電撃小説大賞
でんげきしょうせつたいしょう
KADOKAWAが1994年より主催するライトノベル系長編・短編小説の新人文学賞。電撃文庫・メディアワークス文庫・電撃の新文芸の3レーベルへのデビューを目指す公募新人賞。
- 創設年
- 1994
- 主催
- KADOKAWA
- カテゴリー
- ライトノベル・Web文芸
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 新人
- 開催頻度
- 年1回
- 締切時期
- 4月頃
- 発表時期
- 11月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
ライトノベル系の新人賞では最多の応募数を誇り、第20回(2012年募集開始)では応募総数6554作品に達した。受賞作は電撃文庫などで出版され、メディアミックス展開が行われる。
賞品
- 主賞品
- 大賞: 正賞+副賞300万円
- 賞金
- 3,000,000円
- 金賞: 正賞+副賞100万円
- 銀賞: 正賞+副賞50万円
- メディアワークス文庫賞: 正賞+副賞100万円
- 電撃の新文芸賞: 正賞+副賞100万円
関連の賞
- 電撃イラスト大賞
- 電撃コミック大賞
- 電撃hp短編小説賞
公式情報
https://dengekitaisho.jp/過去の受賞者
「朱古典(しゅこてん)」と呼ばれる呪われた書物は、持つ者に異形の力を与え、心を支配し、運命を狂わせる。その継承者にして『曾根崎心中』の継承者でもある花香しのね、そして膂力に優れる高校生・道徳逢見がバディとなり、朱古典をめぐる数々の事件に挑む。不死の力を悪用する動画配信者、しのねを狙う同級生、血の海を渡る男装の麗人——多くの事件を追ううちに、逢見はしのねの真の目的が「古典とともに心中する」ことにあると知る。青春小説でありながら、最新の心中小説でもある一作。
これは少年少女の青春小説であり、その駆け抜けた先に待つ、最新の心中小説である。
二十年前の災厄により大地が浮遊島と化した終末世界を舞台に、失踪した母を探す魔女の少女アセビと、無人兵器の制御ユニットを名乗る謎めいた少女ピエリスの出会いと別れを描くガールズファンタジー。浮遊鉱石アイリスリットを操り空を駆ける魔女が、暴走した無人兵器群オルクによって分断された世界をかろうじて繋ぎ止めている。不時着した浮遊島で出会ったアセビとピエリスは奇妙な共同生活を送るうち、言葉では言い表せないほど深い絆を育む。これは二人の魔女の別れと出会いを繋ぐ、ひと夏の物語。
「さよなら、アセビ」「またね、ピエリス」
片田舎に暮らす高校生・間原葵は、中学生の頃から作曲活動を続けてきたが一切注目されず、インターネットで活躍する歌姫・ニーナへの嫉妬に鬱屈した日々を送っていた。ある日、落ちていた鍵を拾ったことをきっかけに、クラスの内気な少女・蜷川真衣と出会い急速に仲を深めていく。しかしやがて彼女の正体がニーナだと知り、惹かれていく気持ちと嫉妬心の間で葛藤する。少年少女の夢と恋と挑戦への葛藤を描く、甘酸っぱい青春ラブコメ。
不器用ながらも相手に一生懸命に向き合う二人のやりとりや、挑戦し続ける姿をずっと見ていたい。そんな甘酸っぱい感情と、滾るような初期衝動を感じさせる作品。
高校生の梓が図書館で出会った旭は、雨を操り動物と話すことができる不思議な力を持つ少年だった。いつも雨に孤独を隠す彼と静かに寄り添う図書館での時間は、梓の心を温めていく。しかし梓は「彼は殺人犯の息子だ」という噂を耳にする。周囲の冷たい視線と旭が抱える暗い過去。旭は梓を守るために自ら距離を置こうとするが、ふたご座流星群の夜に二人は一つの約束をし――旭は姿を消した。雨が呼ぶ奇跡と星空に誓う恋の物語。
ねえ旭、明日も図書館に来るよね?
