作品情報
ウラミズは、受賞作として評価された主題を読みやすい物語または詩歌の形で届ける作品です。
霊が見える青年と、霊を水に溶かす力を持つ少女が出会い、封じた霊を利用する水をめぐって事態が広がるホラー小説。軽さのある語り口の奥で、恨みや嫉妬の怖さが立ち上がる。 受賞歴のある作品として、題材の切実さと文章の手触りを軸に読ませる。
レビュー要約
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題材への向き合い方と読み終えた後に残る余韻が評価されている。派手な展開よりも、人物や言葉の積み重ねを味わう読者に届きやすい。
書籍情報
- 出版社
- 角川書店
- 発売日
- 2013-09-25
- ページ数
- 320ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.4 x 14.9 cm
- ISBN-13
- 9784041010181
- ISBN-10
- 4041010187
- 価格
- 350 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
霊が視えてしまう真城と、視えないけれどペットボトルの水に霊を溶かす力を持つ早音。その水を二つ混ぜることで強力な霊を発生させる"ウラミズ"を作り出した二人は、その水を売ってみようと思いつくが……。
レビュー
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様々な恐怖を一冊の中で味わえる
霊という道具を商売に使う主人公たちは、大した恐怖も罪悪感も無く、霊を扱います。 現代においては、霊などという存在は、畏敬に値しないのでしょうか? その答えのひとつが、この本の終盤に示されていると思います。 中盤までは意外なほどに笑えるシーン(笑わせようとはしていないのかもしれませんが)も ありますが、その間にも胸が悪くなるようなエピソードが含まれていたりして、楽しめます。 全般を通じて、私が本当に怖いと思ったのは、霊よりも人間たちがもたらす恐怖でした。 この本では、グロテスクな描写、バイオレンスな表現などの直接的な恐怖は少ないです。 ですが、読み終わった後に、底に落ちていくような、じっとりとした不安感が残りました。 対岸から眺めていたはずが、いつの間にか、自分の傍まで来ているような感覚。 ウシ○マくん系の怖いもの好きには堪らないと思います。 前述の通り、直接的な恐怖描写は少ないですが、しっかりとホラー小説なので、 普段ホラーを読まない方にも勧めたくなる一冊です。
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オチは角川ホラーらしいというか
フラグ立てまくってましたしね ああいう終わり方になるとおもった 特出したところはないものの読みやすい作品 少し甘めにつけて星4
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話の視点が…
幽霊をニコイチにしてパワーアップさせるなどの工夫や着想・題材自体は面白いと思うのですが、主要キャラクター3名の誰がメインなのかが曖昧な感じで、読み進める上での視点が上手く定まらないまま読み終えてしまいました。霊能力のあるヒロイン?も途中で、すっかり影が薄くなってしまいますし、男主人公を寝取る2番手ヒロイン?は結局何がしたかったのかなぁという感じです。男性主人公は、主体性や行動の一貫性に欠けます。金儲けしたいだけだったのかな?結局はという感じです。結局、誰がメインのお話だったのか視点が定まらないというのが、厳しいですが個人的な感想となります。 正直、怖さも足りなかったです。ホラー小説で怖いものを読まれてきた方には、物足りないんじゃないかと思われます。 こういうのが理解できないってことは歳を取ったのかなぁ。。。とも思いましたが。(苦笑)
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オススメの一冊です。
第20回日本ホラー小説大賞・読者賞受賞作という事で 期待大で読みました。 主人公は、霊を閉じ込めた水を販売するという新商法をある人物と一緒に始める。 普通の人には普段見えない霊も、あることして閉じ込めて使えば誰にでも見えてしまうという発想も面白い。 実際にあれば、胡散臭い商売だとは思うが 藁人形などが通販やネットで手に入るこの時代、このような商品もいつか出回るのでは? という想像をしてしまうほど、本に吸い込まれてしまった。 この霊を閉じ込めた水の商品の名前こそ、タイトルでもある 「ウラミズ」 ウラミズが出来るまでの経緯や関わる人物が、最後の最後まで丁寧に書かれているので 「なるほど、なるほど」と突き進んで読んでしまいます。 霊だけに拘らずに感じる「うわぁ」っとくる怖さやゾワっと感は 読んだ方にしか分からないお楽しみです。 期待以上の作品に大満足しました。 オススメのホラー小説です。
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ライトノベルの域を出ないけど
それなりに読み進む面白さはあります。破滅型の展開の面白さかな。 ただ読んでいて不自然な箇所がいくつか。 p126のカフェのシーン。p128で名乗る前なのに「真城さん」と呼んじゃってます。 意図的だと思って読んだけど、後もフォローがないから、ただのチェックミスでしょうか。 p229。ミサの口調が「〜です」から、「亡くなった時は、三十一だったよ」という違和感。 前後の会話からミサの台詞なのに、これもチェックミス? 複線かと思って読んでいると、ただ投げっぱなしという(笑) 読み終わって、あれ?と思う箇所多かったです。
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げに恐ろしきは・・・
ホラーの王道である、異形のものへの恐怖感をたっぷりと味わう事が 出来ますが、それ以上に絡んでくる人間たちの行く末に、読者は “やられ続ける”事になります。女という生き物、男という生き物、 道を外した分岐点は一体どこだったのか・・・など、本を閉じた後も 頭に色々浮かんでしまい、寝付けません。が、そういう感情に読者を もっていく作品こそ、良作のホラーなのだと思います。この作品は 最近のありきたりのホラー作品に飽きている、という人にこそお薦め です。
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ライトホラー
ページ内に文字が少なく、軽い文章なので読みやすいです。 場面がコロコロと変わるので、飽きることなく読むことができました。 ただ、情景や心情はあまり描かれていないため、感情移入できずに終わってしまい残念です。 この小説の一番の長所はアイディア豊富なところだと私は思いました。 霊は人体のどこからでてくるのか?霊を混ぜると?霊を凍らせると?霊を飲むと?・・・など、発想の豊かさが光っていて面白かったです。
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もったいない
アイデアはよかったのですが、オチで台無し。 力量不足とは思いたくありませんが、もっと発展のしようもあったはず。 ストーリーも安易にヤクザを出すなど、収集つくのと思っていたら、やはり無理でした。 シリーズ化やスピンオフ化も可能だと思えるような登場人物達なのですが微妙にキャラ立ちが薄いなど、全てにおいてもったいなさが際立っています。 とにかく深く考えなければ面白い作品です。ホラー系もラノベ化が進んでいるのでしょうか?
関連する文学賞
- 日本ホラー小説大賞 第20回(2013年) ・読者賞