長い腕
ゲーム会社で起きた転落死と、故郷の町で起きた射殺事件が、呪いのような「長い腕」で結びついていくサスペンス。
作品情報
二つの事件をつなぐ、町の歪みと呪いのような連鎖。
第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作として2001年に刊行。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2001-05-01
- ページ数
- 291ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784048732987
- ISBN-10
- 4048732986
- 価格
- 1650 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
第21回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作! ゲーム会社で起こった無理心中事件と四国の田舎町で起こった中学生の射殺事件。これらの事件には意外な関係が!人間の深層心理を左右する「歪み」を描く驚天動地のミステリ大作!
レビュー
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本筋より本筋以外の細部描写の方が面白い
横溝正史ミステリ大賞受賞作と知った第一印象から予想した"おどろおどろしさ"は後半少しだけ、当時最新だった2000年初期のネット環境やら携帯電話事情とかゲーム業界事情とかの方が本筋ミステリーより面白く読めた。時事ネタを作品に入れると作品陳腐化の原因になるからタブーとよく言われるが、まさか携帯&ネット事情がここまで変わるとは予想出来なかったに違い無い。作品に出てくる個人サイトやメールは今だとブログやSNSやLINEだろうし、没入型3Dゲーム事情も全然違う。でも当時でもフロッピーディスクはほとんど使わなくなっていたような…。元凶となる宮大工の『歪み』の仕掛けもなんだが物足りない。目の錯視を逆手に取った『歪み』だけでなく”日本建築の禁忌”を全部盛り込んだ上で呪いとして機能する"どこからも入口のない小さな隠し部屋"くらい作って欲しかった。美大からゲーム業界に行った知人から聞いた話だと就職活動の際に提出する作品を出すやり方までパターン化してて、転職する時の「つぶしの効かなさ」とか(ゲーム業界以外は美術教師、あるいは初めから全く就職する気が無い;とか)美大からのゲーム業界事情をちょっとだけ聞きかじっていただけにミステリーの本筋よりまわりのオカズの方が面白かったです。逆に考えるとゲーム業界まわりの描写を少し省略しておぞましさの元凶である「西家」にスポットを当てた方が"怖さ"がもっと増したかも知れない。
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いやー面白い。
なにげに選んで読んだ本ですが、とても素晴らしい一級のミステリー作品です。構成もしっかりしてるから、登場人物もひとりひとりが生きている。ええ著作と出会えました。
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ごくごく
普通な印象でした。 最後まで読みましたが 確かに後半は、今ひとつ 腑に落ちない感じがしました。 登場人物も今ひとつキャラが 伝わってこない感じのまま 終わってしまいました。
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なるほどねw
ストーリーにはちょっと無理があるところもあるっちゃあるけどね!ゲーム業界話は興味深かった
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面白かった。
家に「長い腕Ⅱ 呪い唄」があり読んでみると第一作を読んでからの方がいいな。と思い購入。 「Ⅱ」と同じく前半は少し冗長かも。 ですが最後の方は一気に読ませるくらい怖かった。 それ要るか?という所もあったが面白かった。
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しばらく読み進めないと面白くならない
全体の4割くらいは主人公のゲーム会社での仕事の話でネタとはあまり関連が無いので、話が面白くなり始めるところまで読むのが結構苦痛でした。 こんだけ引っ張っていたから最後に大どんでん返しがあるかと思ったら、特に無く終わった感じです。
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怖いミステリー
面白かったです。 ミステリーでありながらホラーのゾクッとする不気味さも持っていて、 時間を忘れて読み耽りました。 ただ、不満な点が三つ。 一つ目は登場人物の行動の描写が浅い点。 一行目で車に乗り込んだかと思えば、 二行目ではその道中の風景や心理描写もなく目的地の建物の前に到着しており、 更に三行目ではその奥に踏み込んでいたりと、 あまりに行動の描写が速すぎます。 生きた人間の行動としてのリアリティがない。 スピーディーな展開を狙ったのかも知れませんが、 テンポの良い文章と歯抜けの文章は似て非なる物です。 二つ目は、 ・自殺した同僚達とネットのケイジロウの接点 ・その同僚の一人がアニメのケイジロウ人形を病的に集めていたのは何故なのか ・アニメのケイジロウとネットのケイジロウと近江敬次郎の名前が一緒なのは何か理由があったのか これらの伏線が全く回収されていない事。 これが一番心残りですね。 もちろん「多分こういう事なんだろうな」と推測する事はできますよ? でも、伏線を張っていながらその回収は読者の推測に任せるってのは、 いささか乱暴すぎですね。 そして三つ目は全く感情移入できない主人公。 何か常に苛々してる人間不信の塊みたいな女性で、 職場にはまず居て欲しくないタイプ(笑) “現代の歪みを描いた作品”とありますが、 実は一番歪んでるのは他ならぬ彼女じゃないのかと思います。 っとまぁ、色々難癖はつけましたが、 私はこの作品、面白く読めましたし大変気に入ってます。 続編の『呪い唄〜長い腕'U〜』も現在読み進めている最中ですが、 本当に先の読めない展開が目白押しで、 ページを繰る手が止まりません。
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どんどん先が読みたくなる本
最初は、場面が飛んで変わったりしていて、読みにくそう…と思っていました。 しかし、読み進めて行くうちに、その場面が本筋と絡み合ってきており、あーなるほどなと納得。 いつも、物語の結末を予想しながら読むのですが、見事に予想を覆されました… 読んでいて、どんどん次が読みたくなるような作品です。