書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1978-07-01
- ページ数
- 378ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784061361089
- ISBN-10
- 4061361082
- 価格
- 1 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
第21回(1975年) 江戸川乱歩賞受賞
レビュー
-
筋は通っているがスカっとはいかない
旅行先でとり違えたバッグの中の一通の手紙。不承不承ながら持ち主へ連絡をつけようとした主人公は、差出人も受取人もすでに故人であったという事実に直面する。なし崩し的に調査を続ける主人公の前に、幻の女の影がちらついて...という謎が謎を呼ぶミステリ。 ばらまかれた謎が拡散していく様は、偶然以外の何物でもないのだけれど、ギリギリのところでとどまって一応、筋は通っているように思う。なにか見落としてしまっているような気もするが、この筋道のつけ方が本作品の見所ということになるだろうか。 ただ、登場人物の役どころの変わり方や、決着のつけ方が唐突な印象があり、スカっとはいかないね。 【乱歩賞】
-
毛色の変わった映像的ミステリーの佳作
死者からの手紙ーこのような設定で物語が始まり、蝶のイメージが醸し出されているユニークな作品で映像的な描写です。新聞記者の方なので、社会派ミステリーかな?と思って読み始めましたが、心理的サスペンスと云って良い作品。他に類をあまり見ない感度の作品でお勧めです。
関連する文学賞
- 江戸川乱歩賞 第21回(1975年) ・受賞