる。入学当初で アイウエオ順に席が並べられた教室で廊下側最前列に座る事になった廿日が気になっていたのは教室の点対象の位置、窓際最後列に机を置きながら 新学期が始まってただの一度も教室に姿を見せた事が無い病夜宮美闇(やみやみやみやみ)という女子生徒の事だった。ある日のホームルームで 各係を決める事になった教室で図書委員や美化委員といった役職が次々と決まって行く中、最後に残ったのは「病夜宮係」なる謎の係だった。困った様な 顔をして立候補者を募る担任だったが、当然中身の分からない役職に手を上げる者はおらず、仕方無しに担任から指名させて貰う流れに。わざとらしく 教室を一周した担任の目は廊下側最前列で止まり、廿日を指名してくる。何故か、何をさせるのか、といった疑問を差し挟む余地もなく鳴り響いた チャイムと同時に教室を出て行った担任が残した言葉は「放課後、保健室に行ってね?」の一言だけ。困惑する廿日だったが同じクラスになった 中学時代からの知り合いが病夜宮がずっと保健室登校だと教えてくれた事で仕方無しに保健室に向かう廿日。保健室で廿日を迎えた養護教諭の 久凪崎は保健室の奥のベッドに居た美闇を紹介するが、廿日の前に姿を見せたのは驚くほど色の白い肌をした少女だった。廿日に与えられた役職 「病夜宮係」はトラブルに巻き込まれ易い廿日の特異な体質=「シンギュラリティ」を発揮して、絶対的に足りない美闇の登校日数を補完するための条件 「学園で発生した病気や怪我、悩みに関する問題を解決する事」の「餌」となるトラブルを呼び寄せる事だった。校舎に置かれた投書箱に投函された 相談に乗るべく学園内をうろつき回る廿日と美闇だったが、ある日持ち込まれた相談は図書委員の三年生にして廿日の幼馴染でもある白水泊のもの ある一冊の絵本が毎日別の女子生徒が昼休みに借りに来ては放課後に返しに来る、という奇妙な事が続いているらしい。飛び出すギミックが付いた その絵本に対する「まともに読んでいるとは思えない」扱いを「本は読む為にある物」と信じて疑わないビブリオマニアの泊さんは認められないらしいのだが… 黒髪ロングのちょっとミステリアスっぽい雰囲気で妙に露出の多い格好の女の子が描かれた表紙とのギャップが凄い…これって学園日常ミステリ風に 仕立てられた割と甘めのラブコメじゃん。ていうか本文で描かれるヒロインもミステリアスでも無ければ色っぽさを表に出すタイプでも無く、どちらかと言えば 天然系っぽいほんわかした性格だし。ここまで表紙から受ける印象と中身のギャップが大きい作品も珍しいな。中身の方は少し前に一迅社文庫から 刊行された「小和田くんに隙はない? 飯田さんの学園事件簿」に近いかと 物語の方は「病夜宮係=美闇に相談事を招き寄せる招き猫的な役割」を任された主人公の甘口廿日が他の生徒から持ち込まれる相談事を解決するべく 学園内では杖を、外出時には車椅子が必要な虚弱体質の美闇をサポートしながら学園内で起きるちょっとした謎を解き明かす日常系学園ミステリ 日常系というだけあって、死人などは当然出る筈もなく「毎日別の女生徒が借りに来る絵本の謎」、「僅かな時間に保健室から消えた骨格標本」、「急に 休職が決まった女教師と剣道部部長の関係」といった本当に身近な問題となっている上に、中には単なる勘違い的な事件もあるのでミステリを期待して 手に取られた方には多少物足りなさが残るかもしれない むしろ実際には謎解きにかこつけた廿日と美闇が廿日の幼馴染である泊・泉の白水姉妹や美闇の実姉の養護教諭・久凪崎を巻き込みながら演じる イチャコラ日常モノと言った方が実情に近いのではないかと。なので「これはラブコメである」と踏まえた上で読めばなかなかに楽しませてくれる作品と なっている。中二病で自分を含めた特異体質に「物語の結末を知る者(マスター・オブ・ブックエンド)」だの「ドジっ子(バタフライ・エフェクタ)」だのと 二つ名を付けるのを趣味とする廿日と、何故か保健室のベッドでは分厚い「家庭の医学」を読んでいる美闇なのだけど、この二人さっさと結婚しちまえよ と言いたくなるくらい、終始イチャコラ漫才を演じているのである。廿日は毎日保健室にいる美闇の元を訪れるのだけど、その度に交わされる 「病夜宮、いるかー?」「いないよー」「いるじゃねえか!」のやり取りがお約束になっているのは良いとして、美闇は廿日の独白を勝手に読んではツッコミを 入れる謎スキルを発揮するわと息が合うにも程がある名コンビなのだけど、いざ互いの好意が見えそうになってしまうと挙動不審になるのが面白い 特に美闇は完全に天然系のヒロインなのでふとした切っ掛けで「病夜宮係の甘口君」に対する想いが漏れてしまい、その度にワーワーと騒いで誤魔化す 辺りが「お姉さんぶっているのにおっちょこちょいで子供っぽさが出てしまう女の子」としてメチャンコ可愛いのである、これは実に好みだった 脇を固めるキャラクターもビブリオマニアの図書委員で本に関する事は絶対に忘れないという驚異の記憶力の持ち主でありながら、他人の感情を読む のが超苦手で喋り方が独特過ぎる泊さんや、その妹で廿日の幼馴染究極のお人好しでぶつかった弾みでパンツを見てしまって反省する廿日に 「あたしが見せたかったんだから!」とスカートをまくり上げてパンツを全開にしては恥ずかしさで死にそうになる泉、美闇の実姉で情報通のニコチン中毒 保健室での廿日と美闇のイチャコラにひたすらツッコミを入れまくる養護教諭の久凪崎先生とかなり個性的な面々が揃っており、テンプレ臭さが無いのは 新人作家さんとしてはかなり期待できるキャラクター造形力だと言える ただし、問題は文章の方。かなり西尾維新の影響が明確でメタなやり取りが多いのだけど、時としてそのメタなネタを入れ過ぎて文章のテンポが悪くなって 読者に引っかかりを覚えさせる点は要改善。引っ掛かりという意味ではやっぱり西尾維新フォロワーにありがちな読むたびに引っかかるタイプの名前の キャラクターが多いので、これまた読者から文章を読むリズムがズレるとクレームが付きそうな部分ではある。廿日のトラブル呼び寄せ体質や美闇の 他人の体調や体質を見抜く能力、泊さんの本に関する絶対記憶を中二異能バトル風に仕立て上げた必要性もちょっと理解できなかった。単純に そういう体質だ、と簡単に言い切った方が読者としてもスムーズに読めたと思うのだが、異能風に仕立てたおかげでその能力が発揮される度に何だか そこだけが別のジャンルの作品を読まされている様な違和感を覚えた 天然系少女の美闇を軸とした甘めのラブコメ作家としてのセンスは悪くないし、テンプレ臭さを感じさせないキャラクターの造形能力は新人さんとしては ちょっと飛び抜けているので肩の凝らないラブコメを今後も期待したい作家さんではある。ただし、上にも書いた様に文章自体に西尾維新の影響が 強過ぎて引っかかりが多くなっている部分は改善されるべきだし、中二異能バトルみたいな要素は丸ごと削除しても良かったのではないかと思うぐらいに 必要と思えない要素を詰め込んでしまう悪癖も直さなければならないかと。逆に言えば課題となる部分ははっきりとしているので修正自体はそれほど 難しいと思われないし、ラブコメ作家としてのセンスは抜群なので今後の成長を大いに期待したい作家さんである。甘めのラブコメが読みたい、という方には 手にとって損は無い一冊だとお勧めさせて頂く

