日本の文学賞

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ジュリエット

日本ホラー小説大賞

ジュリエット

伊島りすと

『ジュリエット』は、伊島りすとによる小説で、日本ホラー小説大賞の受賞作として位置づけられる。受賞時の評価を軸に、個人の感覚や時代の空気を作品の形式に引き寄せて読ませる一作である。

小説受賞作現代日本文学

作品情報

『ジュリエット』は、伊島りすとの表現が受賞によって広く注目された作品である。

『ジュリエット』は、伊島りすとによる小説で、日本ホラー小説大賞の受賞作として位置づけられる。受賞時の評価を軸に、個人の感覚や時代の空気を作品の形式に引き寄せて読ませる一作である。 角川書店の刊行情報で単行本・文庫・作品集として確認できるため、受賞作そのものを収録する書籍として扱う。

レビュー要約

  • 刊行形態と受賞歴から、作品のジャンル性と作者の特色を伝える一作として受け止められている。短い形式の作品では凝縮された表現、小説や評論では主題への踏み込みが読みどころになる。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2001-07-01
ページ数
364ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784048733052
ISBN-10
4048733052
価格
2251 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

第8回日本ホラー小説大賞大賞受賞作品! ゴルフ場跡地の管理の職をえて南の島にやってきた親子3人。島に伝わる"魂抜け"の儀式を偶然目撃してしまった彼らの周りで不思議な出来事が起こり始める……。ホラーの領域を更に広げたと言わしめた大傑作、登場!

レビュー

  • 大賞受賞作品にもかかわらず、退屈で冗長な作品。まるで怖くない。

    日本ホラー小説大賞受賞作品を、年代の古いものから順に読んでいる。 本作品は、4作品目。 出だしは、期待を持たせた。 自己破産した主人公が、子供2人を連れて(妻とは死別)、南西諸島のどこかの島に渡る。 開発が中断されて放棄されたゴルフ場の維持・管理の仕事に就くためだ。 彼らは、ジャングルの只中にある、クラブハウスとして建てられた巨大な建物に住むが・・・ ところが、いつまでたっても、怖くならない。全体の2/3を過ぎても・・・いや、最後まで。 退屈な心理描写や、どうでもよいような出来事に関する記述が、延々と続く。 冗長過ぎて、読み進めるには、相当の忍耐力を要する。 その挙句、読み終えても、この話は結局何だったのか、という釈然としない気持ちだけが残る。 ホラーとしての怖さは、微塵も感じられない。 なぜこんな作品が大賞を受賞したのだろうか。 単行本に付されている選評を読むと、その疑問がある程度は解ける。 応募者にプロアマ問わないこの賞は、作品の完成度より、独創性や今後の期待値の高さを重視するようだ。 本作品も、弱点をいくつか指摘されている。 どの作品を推すか、だいぶ迷った選者もいた。 一方、本作の作者について選評には、「ひょっとするとこの作者は、大化けして日本のホラー史を書き替える傑作を書く才能を秘めている」、「今回の大賞で、さらに飛躍されるに違いない」などの言葉が寄せられており、期待値の高さが窺える。 だが、残念なことに、その期待はあまり実現しなかったようだ。

  • 気に入った!

    圧倒的な筆力によるかなりの秀作である。梗概から「シャイニング」を想起してしまう人も多かろうが、そのせいでものすごく損をしてしまった作品に思う。描かれているものの本質も、舞台も全く別だ。冒頭部分から鳥肌がたちっぱなしである。ラストに至る流れはまさに圧巻。気に入った!

  • 禁じ手はやめて

    ある島(石垣島とは慶良間諸島をイメージ)の使われていないゴルフ場でのお話。選評で、「島文学」と選考委員が書いていたが、バブル期にゴルフ場が計画されるほどの島ならば、結構リゾートしていると考えて読み進んでいたが、なんだか、イメージと違う(なぜ、この島で後述のようなことが起こるかの背景が全くない、これなら、渋谷の109の雑踏で、同じ思いを抱いても同じ)。 震災や、妻の死や、子どもたちの虐められた体験など、誰でも持ちうる思いを抱えて島に来た、父親と子ども二人。ある老人(影が薄すぎ、ついでに、島からいなくなるし・・・)の言葉と魂抜け?なる現場をみて、先述の思い出が大きく膨らみ、恐怖になるかと思いきや・・・・・ 結末は、だからどうなのよって感じ。 禁じ手でしょう、これは・・・ ホラー? 違うでしょ。人生には避けられない苦悩や、突然に幸福が断ち切られるのだということを描きたい純文学? 違うでしょう。

