ボクら星屑のダンス (角川文庫 さ 58-1)
浜名湖に飛び込もうとした男と天才少年の逃避行を軸に、巨大な身代金要求へ転がっていく誘拐ミステリ。
作品情報
100億円の身代金が、逃避行を一変させる。
第30回横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞受賞作として2011年に刊行。
書籍情報
- 出版社
- 角川書店
- 発売日
- 2011-07-23
- ページ数
- 489ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784043944590
- ISBN-10
- 4043944594
- 価格
- 162 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
身代金は100億! 冴えない中年男と若き天才が企てた、驚愕の偽装誘拐。横溝正史ミステリ大賞テレビ東京賞を受賞した、感動のミステリ!
1964年生まれ。静岡県浜松市出身。大阪大学大学院(博士課程)在学中。
レビュー
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百億円誘拐の大きさと、複雑な出生の秘密の心の動きが絡み合う佳作
30回横溝正史ミステリ大賞 テレビ東京賞を受賞した作品 作者はこれがデビュー作で、wikiなどで確認すると大学院生みたいですね 作りなれた作者の構成とは違い、引っかかりを感じるのはそのせいかもしれません。 あらすじは、伊豆の旅館の借金で首が回らなくなったうだつの上がらない 中年男が、自殺をしようとしていたところに、子供の自殺しようとして いたところに出会うところから始まります。 お互いに自殺をしないことを約束し、不思議なこの二人を中心とした 物語が展開されていきます。 子供は、天才的知能で、偽装誘拐により中年のために自殺の原因、 借金を返済しきれるようなお金を調達しようとし、中年男は、 子供が自殺しないような方策を考えるというのが大まかな流れです。 この作品、私はTV東京の再放送(しかも別番組を録画しようとして いたので途中しか見ていなかった)で知って、文庫本にて読み返しました。 この子供が最初は天才的で心を堅く閉ざしていたのが、作品の終盤に向け 色々な人の優しさに触れ、大きく成長してゆく様、そして大胆とも緻密とも 違う、100億円偽装誘拐、入手法になかなかなものを感じました。 さすがに、処女作、文庫化されるため加筆しているみたいのですが、 中年男、子供とも少し印象が薄い感じがします。また、構成も 所々飛んでいる箇所があり、ラノベのような稚拙さも感じます。 とはいえ、単なるミステリーではなく、追い詰められた子供(少女) の感情が暖かく解ける様、そしてなにより「シュレディンガーの猫」作戦と 名づけられた、100億円の受け取りのロジックなど、とても 読後感の良い作品でした。 お勧めです。
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身代金をオークションにする必然性はないので、ちょと無理がある
ちょっと前に出たミステリーって後から読むと時代背景やテクノロジーの水準にノスタルジーを感じながらも、かえってミステリーとしての出来を冷静に評価できたりする この本も面白い視点で、当時はやっていたヤフオクにヒントを得ているんだろうけど、身代金をオークションにする必然性はないので、ちょと無理がある
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シビれました
舞台が県西部、地元好きとしては、 これは見逃せないということで買わせていただきました。 人質をオークションにかける部分シビれました・・・。 第三者に値打ちを教える為とか、 商品価値をさも知らないかのように値段を低く設定しているのでは・・・などなど、 自由入札させることで、様々な憶測を生むことができるんですね。 こりゃ混乱しますわ。。警察側の苦悩がとても伝わってきました。 また、心理学的なところもあって ただの推理小説ではないところが更によかったです。 次回作も楽しみにしてます。
関連する文学賞
- 横溝正史ミステリ&ホラー大賞 第30回(2010年) ・テレビ東京賞