厳寒の地にある北の大国の塔に幽閉されていた西の小国の王子・ジェラルドは、ヒトではない醜い姿をした化け物「ローアンナ」と出会う。盲目ゆえに外見に惑わされないジェラルドは、彼女の美しい心を知り、ともに成長する。やがて塔を飛び出したジェラルドは、世界の存亡をかけた壮大な冒険の旅に踏み出す。盲目の少年の成長と出会い、そして別れ。ローアンナとの「約束」をめぐる、王道の冒険ファンタジー。
盲目の少年の成長。出会い。そして、別れ。それから——「かいじゅうのむすめ」。彼女との「約束」をめぐる、壮大な冒険ファンタジー。
原因不明の大量降砂によって砂に埋もれた近未来の日本。砂漠と化したトウキョウをさまよう少女・セグメの目の前に謎の建物が突然現れる。そこは「あぽかりぷちゅ」、さまよう人々を載せて砂漠を行く不思議な戦艦に開店したメイド喫茶だった。艦長兼メイド長のハゴロモや個性的なメイドたちに囲まれ、半強制的に見習いメイドにされたセグメは、厳しい研修でメイドの極意を叩き込まれていく。笑いありドンパチありちょっぴり涙あり、殺伐とした世界を「かわいい」で救うガールズファンタジー。
かわいた世界を、「かわいい」で救う!?
大陸の西の小さな王国を苦しめる旱魃を解決するため、王は何千年も生きる悪竜エキドナへ貢物を捧げることにした。選ばれたのは、戦争で滅ぼした国の亡国の王女シルビア。魂を食われる運命を受け入れたシルビアは、自暴自棄になりながらも臆せず竜に啖呵を切り、奇妙なことに竜の興味を引いてしまう。竜は理性を保つために人の魂を食う必要があり、シルビアはいつか魂を食われる代わりに、エキドナとともに世界の美しいものを見て回る旅をすることになる。剣と魔法でなく金と知恵で紡がれる、滅びの運命を背負う王女と竜のハイファンタジー。
剣と魔法じゃない、金と知恵のハイファンタジー。こういうものを読みたかった!
放射性降下物で地上が汚染された世界、企業「ヤクシマ」が支配する巨大建造物「トップタワー」。生き延びるために身体を機械へと「切り売り」していた少年・ラッキーは、仲間や親を失いながらも、ヤクシマが極秘開発した神の力「Providence」を盗み出す。更なる奇襲で孤立した彼に残ったのは、地下世界「アンダー」に生きる天使と呼ばれる少女・ヒカリだった。もう誰一人失わないと誓ったラッキーが、腐りきった現実に引き金を引く——コアなSF設定と外連味溢れるセリフが光る、第32回電撃小説大賞・奨励賞受賞作。
もう、迷わない。もう、逃げない。もう、誰一人だって失わない。——「大当たりだ」
人間の「悔恨」を食糧とする異形・不知火と、悔恨を持たないために村の滅亡を生き延びた青年・ハル。ふたりは不知火の餌となる人間を探す奇妙な旅に出る。白い煙を吐く骨の村、湖を守る大蛇、人間の過去を覗く巨大な毛玉の異形など、様々な怪異や人間に巡り合いながら、残酷で静謐な旅を続ける。インモラルなふたりがやがて「ともに生きていきたい」と思うようになるまでを描いた、食道楽伝奇ホラーの連作短編。
ふたりの間に存在しない悔恨を埋め合わせるように喰らっていく旅だ。
2032年に提唱された前代未聞の物理学理論により、世界の在り方は大きく変わった。特定の物理現象が少女の姿で具現化した存在――「現象妖精」は、人類に多大なる恩恵と、未曽有の大災害をもたらした。七年前の「現象妖精災害」により重力が反転し、復興を果たした逆さまの街・神戸。そこに暮らす少年・カナエは、ある日助けを求める妖精の少女・ゆきと出会う。「1500万もの人間を、この手で一度に、――殺しました」。世界の秘密と、妖精が犯した罪。少年と妖精の逃避行が始まる。第31回電撃小説大賞《大賞》受賞作。著者・電磁幽体は刊行前に逝去しており、本作はデビュー作にして遺作となった。
逆さまの街で、雪の結晶を宿す妖精に出会った。
応募時のタイトル「君の電波にノイズはいらない」から改題された本作は、第31回電撃小説大賞の金賞受賞作。「私、世界を救わないといけないから」という妄言を口にする孤高の電波美少女・貴家雲雀と、普通を目指す無感動系高校生・楠木将臣が、罰ゲームの嘘告白をきっかけに恋人関係になるラブコメディ。周囲から孤立していた雲雀と付き合ううちに、将臣はその妄想話に確かな「根拠」があることに気づいていく。嘘から始まった想いが本物に変わっていく、ちょっぴり電波な恋物語。
嘘が本当になっていく!? 奇人な彼女と奇特な彼の、電波系ラブコメディ開幕。
旅館を営む叔父の手伝いをする浪人生・入江渚沙は、八月三十日という同じ一日を繰り返していることに気づく。客の一人・藤壺ひまりもまた同じループに閉じ込められていた。繰り返す離島の夏の中で縮まっていく二人の距離。しかしループを抜けたとき、その記憶は失われてしまう。「君はやがてループを抜けて、その記憶を失うの」。終わりのわかった恋に、それでも向き合う純愛ストーリー。第31回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞作(応募時タイトル『タロットループの夏』)。