  • あんまり好きじゃない…

    人物の心理描写とかが、個人的には合いませんでした。 特に、主人公の弟の言動には違和感を感じました。 ストーリー的に見れば、少し分かり辛かったりしたけど、面白いかな、と思いました。

  • ホラーとしては楽しめないが……

    賽ノ河原で延々と小石を積んでいるような、囚われた心理パターンを延々と続 ける登場人物達。 こういう書き手って多いね。郵便屋(芹沢準)もそうだったし、視野の狭さに 辟易してしまうなぁ。もちろん、それが面白い場合もある。しかし、こういっ た心理パターンがデフォってどうなんだろう。 その点、乃南アサは、かなり巧く使い分ける作家ですね。 ・ 良い点 吐露、心理描写、情景描写の織り交ぜ方が非常にうまい。 夢と現のはざまを行ったり来たり、混乱するかしないか、もしくはその混乱自 体が、穏やかに楽しめる。 選評の島文学って良いネーミングだと思う。まさに、リゾートの思い出に浸る ような感覚で、「混乱」をうまくホラーに噛み合わせている。 それと盛り上げ方もうまい。小出しにしつつ、演出を図っているのは好印象。 この人、純文学の方がいいかもね。 ・ 悪い点 ごちゃ付き過ぎ。 選評通り、ネタに一貫性がなく、関わりも希薄。せっかく小出しに演出してい るのに、関連の薄さが全てをダメにしている。軽い物を積み上げて行くのは、 良いが、関連が無いために全然心に残らない。ホラーとして積み重ならない。 ネタ、一つ一つは、良質ホラーの前振り程度の能力はあるのに、積み重ならな いから、より強い恐怖につながらないし、印象にも残らない。 まったく――。もったいない。 それと、囚われた心理パターンを延々と続ける作家さんに多いのが「くどさ」 かな。そういう執着はある意味怖いが……。ただこの作家さんの場合は、軽快 な会話や、一人遊びめいた呟きがあるから、割合楽しめる。 あとは、結局何が書きたかったんだ? ってところかな。 ネタと同じようにテーマも一貫していない。 小説読むと、作家の性格ってモロ分かりだよねぇ。 --- ふと思う事として、なぜ大人は子供の心理が分からないんだ? 通ってきた道だろう? なぜ忘れてしまうんだ? しかも5歳の子供に「死」が分からないって??? 御冗談を・・・。 ああ、人による(子供による)かもしれないな。 ただ、少なくとも、洋一は感受性が高く、察しの良さそうな子供だぞ。

  • 感想

    途中まではおもしろかったし、ゾクッとしたところも多々ありました。 ただ、後半に入るに連れ無理に感動に持っていこうとしたのか、ダラダラ書かれてる感じがします。 文章表現は上手いのですが、たまに稚拙な文が目立ち、物語に入り込めなかったです。 犬のシーンは感動しました。

  • ちょっと変わった恋愛小説

    「橋をわたる」が私的におもしろかったので、こちらも読んでみた。やっぱり、なんか独特な世界がある。ホラーのようでいてホラーではないから、おどろおどろしたものを期待してる人には向かないかも。 これはむしろ、ちょっと変わった恋愛小説のような気がする。 主人公の「ルカ」という少女が、とてもよかった。弟の「洋一」も。思い出たちも。 ホラー大賞取ってるからホラー的に読まれてしまうだろうけど、これは不可能な恋について書かれたものだ。最後は切なくなって涙が出てしまった。フミオさんがなんか、哀しくていいなあ。

  • 恐ろしくないところがホラー

    この小説は人により好みが大きく別れると思います。 おどろおどろしいホラーではありません。 呪怨みたいなのが好きな方にはあまり向かないと思います。 きれいなホラー小説です。

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