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空色パンデミック1 (ファミ通文庫) (ファミ通文庫 ほ 3-1-1)

エンターブレインえんため大賞ライトノベルファミ通文庫部門

空色パンデミック1 (ファミ通文庫) (ファミ通文庫 ほ 3-1-1)

本田誠

空想を現実に感染させる少女と、彼女に巻き込まれる少年を描く現代ファンタジー。恋愛、騒動、思春期の不安定さを組み合わせ、軽快な会話で物語を進める。

現代ファンタジー恋愛空想ボーイミーツガール

作品情報

空色パンデミック1は、受賞時の評価を支えた設定と語り口が作品の核になっている。

空想を現実に感染させる少女と、彼女に巻き込まれる少年を描く現代ファンタジー。恋愛、騒動、思春期の不安定さを組み合わせ、軽快な会話で物語を進める。

レビュー要約

  • 設定の分かりやすさと読後に残る余韻が評価される一方、ジャンルの定型を強く感じる読者もいる。

書籍情報

出版社
エンターブレイン
発売日
2010-01-30
ページ数
296ページ
言語
日本語
サイズ
10.5 x 1.5 x 15 cm
ISBN-13
9784047262874
ISBN-10
4047262870
価格
330 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

第11回えんため大賞優秀賞受賞、胸騒ぎと空騒ぎの「ボーイ、ミーツ、空想少女」。 「見つけたわよ、ピエロ・ザ・リッパー! ジャスティスの仇、とらせてもらうわ!」「……はい?」高校受験の日、駅のホームで、僕、仲西景は結衣さんと出逢った。彼女は“空想病”。発作を起こすと、正義の使者とかになりきってしまう。空想病にもいろいろあって、もし“劇場型”なら、他人に空想を感染させ、世界を滅ぼしかけたこともある危険な存在。だけど結衣さんは通常の“自己完結型”。そんな彼女に、なぜかつきまとわれる日々が始まった。発作を起こしていないときの彼女は、端的に言ってただのわがまま娘。空騒ぎに付き合ってられない。最初は、そう思っていた。――でも、それだけではなかった。

レビュー

  • 最後の6行にすべてがある

    設定がまず面白いです。 先がどうなるんだろうとページをどんどん捲らせる力があります。 けれど問題はヒロインのキャラの薄さ サブキャラの方が好きになってしまうほどでした 一冊ならヒロインのみをもっと掘り下げても良かったのではと思ったり また、ああそういう落ちね、予想出来たよと思っていたりしていたのですが!!!! すべては最後の6行です 鳥肌が立ちました 何度も何度もその6行を確認してしまうほどでした 最後の最後にやってくれたこの作品に 最高の評価を与えたいと思います

  • まあ普通に楽しめました 10年越しですが……

    購入から5年とか10年してから読む、なんてバカなことを良くします 度重なる引越しや紛失で読まなかったワケじゃありません、ただ何となく 本自体は古びても、手の届く範囲にはあったので、理由にはなりません 強いて言えば、導入数ページでストレスを感じると、そうなるようです と言って、文章がどうのこうのというワケじゃありません。そのよい例が 文豪夏目漱石でさえ、結構ほったらかして読まずのモノが多いのですから (比べる話じゃないですが、森鴎外や三島由紀夫は入りやすい文章かな) ま、世界系ってワードが勘にさわって読まなかった? でも最近コロナで 以来、パンデミックを聞くこと連日、まあ、外にも出られないしなぁと といって、新たに本を買うのも微妙に怖くて、じゃ読んでみるかな と 本書、上記タイトル通りで、それなりに楽しめました、初版から10年です ボクは、基本頭脳構造が悪いので、すぐに内容を忘れてしまうでしょう また数年したら、まるっきり忘れてて再度楽しめるかもな、と思います 追記として 4巻まで出てるんですね、先ほど知りました 10年したら「感覚が古臭くって、もう読めないよ」って本もあるワケで その意味では、10年後でも楽しめたのは、良きかな! かと感じます ところで きっかけになった、最近頻出の「コロナ禍」って言葉、変な感じしません? 見出しを、短くしたいってワードでもないのに、確かに禍々しい事だけど 誰が言い出したのか、寸づまりというか、締まりなく収まり悪いワードで 言葉の最後を断ち切られたような、尻切れ感が強い気がしませんかぁ? もう、あえて誤読で「渦(うず)」の方が、言葉数的に落ち着く感じがする 意味的にも渦に巻き込まれ飲み込まれてるようで、逆に誤読の方が合ってない? 鍋って読んでる方もいましたが(飲み会の鍋で感染とか、コレ笑えないです) コロナ禍々にしてくれれば、少しは言葉が落ち着く気がするんだけどな?