「君はやがてループを抜けて、その記憶を失うの」
空が見えない浮遊洞窟の中にある老人ばかりの村で育ったカフカは、その村唯一の子どもだ。亡き冒険家の祖父が語り聞かせてくれた外の世界への憧れを胸に秘めながらも、村を出てはいけないという言いつけに縛られて日々を過ごしていた。ある日、地上からの来訪者・ハヤテが現れる。彼は犬の特徴を持つ獣人であり、その口から語られる刺激的な地上の話がカフカの心に火をつけた。ついに村人たちの反対を振り切り、祖父が遺した飛行機〈コチ306〉を駆って夜明けの空へと飛び出したカフカは、異なる姿形をした人々と出会い、温かく見守る大人たちや同世代の友達との縁を紡いでいく。そして旅の果てに、この世界のヒトたちが抱える悲しい過去を知ることになる。それでもカフカは飛ぶことをやめない――私たちの人生の全てが冒険なのだから。第31回電撃小説大賞《電撃の新文芸賞》受賞作。
君の人生の全てが尊い冒険だ――少女はいざ、空の広さを知る旅へ!
うらぶれた不良の街で腐っていたチンピラのネモは、幾千年を生きかつて世界を治めた聖女・イグニス・ファルフレーンと出会う。能力を99の契約書に分割されて封印されたイグニスは、全てを取り戻して安らかに死ぬことを望んでいた。ひょんなことから旅に付き合うことになったネモは、巨大な亀の腹の中にある街へ迷い込み、ケツと器の大きい獣人の捜査官ガガカを道連れにしながら、個性豊かな奇怪な敵と戦い続ける。第31回電撃小説大賞《銀賞》受賞作。受賞時タイトル「怪奇! 巨大な亀に街を見た! 聖女とチンピラとデカケツ獣人VS邪悪な黒ギャル軍団」を改題して刊行。
面白おかしい旅に出よーぜ!!! 破天荒な聖女とチンピラと獣人が贈る、奇想天外なアイテム探しロードムービー。
貴族階級が独占していた魔術が大衆化するとともに犯罪率が急増し、皇国に魔術犯罪捜査局が設立された。捜査官ローグは上司の策略により〈第六分署〉へ転属する。そこはかつて皇国に災いをもたらした魔女たちと共に魔術事件を捜査する曰くつきの部署だった。厄災級の力ゆえに囚われ、〈首輪〉で魔力を制限された魔女たち。だが〈人形鬼〉ミゼリアをはじめとする魔女たちはお構いなしにローグを振り回す。魅力的な相棒(魔女)に翻弄されるファンタジーアクション。第30回電撃小説大賞《大賞》受賞作。
私が望んでいることはただ一つ、『楽しさ』だ。
明治も終わりの頃、病死した父が商っていた家業を継ぐため東京から金沢にやってきた十七歳の菖子。父は「竜胆」という名の下で、夜の訪れと共にやってくる「おかととき」と呼ばれる異形の存在をもてなし財を成していた。二代目・竜胆を襲名した菖子は、おかとときを悦ばせるための悪夢のような「遊び」の夜を迎える。耽美で残酷な和風幻想譚であると同時に、驚くべき物語の仕掛けを秘めた問題作。第30回電撃小説大賞《大賞》受賞作。
物語は、三度、進化する。
《歪理物》とは、この世界の歪みを内包した超常の物体である。伽羅森迅が持つ蒼剣もその一つ。願いの代償に持ち主を破滅させる《魔剣》に「生きたい」と願った彼は、生きながら周囲をも呪う運命を背負わされた。《本》に運命を縛られた無機質な少女・アーカイブと共に、彼は《歪理物》が関わる凄絶な事件と戦いの日々へ身を投じる──彼の歪みに巻き込まれ、アーカイブの依り代とされてしまったあの少女を救うために。かつて希望を見せてくれたあの少女を。二人の呪われた運命の歯車は、一人の女子高生と《文字を食らう本》に出会い、急速に回り出す。その先に待つ未来は破滅か、それとも──。最後の1ページまで最高のカタルシスで贈る、第30回電撃小説大賞《金賞》受賞作。
少年は「生きたい」と願った──願いの代償に、運命を破滅させる魔剣に。
二つの民族が混在する秦國の都で、後頭部を切り取られた女の骸が発見された。文官の水瀬鷲は、事件現場で人ならざる美貌と力を持つ異端の民・鳳晶の万千田苑閂と出会う。宮廷一の閑職と噂の博宝局の局長・苑閂は、持ち主の心の闇を具現化し怪異を起こす「鳳心具」の調査・回収を極秘で担っていた。皇子の命で博宝局員となった鷲も調査に臨むが、怪異も苑閂も曲者で——。優秀だが無愛想な苑閂と、優しさだけが取柄の鷲。凸凹コンビが心に巣食う闇を祓いながら、やがて国を脅かすある真相に辿り着く。第30回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞の東洋宮廷ファンタジー。
立場も性格も真逆の凸凹コンビが、心に巣食う闇を祓う!
