日本の文学賞

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火喰鳥を、喰う

横溝正史ミステリ&ホラー大賞

火喰鳥を、喰う

原浩

死者の日記をきっかけに、戦死した大伯父の執念と一家の周辺で起こる怪異がつながっていく。怪異と謎解きを兼ねたホラー・ミステリ。

怪異日記戦争の記憶家族ホラー

作品情報

死者の日記が、家族の現在を侵食していく。

第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞大賞受賞作。怪異譚の恐怖と、事件として追うミステリの両輪で読ませる。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2020-12-11
ページ数
320ページ
言語
日本語
サイズ
13.7 x 2.2 x 19.5 cm
ISBN-13
9784041108543
ISBN-10
4041108543
価格
1870 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

全ては「死者の日記」から始まった。これは“怪異”か、或いは“事件”か。 選考委員、激賞!令和初の大賞受賞作! 「恐怖と謎がしっかりと絡んでいる。ミステリ&ホラー大賞にふさわしい」――有栖川有栖氏 「謎への引きこみ方が見事。読了後は心地よい酩酊感に襲われました」――辻村深月氏 信州で暮らす久喜雄司に起きた二つの出来事。ひとつは久喜家代々の墓石が、何者かによって破壊されたこと。もうひとつは、死者の日記が届いたことだった。久喜家に届けられた日記は、太平洋戦争末期に戦死した雄司の大伯父・久喜貞市の遺品で、そこには異様なほどの生への執着が記されていた。そして日記が届いた日を境に、久喜家の周辺では不可解な出来事が起こり始める。貞市と共に従軍し戦後復員した藤村の家の消失、日記を発見した新聞記者の狂乱、雄司の祖父・保の失踪。さらに日記には、誰も書いた覚えのない文章が出現していた。「ヒクイドリヲクウ ビミナリ」雄司は妻の夕里子とともに超常現象に造詣のある北斗総一郎に頼ることにするが……。 ミステリ&ホラーが見事に融合した新鋭、衝撃のデビュー作。

●原 浩:1974年生まれ。長野県伊那市出身。現在会社員。

レビュー

  • 見事な展開

    最後まで、引き込まれて、また、どんでん返し。この展開は、見事。 楽しませてもらいました。

  • オカルト要素が満載で楽しめる

    Kindleで一気に読みました。 空気感や情景の描写は生々しく気持ちの悪さが終始まとわりつくようでよかったです。 物語も緻密に構成されており、後半はあえて読者の想像で読ませるようになっていますが、十分に理解できるよう描かれていると思います。 ただ登場人物の心情描写があまり得意ではないのかな、とも感じました。もっと主人公の心理を巧みに操ってほしかった気がします。 自分のホラー小説の好みとして、怖さが物足りなかったため☆-1にしました。 ただあらゆるオカルトが詰まった一冊だという点では、オカルト好きには楽しめると思います。 ミステリー主体だと思って読むとむちゃくちゃだという評価になるでしょう。巻末の寸評に、物語を理解していないな、という方がいらっしゃるのもそのせいかと…。

  • 何故か恐くない混沌としたホラー小説

    ●タイトルのおどろおどろしさに惹かれて購読。結論は、恐くない混沌としたパラレルワールドもの ホラー小説といったところ。残酷シーンもあり不穏な雰囲気も匂わせているが、何故か恐ろしさが伝 わってこない。 そんな不安定な状態が長々と続くが、恐怖の根源となっている久喜貞市の姿がほとんど登場しない。 それにタイトルにもある「火喰鳥」の役割は一体何か?現地での不気味な伝説が描かれている訳でも ないし、重要なキーワードにも感じられない。 巻末に選考委員の評価が載っているが、黒川博行氏の書評に最も賛同できた。なんとも後味の悪い 読後感だった。

