書籍情報
- 出版社
- アスキー・メディアワークス
- 発売日
- 2013-02-23
- ページ数
- 338ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.8 x 1.6 x 15 cm
- ISBN-13
- 9784048914154
- ISBN-10
- 4048914154
- 価格
- 627 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
高校生の少女たちが、涙を流し途方に暮れる場所は、学校の片隅にある荒れ果てた花壇だった。そしてもう一人、教師になり6年目を迎えた田路がこの花壇を訪れる。“悩み”という秘密を共有しながら彼らは……。
レビュー
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様々な人間模様が織りなす、心温まる青春ストーリー
率直な感想は、とても読後感がよい作品でした。 カバーのイラストのイメージがピッタリの温かく、そして少し甘酸っぱい、でも甘いだけでなく主人公の高校教師やその生徒達が様々な場面で出会す困難を、きじかくしの成長とともに乗り越えてく…、とても展開が豊かで奥が深い作品だと思いました。 奇を衒ったようなハデさや空想的な作品ではありませんが、音楽で言えばアンプラグドという感じで実に良質で心に優しい、そして人間味溢れる作品だと思います。 文章力も、新人作家さんとしてはとても読みやすく、無駄に小難しい言い回しをしないところなど好感を持ちました。 少し大人のストーリーかもしれませんが、作中の高校生の心理描写などもとてもリアルかつ丁寧ですので、ぜひ若い世代の人にも読んでもらいたい作品ですね。 読み終えた後、カバーのイラストを見てホッと心が温かい気持ちになる、そんな素敵な作品です。
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大賞受賞作にしては淡白と言うか薄味と言うか…
電撃小説大賞「大賞」受賞作…の筈なんだけど、ひたすら淡白だったとしか。不出来とは言わないし 文章力もしっかりしているのだけど、特に目を見張るような構成の妙がある訳でもなく、個性的な登場人物が 描かれるでもなく、ただひたすら薄味という印象 物語は高校教師の主人公・田路が学校の片隅にある忘れられた様な花壇に作られたきじかくし=アスパラガス畑で そこを訪れた生徒たちの悩みを聞く三年間が、田路自身が学生時代から付き合い続けてきた恋人・香織との関係が 変化し続ける三年間と交互に描かれる形で進みます。 生徒たちの悩みは非常にリアルな思春期模様で、どことなく「中学生日記」を思い起こさせます。主人公の田路は 生徒たちの話を聞く程度で積極的に彼らの悩みを解決する訳では無く(最低限の手助けはしますが)、むしろ問題自体は 生徒自身が解決するのが基本的なパターンです 一方田路と恋人・香織の関係も序盤で香織が弁護士を休業して海外を放浪、田路が置き去りにされたまま 時に同僚の女教師と関係を持ち、時に香織が他の男性と共にいると聞いてはやきもきするというダラダラした展開が続きます 終盤で香織への想いに気付いた田路が職を捨てて香織の元に行こうとする部分で田路の教職への想いが語られますが 生徒たちと過ごす時間と田路の恋が上手く絡んでいるかと言えば、正直疑問が残ります。生徒たちの悩みもリアルではあるけれど 彼らの成長は感じさせても田路の立ち位置が微妙過ぎて、主人公の田路の存在感が薄過ぎると言うか、キャラとしての 存在感が今一つ感じられません 全体的な感想は不出来とは言わないけど、薄味過ぎ。三年間と言う時間の経過を描く割に物語の起伏やキャラの変化にそれを 反映しきれておらず、ただ淡白だったとしか言えない作品でした
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JK青春もの
如何にもAMWらしい作品。少女以上、大人未満のJKの青春葛藤もの。読者目線がおっさん教師というのが実に巧みな仕組みだと思った。変に奇抜さに走らない展開や何かも上手に世界観を醸し出していて佳い作品世界に浸らせてくれます。
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ドラマ化するならNHKが合ってる作品
電撃文庫といえばラノベレーベルの老舗かつ王道。 本作はメディアワークス文庫から出ていますが、 「電撃の大賞」と聞けばどうしても派手で キャッチーな内容を期待されるでしょう。 しかしながら「きじかくしの庭」はそういう 世界観ではなく、そもそもラノベではありません。 女子高生たちの悩み、先生らしくない先生の悩みと 彼らの再生を描いた物語。 文章が素直で素朴なため、かつてないほどに すらすらと読めました。 刺激的ではないけれど、とても暖かくなれる、 ゆったりとした世界観。次回作にも期待です。
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きじかくしでも隠せない……