他者の影が纏うノイズに侵され、命を絶とうとした高校生・月城一輝の前に、元国民的女優・星宮未幸が現れる。未来が視えるという彼女は一輝の自殺を阻止し、奇妙な同棲生活が始まる。音楽と愛をテーマに、過去と未来を乗り越える別れの青春譚であり、悠久の時を超えても響き続ける愛の物語を描く。第30回電撃小説大賞《銀賞》受賞作。
もし永遠の音があるとしたら、それは君の形をしている。
城塞都市バルディウムで拘束された少年・ノーマンが、感情を力に換える異能者《アンロウ》についての尋問に答えるかたちで語る回想録。涙花、魔犬、宝石、妖精と名を冠した4人の美しき少女たちとの出来事、そして街を揺るがす怪事件との戦いを描く伝奇×追想録。ノーマンはやがて大罪人として追われる立場となるが、ある告白によって希望の光が示される。
バケモノに恋をしたことはあるか——少年の独白と4人の少女が織りなす伝奇×追想録。
超常現象の使い手にして戦争の道具である「情報師」。平凡な情報師ツシマ・リンドウは、没落貴族の娘ホーリーをバルガ帝国から亡命させる仕事を請ける。しかしそれは、渦巻く陰謀の始まりであった。二人の逃避行は帝国正規軍だけでなく、帝国最強と名高い情報師「六帝剣」までもが襲撃してくる過酷な旅路となる。ただの没落貴族を相手に動き出す強大な力と影。その訳はホーリーの隠された正体にあった。圧倒的な強敵、幾重にも渦巻く陰謀、蘇る過去の因縁。取引の関係でしかなかった二人が最後の誓いを交わす時、全ての絶望は消え失せる。騎士というにはあまりに遠い、異端の騎士物語。
二人が誓いを交わす時、全ての絶望は消え失せる。異端の騎士物語、開幕!
美少女フィギュア作りの天才でありながら「エロス大魔神」を自称して周囲と距離を置く高校生・黒松治。ある日、医者の卵で小説家でもある今上月子から、自分の書いた小説のキャラクターをフィギュアにしてほしいという依頼を受ける。月子が抱える「青春ができない病」を治すため、フィギュア作りを通じて彼女と向き合っていく造形青春ラブコメディ。第30回電撃小説大賞選考委員奨励賞受賞作。
変人な彼らの等身大〈フルスケール〉な青春ラブコメ、ここに開幕!
なげやりな日々を送る高校生の優希は、夏休み明けのある日、ひとり孤独に絵を描き続ける少女・さやかと再会する。六年前に共に絵を学んだ彼女は今、人の視線を恐れて目を開くことができなくなっていた。それでも「人を描く」ことが自分の復讐であると言い張るさやかの切実な思いに動かされ、優希は絵の被写体として協力することを決める。二人で過ごすうちに優希はさやかのひたむきさに惹かれていくが、さやかにはもうひとつの秘密があって――。学校、家族、進路、友人といった様々な悩みを抱える高校生の男女が「絵を描く」ことを通じて自らの人生を切り開いていく青春ラブストーリー。
これは偽りの君と透明な僕が描く、恋と復讐の物語。