  • 現実と空想の狭間で揺れる少年少女

    面白かったです。これは発想の勝利かも。 発作を起こすと、自分の妄想した世界を現実だと思い込み 役柄になりきってしまうという「空想病」の設定がしっかりしている。 それでいて、ちゃんとした少年少女の青春物になっています。 主人公が空想病の少女、結衣の発作につきあったりしているうちに、 彼女の内面に惹かれていくのはまさに王道です。 しかも、そこに空想病のもつ危険性や代償などがからんでくる。 単なる女装少年かと思われていた青井のまさかの真実は切なくて、重いし、 結衣の苦悩や本音が時折かいま見えるのはぐっときます。 そして、まさかの終盤の怒涛の展開にハラハラしていたら、オチも見事でした。 これはうれしい計算外。 続刊が出るみたいだし、期待しておきます。 結衣達のその後も知りたいけど、青井もすごく気になる。

  • セカイを敵にまわす時 全くもってその通り

    誰でも空想、夢想或いは妄想にひたった事があるはず。浸かりきっている時は結構楽しいですよね。でも、その空想が本人にとって現実と同じ五感をもって知覚できて、なのに周りからはただの痛い人に見えてしまう。もしそうなったらど−しますか。 私だったら死ねる!知り合いや彼女にに見られちゃいけないところを見つけられた少年のように!頭の中がだだ漏れというのはそのぐらいキッツいことだと思うのです。 そんな症状をもった少女と、とある少年の青春物語。(すみませんすずり様内容似ています) 冒頭でいきなり「世界を守るか、君を守るか。」...えっこの本セカイ系だったの?クライマックスでもやっぱりセカイ系にうつるの?と思わせつつ実は、何この甘甘の予感!という感じです。他カスタマ−さんの書かれたとおり展開が非常に上手い。本当にワクワクドキドキハラハラ最後にうんうんっよしっ! 青井くんという大きな伏線爆弾を育てながらどのような青春劇が繰り広げられるのか。次巻が待ち遠しい本が増えました。

  • 廚二病の世界を描きながら、シリアスにまとめる手腕に感心。

    いわばラノベの多くは廚二病的なファンタジックヒーローラブコメなのですが、それを逆手に取って空想(というより妄想)と現実の曖昧さと心のあり方を問う作品になっています.デビュー作にしてはとても文章がうまく、痛々しい妄想世界とその住人たちに共感することができました.妄想も自己完結している間はいいですが、他人を巻き込みパンデミックを起こすと大変なことになります.それは宗教であり、現実に世界に多くの人は妄想世界の中の住人な訳です.なにげに大槻ケンヂの「新興宗教オモイデ教」や谷川流の「涼宮ハルヒ」とシンクロしました.セカイ系や妄想系のお好きな方にオススメの良作シリーズです。

  • 一度は空想したことがあるはず

    高校入試試験会場に向かうためにホームで電車を待つ仲西景の前に現れた、妄想全開で行動する穂高結衣は、突発性大脳覚醒病、通称空想病の患者だった。 空想病患者はトゥラウム波と呼ばれる特殊な脳波を発し、その脳波の届く範囲にいる人間は、強制的に患者の空想世界に取り込まれてしまう。しかし、多くの場合、トゥラウム波は本人にしか届かないので、客観的には単なるイタい人に過ぎない。 ひとまず彼女をやり過ごして、無事面接会場までたどり着いた景だったが、面接試験場に結衣が乱入してきてしまう。現場に居合わせた同じ受験生の青井晴の機転もあり、無事に合格できたのは良いのだが、その副産物として、何故か結衣との縁が結ばれてしまった。 彼女に振り回されることになった景の運命の向かう先は…? 設定自体が奇抜かというとそういうわけでもなく、妄想が本当になったら世界はどうなるだろう?、という様な問いから出発しているという点で、個人的にはとても理解がしやすい。ではこれを楽しく読ませる要素は何かと考えてみると、一つには主人公の語り口があるのかもしれないと思った。 結衣により引き起こされる事態は、普通だったら遠巻きにしてしまう類のものだ。しかし景は、巻き込まれてしまったという部分はあるものの、正面から受け止めて、語り口の上では淡々と処理してしまう。おそらく同じ出来事を、結衣視点で描いたら、もっとテンション高めの物語になる事態だと思うのだが、それを抑え目に表現することで、物語に入り込む上でのハードルが低くなっている気がする。(あるいは入り込まなくても良いようになっているのかも知れない) もう一つのポイントはストーリー構成だと思う。あえて抽象的に表現するが、マジシャンが人を驚かすことが出来るのは、観客の思い込みをはずしているからだ。右手にコインがあると観客が思っているときに、実際には左手にコインを持っているから、観客は驚く。 この論理を物語に置き換えてみると、正義が勝つと思っているときに悪が勝ったり、主人公は悲しんでいるだろうと思っているときに喜んでいたり、女だと思っていたら男だったり、バッドエンドだと思い込んでいるときにハッピーエンドになったりと、いわゆるお約束から外れると読者は意外性を感じる、ということになる。この作品の構成も、この様な意外性を狙った部分があるかもしれない。 ただ、このとき重要なのは、いまどきシルクハットから鳩を出しても、誰もビックリはしてくれないということだろう。

  • ちと痛々しい

    かなりシリアスで痛々しい小説です。 クライマックスにいたるまでは、正直、読み進むのがつらくなってしまいました。 クライマックスからはもう一気呵成でしたが。 ただ単に楽しいだけのエンターテインメントを期待し、油断して読むと、心に傷を負うかもしれません。

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