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俺たち!! きゅぴきゅぴQピッツ!! (電撃文庫)

電撃小説大賞

俺たち!! きゅぴきゅぴQピッツ!! (電撃文庫)

涙爽創太

書籍情報

出版社
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
発売日
2016-03-10
ページ数
296ページ
言語
日本語
サイズ
10.7 x 1.5 x 15.1 cm
ISBN-13
9784048657730
ISBN-10
4048657739
価格
57 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

第22回電撃小説大賞<電撃文庫MAGAZINE賞>受賞作! 恋に悩む高校生たちの救世主。彼らこそ――恋愛警察Qピッツ!! 高校生活の中で最も重要なイベント。 それは「恋愛」。 しかし、そのうち約99%は、相手に想いを告げることなく終焉を迎えてしまう。 そんな隠された恋心、告げられぬ想いを捜査し、解決に導く集団がいた。それが、恋愛警察。通称『Qピッツ』。 彼ら恋愛警察の管轄(?)は、私立恋文字学園。学内で恋に悩む生徒を見つけたら『Qピッツ』の緊急出動! 恋愛刑事(生徒)たちは恋のキューピッドとなるべく、日々、目を光らせているのだ(余計なお世話)。 ボス、パパイヤ刑事、ファッション刑事、バリトン刑事といった、個性豊かでハタ迷惑な『Qピッツ』メンバーは、みんなの恋を応援している! (ほっといてほしい……) (※『Qピッツ』の恋愛刑事の中には美少女もいますが、口髭のムサ苦しい中年教師も一人いて、しかも大活躍します。どうか、ご注意のうえ、お読みください)

