鉄の時代を生きて (北九州市自分史文学賞)
『鉄の時代を生きて』は、小野正之によるノンフィクション作品。実在の人物と出来事を軸に、記録の力を重ねながら、受賞作としての個性を示している。
作品情報
『鉄の時代を生きて』は、小野正之の受賞歴を語るうえで重要なノンフィクション作品。
『鉄の時代を生きて』は、小野正之によるノンフィクション作品。実在の人物と出来事を軸に、記録の力を重ねながら、受賞作としての個性を示している。 書誌識別子は図書として確認できる範囲で補完した。
書籍情報
- 出版社
- 学研プラス
- 発売日
- 2011-06-22
- ページ数
- 199ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.1 x 1.4 x 18.9 cm
- ISBN-13
- 9784054047334
- ISBN-10
- 4054047335
- 価格
- 2400 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
大学卒後、八幡製鐵所に入社。新人研修で宿老という溶鉱炉の神様と言われる老社員に出会い感動。ドイツ駐在を経て輸出部門で順調に昇進。しかし、次男が交通事故で車椅子生活に。再度の海外勤務を断念し、家族一同で次男の再起に励む。
レビュー
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世界一幸福な家族が出来上がる物語
この本は「第21回(平成23年)北九州市自分史文学賞」の大賞受賞作品(応募は403編)です。「自分史」なので純然たるノンフィクションです。物語は著者、小野正之氏が昭和39年春、一橋大学を卒業し八幡製鉄所(現新日鐵八幡製鉄所)で行われた入社式に出席するところから始まります。輸出業務担当となりドイツ事務所勤務も長く、基幹産業の鉄鋼で働くエリート社員としてすべて順調でした。ところが昭和63年、高校生の次男が千葉県鴨川で友人とバイク旅行中に大事故にみまわれたことから、人生が変ります。鴨川の亀田総合病院の必死の治療で一命は取り留めたものの重度障害者(一生車椅子)になってしまった次男の再起を願う家族の戦いがここから始まります。次男の明朗で積極果敢な努力も大変なもので身障者国体東京代表として100M銀メダル、猛勉強をして日本社会事業大学を卒業し、千葉県庁に入庁、本人が目指した社会福祉の仕事をしているそうです。それから約10年後、感動のイベントが実現します。内容は本を読んでください。私の読後の感想は「世界一幸福な家族が出来上がる物語」ということです。著者は俳句にも造詣が深く、大賞を受賞したときに詠んだ句があとがきに載っています、「春来る自分史に打つ句読点」。読み出したら最後まで止まらなくなる本です。
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感動する話ですが、タイトルが・・・
ノンフィクションとして、感動する話で、文学賞を取るのも頷けますが、タイトルは「鉄の時代を生きて」があっていたかは疑問です。鉄鋼マンとしての苦労はあったと思いますが、鉄鋼に係わる話よりも小説の主な内容は家族の苦労話です。