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僕は、騎士学院のモニカ。 (ファンタジア文庫)

ファンタジア大賞

僕は、騎士学院のモニカ。 (ファンタジア文庫)

陸そうと

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2023-01-20
ページ数
312ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.5 x 15 cm
ISBN-13
9784040748436
ISBN-10
4040748433
価格
748 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

少女がくれた学園生活。少女のための学園ファンタジー 伝説の騎士は蘇った――なぜか自分を看取った少女の身体で。 少女・モニカが自らの命を譲ってくれたことを知った“僕”は『騎士になりたかった』という彼女の意思に応えるためにモニカの名を受け継いで騎士学院に通うことを決意する。 だが生まれて初めて経験する学園生活、それも女子寮。生前の“僕”に憧れる少女たちに囲まれる日々に戸惑いつつ、衰えない剣の技量を示すことで、モニカの名は瞬く間に学院で一目置かれる存在になる。そうして学院で強き騎士の姿を示す中で“僕”は知る――なぜ彼女が“僕”に命を譲ってくれたのかを。 少女のため伝説の騎士が駆け抜ける。学園ファンタジー!

レビュー

  • 音楽的世界観で彩る、王道を目新しく描くバトル・ファンタジー!

    第35回ファンタジア大賞において「銀賞」を受賞した『モニカの騎士道』を改稿、改題したものです。 受賞時のあらすじと実際の内容を見比べてみると骨子を残しつつかなり改稿されていますが、骨子としては 「音楽要素を基本とし、男性は騎士、女性は術士と役割の決まったファンタジー世界で、伝説の騎士の力を持った少女モニカが騎士となる話」 となります。 審査員コメント通り音楽要素をベースにした世界観がきっちりと練り込まれており、「音」というものを基本にして作中世界が肉付けされているのですが、中でも 「男性は血液に含まれる〝呼応力〟を活かし身体能力を強化し騎士として戦う」 「女性は心臓に宿った〝内なる神〟の力によって神奏術を駆使し術士として戦う」 という、戦闘における性別による役割が明確化されている設定が目を引きます。 これによってそれぞれの特性を描きつつ、主人公であるモニカは女性ながら魂が持つ最強の騎士としての記憶、技能を保持しつつ神奏術も使うことができる、という「主人公ならではのオンリーワン」をわかりやすく与えられているわけです。 それでいて女性の身体では生前の魂が持っていた技能に肉体が完全にはついていかないため身体を痛めてしまうなど、両方の特性を持っていいとこどり、になりすぎていないのもベネ。 今作の持つ魅力はそんな作り込まれた音楽的世界観と同時に、「命を落としかけた最強の騎士ダレンが、少女モニカに肉体を譲られて学生生活を送る」という「TS転生」要素ですが、この手のそれの、女性になったから、という悲喜こもごもは割と抑えめでありそのスジの人の好みとしては物足りないやもしれません。 しかしながら、 「何故モニカは、ダレンに自らの肉体を〝譲った〟のか?」 という「謎」がフックとなっており、その一点が最後までページをめくらせるだけの力を持ってストーリーを牽引していると言って良いでしょう。 終盤において彼女が真意が明かされた時、そこにはモニカの強く、複雑で、どうしようもない想いがあり、さらにはラスボスの真意にすら絡むそれは圧巻です。 モニカと仲間達の学園生活の質感もファンタジー学園ものとしては塩梅がよく、ハリー・ポッターシリーズのホグワーツでの学園生活のそれを思わせます。 生前の騎士ダレンへの憧憬が脇のキャラクターに描かれているエピソードもあり、そのすぐ傍でダレンの魂を持ったモニカが存在しているという人間関係も、今後の展望を楽しみにさせてくれますね。 音楽とファンタジー的世界観を併せた今作は、間違い無く手に取った人間にすべからく読んでよかった、という満足感を与える一冊と言っていい作品ではないでしょうか。 今作がデビュー作とあり、筆者の作家としてのご活躍にますます期待したいです。

  • 世界設定と特典がすごい。

    好きなイラストレーターさんが参加していたので買いました。 新人賞の審査員の方も指摘している通り音楽モチーフの細々とした世界設定には感服です。話の展開としては王道を取り入れつつも作者さんの個性や癖が端々に感じ取れてとても面白かったです。 まだ1巻ですが、次巻では登場人物の背景などもぜひ見てみたいと思っています。 あと、特典の音楽がすごい、とにかくすごい。

  • 世界観設定が興味深い

    音楽をモチーフにした世界観に加え、予測できない展開にワクワク感が連続する秀作だと思います。

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