レビュー

  • 良くも悪くも勢いだけで読ませる典型的バカラノベ。元気過ぎる雰囲気は嫌いではないがギャグだけは勢いだけではいかんともし難い

    第22回電撃小説大賞「電撃文庫MAGAZINE賞」受賞作 物語は主人公の高校生・陽方朝道が入学式で一目惚れした相手に意を決して告白するも「……無理です。ごめんなさい」という御断りの言葉で無惨に 玉砕した場面から始まる。その場で泣き崩れる朝道だったが、そんな彼に「お前、なかなか良い告白、したじゃねえかよ」と話しかけてきたのは普段は 目立たない日本史の教師で今年四十になる権田八兵衛だった。気が付けば権田以外にも自分と同年代の男子生徒が周りを囲み「よく頑張った」と 朝道を誉め称えていた。訳が分からない朝道に「俺達と一緒に恋路を探し、恋路を守る手伝いをしないか」と持ちかける権田。一週間後、朝道が権田に 連れて行かれたのは「捜査会議室」という看板がぶら下げられた謎の部屋。部屋の中で朝道を待ち受けていたのは99%は相手に想いを告げる事無く 終わってしまう学校生活の中に隠された恋愛感情、そんな恋心を捜査し解決に導く集団、恋愛警察・通称「Qピッツ」。「ファッション」「バリトン」「前歯」と 互いをあだ名で呼び合う、自称・恋愛刑事たちに早くも「サミー」と名付けられ、半ば強引に引き込まれてしまった朝道。そんな中やってきた「ボス」は 生徒会長の香澄歌織、朝道が入学式の朝に出会って一目惚れし、告白して玉砕した先輩だった。想いを殺しきれず泣き始めてしまう朝道を余所に 「一年三組隠れマドンナ純愛事件」についての捜査会議を始める歌織。一年三組の内気なバレー部員・真田由希子が身近な男子に言えない想いを 抱え込んでいる様子だという捜査報告を受けて恋愛警察「Qピッツ」が動き始めるが… おう、久しぶりにこの手の純粋に「勢い」だけで読ませるタイプの作品を読んだ。細かい設定や論理的なストーリー展開とか一切無視、とにかくバカだらけの 登場人物に全力でバカやらせて、その勢いで終始駆け抜けるタイプの作品。取り合えず「キン肉マン」に「物理的におかしい」とか「設定が全部後付け」とか ヤボなツッコミを入れる様な人は回れ右。何があっても「だってゆでだから」の一言で飲み込めてしまうタイプの人しか読めない作品である事だけは確か 物語は短い学生時代の間、ちょっぴりの勇気が足りずに告げられる事無く消えて行く恋愛感情を探し出し、告白できる様にもっていく、よく考えてみたら 迷惑と言うかおせっかい極まりない集団「Qピッツ」の恋愛刑事となった朝道が日本史教師にしてベテラン恋愛刑事の権田とコンビを組み、一年三組の 真田由希子が想いを向けている相手を探しだし、その想いを告白させる為に奔走する、というのが主な内容 しかしまあ、刑事が互いをニックネームで呼び合うってどこの七曲署だよ…最近のヤングにはネタのチョイスが古すぎて通用しないんじゃないかと おっちゃん少しばかり心配になっちまったよ。その上で刑事ドラマはベテランと若手のツーマンセルで進めるという基本はしっかりと押さえているけど よく考えたら主人公が絡むのは同年代の少年少女ばかりのラノベ界にあって主人公が終始四十過ぎたおっさんと組んでいるってのはかなり斬新では? しかも基本引っ張り回されるだけの朝道に代わってこの四十代が強引な捜査で目立つ事、目立つ事 強引に「Qピッツ」に引きずり込まれながら他人の恋路の為に奔走する朝道は結構なナイスガイなんだけど、権田からいきなりダメだしされるぐらいに 歌織先輩への告白はかなりズレている。自作のラブソングをアコースティックギター掻き鳴らしながら歌うって…冒頭の「無理です、ごめんなさい」も むべなるかな。歌詞を読むだけで「あ、ダメだこりゃ」となる事必至。そんなおバカな朝道が主人公たりえる理由はQピッツにも認められ「告白する勇気」 これだけだと「は?」となる方も多いと思うが。本作のテーマはまさにそこなのである Qピッツで捜査活動に従事する事になった朝道は普段はやる気の欠片も無い日本史教師の権田がなんで他は生徒ばかりのQピッツに混じって、しかも 人一倍やる気を出しているかのかと疑問を持つ様に。とにかく捜査が始まってからは基本朝道は振り回され役で、実質的には権田が捜査を引っ張るので あるが、この強引な理屈と押しの強さだけで捜査を進める権田が四十過ぎた自分がなんで生徒に混じって恋愛刑事なんかやっているのかを告白する 場面で吐いた台詞がリアル中年読者にはかなり強烈 「いいか!本当に辛い恋愛って言うのはな、始まりも終わりもしなかった、告白できずに卒業しちまった恋愛の事を言うんだよっ!」 「こっちはな、四十になっても夢に見るぐらい辛いんだよ!毎晩毎晩心臓を何度もぶん殴られる様な悪夢に魘されるんだよ!ハッピーエンドだろうと バッドエンドだろうと、それは一つの物語に出来る!だがな、俺の子の告白すら出来なかった物語を、いったい誰が完結させてくれるっていうんだ?! スポットライトすら浴びることなく、永遠に終わらない悲劇の物語の中で死を待つ気持ちが、お前らにわかってたまるかっ!」 や め て く だ さ い 。 中 年 読 者 の 僕 の ラ イ フ を ゴ リ ゴ リ と 削 る の は 本 気 で や め て く だ さ い 。 いやー、バカラノベで即死系の台詞が出てくるとは思わなかった。こりゃ、中年読者には本物の劇物だわ。いい歳して独身だと事あるごとに昔の自分を 「なんであの場面でアタックせんかったんや…俺のヘタレ…」とか責めてばっかりだし。若い読者には痛々しいギャグとして笑い飛ばせるのだろうけど リアル中年には笑うに笑えんわ…小生以外にも年の行ったラノベ読みがいるかもしれないので読まれる際には覚悟が必要だと警告させて頂く 終盤では権田に感化されたかのようにグダグダな状況の中、意中の相手にアタックした由希子が声を出せなくなるピンチに朝道が大奮戦してQピッツの 本領発揮と行くのだけど、ラノベで主人公が徹頭徹尾、他人の恋を後押しする話ってのは非常に珍しいと感じた。おバカラノベにしては意外なほどに 骨太なテーマを持っているなと感心した次第 ただ、満点をあげられるほど完成度は高くない。朝道が生徒会に入った経緯などは結局明かされずじまいだったし、脇役も権田を除けば作り込みが甘く 恋愛刑事たちもただ場の盛り上げ役として出て来た様にしか思えなかった。勢いで読ませようとするのは良いが、テンションのコントロールが出来ておらず ギャグが上滑りしている場面もかなり多い。特に終盤で「恋ジャー部隊」が出てきた辺りからはストーリー上の必然性も大して感じられないモブが幅を 利かせていた為「ここはギャグに逃げる場面じゃないだろ?」とストーリーの流れを阻害するようなギャグの使い方に疑問を感じた。ギャグってのは使う タイミングを間違えると寒くなるだけなので、この辺りはバカをやるにも計算が必要と言った所。朝道自身の物語にしても想いを寄せる歌織の扱いが ひどく中途半端で肝心の部分は「以下次号」ではどうにもフラストレーションが溜まる 「告白する勇気」というテーマを掲げて、勢いで読ませようとする姿勢は良いけど、それでも最低限の作り込みはして欲しかったな、という印象の残った作品 主人公と中年男という珍しいペアで話を進める他の作家さんには無い発想力は惜しいので、もっと細かい部分、特にギャグを入れるタイミングや滑らない ギャグセンスを身に付けるなど、精進して欲しい所である

  • 楽しかった!

    うぇぶらじ電撃文庫を聞いて購入。作者の「どうかしている」という宣伝文句(?)に惹かれました。 最初から最後までギャグ一辺倒でしたが、むしろ中途半端なシリアスより良いと思います。 主人公が歌いながら告白したり、ゲイの傭兵集団に銃撃されたり……とにかく、突き抜けて馬鹿馬鹿しいです!(褒め言葉) ただ一つ、難点を挙げるとすれば「どうして権八先生が表紙じゃないのか!」その一点に尽きます。 私は彼に好感を抱いていただけに、そこだけが残念でなりません!笑

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