  • 表紙は良かった

    【ネタバレ有】 このレビューを書いている25年5月に月刊コミックフラッパーでコミカライズが始まり、それがなかなか面白い出だしなので興味がわき原作を読んでみました。 結論からいうと読まなければよかったというか、がっかりしました。 序盤~中盤こそ死者復活系のホラーですがだんだん平行世界というか分岐した世界を扱ったSFのような展開になっていき、怖い要素が薄れていきます。 一連の事件の真相が明かされた後、エンディングもすっきりせずというかバッドエンドで読後感が悪かったです。 今後コミカライズまで楽しめなくなったという点で二重にダメージ。

  • 面白い。怖くはないが、先を読ませる力がある

    ネタバレ気にせず書きますので、読もうと思っている方は以下のレビューを読まない方が良いかもしれません。 内容に関してですが、他のレビューで、「ホラーじゃなくてSFだろ」と仰っている方のご意見が非常にまとまっているうえ、正鵠を射ていると思うので、あまりクドクド書きません。 ちなみに、私は「SF」ではなく、「ホラー」として本作を楽しめました。 言われれば確かに「SF」とも読めるのですが、SFに精通している方じゃないと、明確には思わないかもしれません。 信州の田舎、戦時中の過酷な過去の出来事、じわじわと迫ってくる怪異。 そのように、はじめは真っ当なホラーとして進みますが、中盤にある人物が出てきてから、話の角度が変わり、確かに「SF」じみます。 このジャンルの脱臼を受け入れられるかが、もしかしたら本書の好悪の分かれ目になるかもしれません。 ちなみに、私は多少面食らいましたが、わりとすんなり受け入れました。 おかげで、その後の展開は、どうオトすんだろうと先が気になり、一気に読めました。 作者さん、面白い小説をありがとうございました。 ただ、物足りなかったところをあげると、妻の夕里子さんのキャラが魅力的だったのに、あまり活躍しなかったのは、残念でした。もう少し、動かせそうなキャラに見えました。 それと、やはり全体的にというか、パンチ力がいまいち足りないという印象は拭えないと思いました。 確かで、地盤がしっかりしているのですが、地味……そんな印象です。 本好きに勧めることのできる品の良いホラーとも言えます。 あと文章についてです。選評で、黒川博行氏が、「文章がいたずらに大仰で表現が幼く」とありますが、私はまったく、そんな印象はありませんでした。むしろ、逆。非常に確かで、適確だが、少々面白みに欠ける、そんな印象です。 ただ、一番のホラーはこんなに実力がある作者さんの上、歴史ある賞の大賞を受賞されているのに、いまだに次回作が出ていないことです。どうやら出版業界を覆う闇は混迷を極めているようです。

  • 謎が謎を呼ぶのですが最後がちょっと不満

    謎がなかなか明らかにならないのでイライラしながらもおもしろく読ませてもらいました。戦時中のかなり大変な様子を学べるのが貴重です。物語もおもしろいのですが,教養を高めるためにも是非。人物の気持ちの描写がとても長い箇所があり,いきなり物語が停滞するので,そこだけ読み飛ばしてもOKです。

  • 火喰鳥という魅力的な言葉に惹かれて・・・

    ホラーファンしては、まず「火喰鳥」に飛びついてしまう。なんとも魅力的な字面と響き。うまいことやられた感じだ。 読み始めると、止まらなかった。何が起きたのは知りたい一心で読み進めたが、私の頭が悪いのか、何が起きたのかがよくわからないまま、気持ち悪く終わってしまった。 ホラーものに、「法則」や「ルール」などという言葉を使うのは野暮だと思う。でも、これはやはりルール違反じゃない?などとなんとなく思ってしまった。

  • ガッツリホラーの話!面白い!

    ミステリー・ホラーの賞だったから、ミステリーの部分もあるかな?と思ったけど、ガッツリホラーだった!この本はゾワゾワする感じがして、2回くらい鳥肌が立った!面白いです!オススメしますよ。

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