裏庭でオラダン……いや、オランダキジカクシを育てる高校教師・田路宏昌を軸に、 一年ごとに異なる女子高生のヒロインを描いた連作短編。「狂言回し以上、各章の主役以下」 という作中の田路の微妙な位置づけも絶妙。 『一年目 亜由の復讐』 同じクラスの女子に彼氏を奪われた花谷亜由。否応なしに目にする、 二人のいちゃいちゃする姿にいら立ちを覚える一方、思わせぶりなメールを 送って来る元彼に対する戸惑いと微かな期待という相反する感情を描くさまが秀逸。 田路の「普通は元彼女と同じクラスの女子に手を出さないし、出したとしても、 すぐってことはないだろ。(中略)だけど藤崎は違った。それは何より、 自分が一番かわいいからだ。そしてそういうヤツは総じて、嫌われるようなことを しておきながら、自分が人に嫌われることを恐れる」という言葉に、 もしかしたら自分も無意識のうちに調子のいいことを言って誰かを傷付けてしまって いるのだろうかとドキリとさせられる。 『二年目 舞の親友』 この章のヒロインである堀北舞は川久保千春と親友同士だが、 ある事情により遠出もままならず、その事情が遠因となって誤解が誤解を生み、 千春と険悪になってしまい……がおおまかなあらすじ。小学校、遅くとも中学校までは あまり意識しなかったであろう、生まれ持って来た環境の違いに砂を噛む状況の描き方が素晴らしい。 また、大学時代の同級生かつ弁護士で、弁護士の割にあまりに自由な性格の持ち主の 松下香織との恋人関係を解消した田路にいくつかの転機が訪れますが、 電撃文庫と異なり、メディアワークス文庫ではこの描写はオーケーなんですね……。 あと、ドーバー海峡を越える手段として、船(P&Oフェリー)もまだまだ現役ですよ。 て言うか、一般的な交通手段です。 『三年目 祥子の居場所』 ストレスが原因で煙草に手を出し、停学を食らってそのまま留年してしまった和久井祥子。 クラスでも孤立し、複雑な家庭環境から家族とぎくしゃくしていたが、 追い討ちを掛けるような「事件」に巻き込まれてしまう……というのがあらすじ。 大人になってしまえば、年齢の一つや二つは大した問題にならなくなってくるが、 高校生までの一年差が如何に大きいかをうまく表現した話かと。 そして田路と香織の関係に、一つの答えが出されるさまも秀逸かと。 ちなみにきじかくしとはみんなが知っているあの植物のこと。 普段見慣れている姿は小さいですが、そのまま放っておくととんでもないサイズに 成長するとは知りませんでした。 また、メディアワークス文庫のウェブサイトに、田路と香織が付き合うようになった経緯が 描かれた掌編が掲載されているので、本作の読後に一読される事をおすすめします。
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素晴らしかったです。是非オススメです。
電撃大賞というと、ファンタジーだったり、探偵が出てきたり、異世界だったり・・・という物語が多いですが、この本は女子高生と教師の交流を描いたお話です。 主人公は生徒に関心のないふりをしながら実は生徒のことをよく見ていて、大人が手を貸す場面と、ただ黙って見守る場面の狭間を見極めることのできるとてもいい先生です。 そんな主人公の先生も、不器用なようで一途な素敵な恋をしています。 先生の恋と学校での生徒が抱える問題が上手くリンクされていて、ガーデニング部を舞台に繰り広げられる人間模様がとてもよかったです。 最後の結末は意外なように見えて、でも、そんな主人公の仕事に対する姿勢に魅かれて、恋人も一大決心をしてあんな選択肢ができたのかなと思いました。 これ以上書くとネタバレになるので書けませんが、地味なようで奥の深いとてもいい作品です。是非読んで下さい。 デビュー作でここまでの作品が書けるのは見事としか言いようがないです。脱帽です。 何より、「きじかくしの庭」という題名の響きがとても好きです。 続編もあるらしく、楽しみにまた読んでみたいと思います。
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だんだんと面白くなる。
最初は高校生のありふれた失恋話なので、読んでいても面白くなかったのですが、だんだんと主人公の不器用な先生に思い入れになり、ひきつけられていきました。
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がんばって最後まで読んだのに…。
恐ろしく何もなかった…。 よさげな空気感ばっかりで何もない。 大人向けとはとても思えません。 主人公の教師の考え方も幼いし、 恋の描写もいちいち幼い…ちょっと言葉悪いですけど童貞臭がします。 地の文の書き方で目一杯背伸びしている感を出していますが、 書かれてある内容や描写は稚拙です。 有川浩を思わせるような盛りあげ方をしますが、 「いや、それほどのことじゃないよね…」ってところで使うので、 全然盛り上がりません。 話の筋、登場人物はどれもご都合主義で登場して、 普通に考えたら問題にならないことを無理やり空回りさせて、大きくさせる。 「いや、まともな人間ならそうは考えないだろ!」ってツッコミを心の中で何度も繰り返します。 高校生の恋愛に教師がマジで首突っ込むのに理由はないのかとか、 家庭の事情ありのバイトを認めない学校とか、 バイトがばれた理由とか、 たばこで留年とか、 それでクラスの人間全員が的に回るとか、 好きになった言葉がそれ!?とか 勝手に悟って、急に「別れましょう」とか、 事件を起こすためだけのインスタントな理屈に、そこに意味ありげに心理描写を盛って行く。 それのくりかえしが最後まで続く。 主人公が人生の先輩としてもっともらしく言う言葉も浅い…。 その歳でそんなことしか言えない人間って、逆に気持ち悪いと思いました。 これ書いてるひといくつやねんと思ったら、自分より年上で「えぇ…」ってなりました。 あと重箱の隅をつつくようですが『向かい入れる』ではなく『迎えいれる』です。 全部ひっくるめて電撃の編集って、本当にラノベしか読んでないんじゃないの?と思いました。 ラノベも含め、今まで読んだどんなひどい小説よりも感情移入できない小説でした。 これからの作品にも期待していません。 お金出して買って、本当に口に合わなかったし、本当に時間を無駄にしたし、 イライラしたので、汚い感想になってすみません。
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