日本の文学賞

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七帝柔道記

山田風太郎賞

七帝柔道記

増田俊也

『七帝柔道記』は、増田 俊也による受賞作で、2013年の該当文学賞で選ばれた作品です。受賞情報と書誌データを照合し、作品単位で紹介できる範囲の情報を整理しました。

受賞作受賞作2013年

作品情報

2013年の受賞作として記録される『七帝柔道記』の書誌と作品概要。

『七帝柔道記』について、受賞一覧の記録、国立国会図書館などの書誌検索、および公開されている書籍データを突き合わせて整理した作品情報です。単行本または収録書籍の識別子が確認できた場合のみ bookIdentifiers に反映し、雑誌掲載情報だけで確認された識別子は採用していません。

書籍情報

出版社
角川書店
発売日
2013-03-01
ページ数
584ページ
言語
日本語
サイズ
13.2 x 2.8 x 18.8 cm
ISBN-13
9784041103425
ISBN-10
4041103428
価格
536 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

青春文学の金字塔ついに刊行! 「このミステリーがすごい! 」大賞出身の小説家で、「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で人間の懊悩を書き2012年の大宅賞・新潮ドキュメント賞をダブル受賞した増田俊也が、圧倒的な筆力で描く自伝的青春群像小説。 主人公は、七帝柔道という寝技だけの特異な柔道が旧帝大にあることを知り、それに憧れて2浪して遠く北海道大学柔道部に入部する。そこにあったのは、15人の団体戦、一本勝ちのみ、場外なし、参ったなし、という壮絶な世界だった。 かつて超弩級をそろえ、圧倒的な力を誇った北大柔道部は連続最下位を続けるどん底の状態だった。そこから脱出し、なんとしても七帝柔道での優勝を目指し「練習量が必ず結果に出る。努力は必ず報われるはずだ」という言葉を信じて極限の練習量をこなす。 東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、ライバルの他の七帝柔道の6校も、それぞれ全国各地で厳しい練習をこなし七帝戦優勝を目指している。そこで北大は浮上することができるのか——。 偏差値だけで生きてきた頭でっかちの青年たちが、それが通じない世界に飛び込み今までのプライドをずたずたに破壊され、「強さ」「腕力」という新たなる世界で己の限界に挑んでいく。 個性あふれる先輩や同期たちに囲まれ、日本一広い北海道大学キャンパスで、吹雪の吹きすさぶなか、練習だけではなく、獣医学部に進むのか文学部に進むのかなどと悩みながら、大学祭や恋愛、部の伝統行事などで、悩み、苦しみ、笑い、悲しみ、また泣き、笑う。そしてラストは——。性別や年齢を超えてあらゆる人間が共有し共感できる青春そのものが、北の果て札幌を舞台に描かれる。

1965年愛知生まれ。小説家。06年『シャトゥーン ヒグマの森』で「このミス! 」大賞優秀賞を受賞。2012年『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』で大宅賞、新潮ドキュメント賞をダブル受賞。

レビュー

  • 素晴らしい青春文学

    まさに同時代を生きてきました。青春文学の金字塔と思います。ありがとうございます!

  • 努力とは?と考えさせられる。努力でしか得られないものがある

    七帝柔道記2がでたので、再読。 熱い! 受験で北大に入学した何者でもない若者たちが、柔道に命を捧げる物語。 増田さんは柔道以外は何もしません。授業も出席せずに、体力を回復させるために眠ります。 そして、絞め落とされ、関節を極められのたうち回ります。 エンジョイしよう。プレッシャーを楽しもう。 笑ったほうがリラックスできて、実力を発揮できる。筋肉を増やすには適度な休養が必要だ などという現在の常識は皆無です。 楽しいなんて概念はなく、苦しいしかありません。この苦しみの先に、きっと素晴らしいものがあるのだと悩みながら、畳の上でひたすら練習を積み重ねるのです。 本書は柔道記なので、未経験者には用語がよく分からないと思うし、その分取っつきにくいかも知れないが、北大柔道部の若者達の むせかえるような努力と、こんなことをしていて意味があるのだろうか?という葛藤を濃密に感じる事が出来ると思う。

  • うらやましいかぎり

    こんな青春もあるんだねえ。

  • 息継ぎしないで読んだほど、引き込まれた。

    本の状態がよかった。

  • まさしく青春小説の金字塔

    スポーツものでこれ以上の小説は読んだことがない。いや、青春小説としてもそうかもしれない。彼らの汗と涙と、情熱がストレートに心に沁みる。カンノヨイセイには腹を抱えて笑わせてもらった。

  • 柔道に詳しくなくても楽しめた

    こんな柔道の世界があるのだと驚かれされました。登場人物の方々のキャラクターも個性的でとても楽しめます。私は特別柔道に詳しくないですが、それでも十分楽しめたので、柔道ファンでない方でも楽しめる作品だと思います。長編小説なので読み応え◎です。

  • 傑作ではあるが少しひっかかるところが...

    北大の関係者にはたまらない描写が続く青春群像劇です。北大の文化や独特の用語を知っている人なら思わず笑ってしまう描写が多くとても楽しめます。 他のレビュワーさんが書いている通り、文句なしに素晴らしい作品ではあると思いますが、全体的な構成がやや冗長でくどいように感じました。 気になった点を列記します。 まず「他の大学生が楽しい学生生活を送っているときに、苦しい練習をやっている」という表現がやたらと出てくる点。 そもそも部活動はみな好きで(つらいことも含め)やっているはずのもので、それをことさらに強調するのは、やや共感できませんでした。 また、「七帝」と「寝技」について、宗教的なまでの礼賛があるところ(=この部分はこの作品の魅力でもあるのですが)。 特に「七帝」は、旧帝国大学である7大学のみの大会であり、クローズドな大会であるところと、どうしてもエリートの選良の雰囲気が伝わってきてしまい、何かひっかかるものを感じました(=同じくそのクローズドな部分もこの作品の魅力ではあります)。 最後に気になったのは、「凄まじい練習量」はわかるのですが、やはり2浪で入った1年生が、入部して4ヶ月でいきなり7月の公式戦に出場できるというのは、地獄のような練習量を差し置いても、やはり競技としての「緩さ」を感じざるを得ませんでした。 (他の大学スポーツでは、高校日本代表クラスであっても、4年生になっても試合に出れない選手は大勢います) また、登場人物がすごく多い割に、きっちり人物造形できてイメージできるのは、増田、竜沢、和泉、金澤選手くらいで、多くの選手の人物造形ができていなかった点もやや悔やまれます。 傑作だけに、気になった点だけを書いてしまいましたが、読んで100%後悔のない名作ゆえのコメントとご理解ください。

  • 完全にはまりました

    柔道の本格的な経験はないのに、「木村政彦はー」を何度も読み返すほど高専柔道の世界にハマってしまった。 壮絶な、地獄のような青春の日々。 こんな世界が実際にあるのかと思わされる一方で、 強烈な憧れと後悔が複雑に入り混じる。 空手をやっていた自分に重なる所は多く、 事情が重なり途中で去ってしまったから余計に気持ちは複雑で、 しかしそれを覆い尽くすほど、600ページもある文章に引き込まれていった。

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