作品情報
『北斎殺人事件』は、題名が呼び込む情景と作者の関心を結びつけながら、受賞作としての輪郭を残す作品です。
『北斎殺人事件』は高橋克彦のミステリとして、講談社から刊行された作品です。題名に示された対象や場面を入口に、時代の空気、生活感、人物の内面を読み取れる構成になっています。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1986-12-01
- ページ数
- 387ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784061939530
- ISBN-10
- 406193953X
- 価格
- 1320 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 北斎殺人事件 : 高橋 克彦: 本
レビュー
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浮世絵の世界がよくわかって面白い
浮世絵を取り巻く人物、業者、批評家等の考え方がよく説明されていて、とても面白い。
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「春朗合わせ鏡」の前に読んでおくんだった
すでにご紹介があるとおり、浮世絵シリーズ3部作の2番目。北斎の謎に迫るとともに、研究者の身辺で起きる殺人事件との二重構造は他の作品と同様の構成だが、他の2部作同様、北斎の人物像が血の通った人間に思えてくるところが高橋氏の力量なのでしょう。 以前からこの3部作については知っていましたが、「浮世絵に表題を借りた探偵小説」くらいにかってに思い込んでおり、食指が動きませんでした。高橋氏の作品もあらかた読んでしまい、ごく初期のこの連作でも読むかと読み始めたのですが、読んでみて正直「しまった、もっと早く読んでくべきだった」と反省しています。 標題に記したとおり、氏の他の浮世絵関連の作品(だましゑ歌麿・おこう紅絵暦など)を読むに当たって、この3部作は基礎知識を与えてくれて、楽しみと理解度が数倍になること請け合いです。
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すごい力作
すごい力作です。浮世絵シリーズの中では、一番好きかも。北斎だけでなく、他の豪華な登場人物との関わりあい方なども、興味深いです。これこそ真の歴史ミステリーです。
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世界的な江戸のグラフィックデザイナー北斎は隠密だった?
高橋克彦さんの浮世絵シリーズ第2弾は、日本のみならずボストンまでも舞台となっている。 例によって謎解き二本立て。殺人事件解明と「北斎は隠密だった」との仮説を立証していく。 また、単に謎解きの側面だけではなく、生きる喜びや目的、地位や名声、本当の価値とは何か。 愛とは、友情とは何か、というテーマの投げかけも感じた。 1987年日本推理作家協会賞受賞作。 それにしても、講談社文庫のカバーデザインが横尾忠則さんであったことも嬉しかった。
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こんなに広がる浮世絵ワールド!
面白い!!こんなに広がる浮世絵ワールド!! あの北斎が隠密だったのでは、という大胆な設定は、 「時代の中の、浮世絵師北斎」の姿を描くことになり、 これが、著者の3部作浮世絵ミステリィーの根幹をなしている様子。 本当にお勉強になります。 もちろん登場人物像にも、筆が冴えています。 日本をもっと知りたい方には、是非。
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浮世絵師という職業
今を生きる我々には画家というと「芸術家」とか「アーティスト」「表現者」などと格好良いカテゴリーに勝手に当て嵌めてしまいます。 しかし本作では浮世絵師、中でも極めて著名な葛飾北斎を極めて人間臭く猥雑な一個人として描かれており衝撃的でした。 よくよく考えれば画家も浮世絵師も人気商売、芸能人と一緒で売れるためなら不本意な絵も描けば切り売りもする。 本当に描きたいことだけを描く、なんてことはそうそう出来ることじゃないのでしょうね。
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北斎は隠密だって確信しちゃう
殺人事件の部分は全然記憶にないんだけれど、「北斎は隠密だったのか」っていう部分の謎は本当におもしろくて、凄い印象に残っている。これって何も殺人事件を出さなくても、北斎は隠密かって部分だけの方が、もっとおもしろかったんじゃないかな・・・。写楽殺人事件もそうだけど、殺人事件の部分はなくてもいいという、珍しいミステリー。 確かに状況証拠ばかりなんだけれど、これだけ状況証拠が出てくるってことじたい、絶対なんかある気がする。実際には、北斎が隠密だったっていう学説はどうなんだろうか? 芭蕉が隠密だったんだから、北斎が隠密であっても、僕は全然おかしくないと思います。 ちなみに主人公達が小布施を訪問する章があるんですが、小布施は思いっきり観光地なので、けっこう旅のバイブルとしても使えるかもしれないですよ。
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北斎隠密説は大変説得力がある。
著者の浮世絵シリーズの第2弾。多分ベスト。文章もこなれてきたし、血市況も豊富、何より楽しそうに書いてる点が好ましい。 北斎隠密説は大変説得力がある。この新説に感服した。 浮世絵ファンなら必読すべき本。 但し、ミステリーの筋はまだ慣れてない。
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- 日本推理作家協会賞 第40回(1987年) ・長編部門