  • ヒロインはタイトル通り可愛いが、とにかく読みづらい

    主人公の甘口廿日(あまくち・はつか)とヒロインの病夜宮美闇(やみやみや・みやみ)の2人が、特殊な体質や特技を活かして生徒のお悩み相談・解決をおこなう、学園異能ミステリ・ラブコメディ 美闇は生まれつきフィジカルガラスシンドローム(免疫力が低下する病気)を患っていて体が弱く車椅子生活で、足りない出席日数を補うため、学園で発生した病気や怪我、悩みに関する問題を解決している 廿日は事件に巻き込まれやすい体質「シンギュラリティ」で、それが理由で美闇の手伝いをする「病夜宮係」に指名される 廿日は美闇に惹かれつつ、大好きな先輩かつ幼なじみである白水泊(しらみず・とまり)や、その妹の泉(いずみ)の力を借りるなどして、解決に当たる 持ち込まれる悩みや相談は、「連日、同じ絵本が借りられている」や「骨格標本が少し席を外した間に無くなっていた」などという身近なもの そのために、美闇の体調と症状を見抜く特技「アスクレピオス」や、泊の本に対する絶対記憶「物語の結末を知る者(マスター・オブ・ブックエンド)」などを駆使する 超能力のような体質・特技・能力が出てくるが、そういったものを悪用する敵が出てくるバトルストーリーではない 謎を解く過程で、廿日が泊に好きと言いながらも美闇の仕草や言葉に惹かれたり、逆に美闇が廿日の言動に惹かれたりといった様子を描いた恋愛模様がこの作品の見所となっている しかしながら、それを台無しにするかのように、地の文や文体が読みづらくて煩わしい キャラクターの名前は読みづらく、主人公によって体質・特技・能力には厨二ネームを名付けられている 主人公は頻繁に独り言を呟き、地の文には当然のようにヒロインたちからツッコミが入り、メタ発言も多い 以上の問題点は物語の最後に多少補足されているが、それまでの印象を覆すことはなかった せっかくヒロインたちはかわいく描かれているので、もう少し読み手のことを考えてほしかった また、持ち込まれる悩みや相談が地味すぎて、ストーリーとして盛り上がりに欠けてしまうのも残念なところ それは恋愛模様についても言え、全体で見れば一定の進展はあるものの、とても微妙な終わり方をしている もしかしたら、売れ行き次第で続刊が出ることを意識しているのかもしれない しかし、タイトルに「1」と付いていない以上、もう少し読後感の良い終わり方をしてほしかった 評価を2にするか3にするかで迷ったが、タイトルのとおりに可愛いヒロインだったとは思うので、3にしておく

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