日本の文学賞

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レフトハンド

日本ホラー小説大賞

レフトハンド

中井拓志

『レフトハンド』は、中井 拓志による角川書店から1997年に刊行された作品で、日本ホラー小説大賞の受賞作として知られる。ホラー小説・新人文学賞の領域で評価された一作で、題名が示す主題や人物の動きを軸に読ませる。

日本ホラー小説大賞レフトハンドホラー小説・新人文学賞

作品情報

日本ホラー小説大賞で評価された『レフトハンド』は、作品名の印象を手がかりに読者を引き込む。

『レフトハンド』は、中井 拓志による角川書店から1997年に刊行された作品で、日本ホラー小説大賞の受賞作として知られる。ホラー小説・新人文学賞の領域で評価された一作で、題名が示す主題や人物の動きを軸に読ませる。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
1997-06-01
ページ数
325ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784048730570
ISBN-10
4048730576
価格
1 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

製薬会社・テルジャパンの埼玉総合研究所の三号棟でウィルスの漏洩事故が発生した。漏れだしたのは感染者の左腕を捕獲し脱皮する、致死率100%のレフトハンドウィルスと呼ばれる未知のウィルスだった…。

レビュー

  • 日本製B級ホラー。SFとしても楽しめる良作

    最初に読んだのは小学生の頃だったと記憶している。角川ホラー文庫しか置いていなかった学級文庫(なんとけったいな)の中でも特に好きな小説だった。 あとがきでも触れられているが、「左腕が分離、自律して動き出す」というのは、B級ホラーやカルト映画のアイデアだ。 カルト映画の根城アメリカでは100年前に陳腐化したようなアイデアだが、日本でこんなアイデアを大真面目に取り入れたストーリーというのはとんとお目にかからない。 その「左腕」を生み出す原因となった「LHV」の設定も見事だ。元々はスキンケア製品だったとか、ミクロ技術で生み出された「ロゴマーク」とか、ここらへんの設定はホラーというよりSF向けで、「なるほど、そういうふうに考えたのか!」というセンス・オブ・ワンダーを存分に味わえる。 「ミシシッピ」や「ロゴマーク」など、人を食ったような伏線に面食らった人もいるだろう。しかし、LHVによってこの世に生まれ落ちた「左腕」、それはカンブリア紀の生物の再生ではないのか?という仮説が、「ロゴマーク」の存在によって儚く打ち破られ、しかしとある人物との再会によって再び崇高なる希望を取り戻す―――この一連の描写はSFミステリーとしては秀逸で、とても楽しい。 海外のB級ホラーが全然怖くないのと同じように、この作品もホラーというにはあまりにも怖くない。あくまでそういう「ノリ」を理解できる人や、SFを楽しむ心のある人なら、存分に楽しめる小説だろう。一読の価値あり。

  • 人工的に生み出されたレフトハンドたちの悲しい物語

    人工的に生み出されたので生殖能力を持たないレフトハンドたちにとって突然変異の少女はクイーンにふさわしかった. 一部にこのような内容がありましたが正直笑ってしまった. 角川ホラー文庫からでているけど,これはホラーではない! また,レフトハンドが動く描写が妙にリアルだった点も面白かったかな. でも,著者が書きたいことを書き散らしてるだけでストーリー性はないかもしれない.

  • パンチの効いたSF傑作小説

    かなり面白い。ウィルスの特異性もさることながら、ラストの驚愕の事実は圧巻!イイ本です!

  • これ、ホラー…なのか?(ネタバレあり)

    レフトハンド (角川ホラー文庫) 『致死率100%』、『未知のウイルス』、『製薬会社』…こうしたワードから、 サスペンス溢れるウイルスパニック系バイオホラーを期待したのは、恐らく私だけではあるまい。 しかし、この小説の実態はバイオホラー風ブラックコメディ、とも呼ぶべき代物である。 収拾すべき事態を放り投げ、責任の押し付け合いに終始する人々と、何も知らない『イマドキ』の若者たち(※作品が執筆されたのは90年代半ばだろうけど、現代にもこうした若者たちは腐るほど存在しているかもしれない)と、自分たちの義務を放り投げ、好奇心やある種の野望から作品の舞台となる『三号棟』に足を踏み入れた者たち、そしてある種ぶっ飛んだマッドサイエンティスト、の四者がお互いの思惑に翻弄され、罵り合いながらも真実に近づき、最後には、謎の感動に溢れる結末を迎えるのだが、こうした登場人物たちの描写やら掛け合いやらが妙に生々しく、そのくせ作品のところどころに散見されるギャグが妙に笑えるのだ。 こうした『ヘンな登場人物』、『科学によって生まれた怪物たち』、『事態が収拾されるどころか、ますます悪化してしまう展開』、『衒学的要素』、『途中からは想像出来ないほどの感動的な結末』といった要素は、作者である中井拓志の作品中ではお馴染みのものであり、作者独特のシニカルめいた文体と一体となって物語を盛り上げるというのが作者の十八番となっていて、ファンの間では『中井節』などと呼ばれることになる。 話が脱線してしまったが、作中において登場人物が置かれた状況は、ほとんど笑い事では済まない事態となっている(何しろ、ウイルスがばら撒かれたら人類が滅ぶとされている)にも拘らず、彼ら登場人物はウイルスの出所やらカンプリアやら逃亡計画やらでてんやわんやとなっていて、良くも悪くも緊張感をあまり感じていないようなのだ(むしろ読者のほうが緊張感を味わうこととなる)。 そしてハッピーエンドともバッドエンドともつかない、しかし美しい結末であるが、これは読者によって好みが分かれるであろう。 と、褒めているのか、それとも貶しているのかわからない駄文を垂れ流してみたが、個人的にはこの作品は傑作と呼んでも良い作品である、と思う。 あの終わり方も、どっちつかず感がこの作品を一種の『終わらない物語』としている、とも考えられる。 ともあれ、この小説は大胆な設定と緊張感とシニカルな味わいを小説に求める方にオススメである。

  • アイデアは良い

    この作者の作品は、アリスにしてもクォータームーンにしてもアイデアは良い。 しかしいつもラストが尻切れトンボで終わる。 そこが残念である。

  • いま読んでいるところだけど

    全く進みません。ウンザリしてきました。もっと削ぎ落としていい部分があり、そこを飛ばして読むようになりました(大勢に影響なし)。こんなにも長くダラダラした展開なのに舞台が研究棟だけでえらく閉塞感があるし、また書きますがウンザリです。

  • 文章がひどく読みづらい

    タイトル通りです。 すごく読みづらい文章が最初から最後までずっと続きます。変に言葉を繰り返す必要はあるのでしょうか?物語がぜんぜん進まず単にイライラしました。 久しぶりに途中で投げ出そうと思った本でした。 結果的に何が言いたかったのかもわかりませんでした。

  • 発想は素晴らしい

    人の一部分が暴れ回るという発想は素晴らしいが、内容はおどろおどろしいパニックホラーではなく地味な事実関係の追求なので 逃げ遅れた人にワッとクリーチャーたちが群がるといった作品を読みたい人にはあまりお勧めできない一冊 読んでいて一番気になったのは、重要っぽく登場するも頭の悪い行動を繰り返すだけの被験者たち もっと彼らに焦点を当て、脱出困難となった地下の安全地帯から二人で地上まで脱出するような王道ホラーにしていれば、もっと楽しい作品になったのではないだろうか 総じて評価できる点も多いが残念な点も多い作品だ

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