作品情報
写楽の正体を追う謎解きが、やがて殺人事件へつながっていく。
講談社から1983年に刊行された長編。浮世絵研究の興味とミステリーの構成を組み合わせ、写楽の謎を追う面白さを前面に出す。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1983-09-01
- ページ数
- 332ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062007924
- ISBN-10
- 4062007924
- 価格
- 53 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
第29回(1983年) 江戸川乱歩賞受賞
レビュー
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浮世絵や古美術商に対しての知識も増えた!
最初に著者の『浮世絵鑑賞辞典』を読み終えてから、この作品に入ったので、ストーリーに自然に溶け込めて良かった。 大学の専門研究者のフィールドワークを追体験する進行の中で、読者としては、暫し最初の事件を忘れそうになってしまった。 その内、大学内の人間関係等に憤慨して、気持ち的に何か嫌な予感と共に急展開する。 難しいけれど、面白く、深みに入っていく人間ドラマでもある推理小説として、秀逸な作品だと思いました。
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2025大河ドラマの予習に
蔦屋と田沼はともかく、蔦屋と秋田藩との結びつきについては今まで知らなかったので、なるほどなーという思いでした。2025年の大河でも朋誠堂喜三二は重要人物として名前が上がっていますから、ドラマの中で喜三二や秋田藩と蔦屋がどういう関係性で描かれるのか、写楽の正体も含め楽しみになりました。
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浮世絵の知識がないのでちょっと難しかった
本書の主眼はミステリーとしての面白さよりも「写楽の正体は誰か?」を論ずる事だと思う。 特に前半部分は殺人事件うんぬんより写楽や浮世絵、秋田蘭画についての蘊蓄にかなりの量をさいている。 しかし、写楽や浮世絵に詳しくない一般読者にとってはかなり難しく読みづらいと思う。 実際、浮世絵の知識がほとんどない私には理解するのが難しかった。 さらに殺人事件についても浮世絵の歴史に絡むトリックであり、浮世絵の歴史、年代をしっかり理解しておかないとわからなくなる。 私にとってはかなり難しい本だった。 しかし、浮世絵や秋田蘭画に対して興味を持っており、美術史を理解している人にとってはたまらなく面白い本だと思う。 浮世絵の知識が皆無の私には難しかったが、読む人が読めば相当面白い本だとは思う。 読み手を選ぶ作品かな。
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読書の喜びを再認識させてくれる本。
2012/7/30読了。 やや文章がこなれず、読みづらい部分もあるが、何よりも全体の構成、ドンデン返しの意外さ、そして、作者の浮世絵に関する知識の深さと思い入れが、この作品を厚みのあるものにしていると思う。しばし、寝るのも忘れて読みふけり、読書の喜びを堪能した。このような素晴らしいひと時をわずか数百円で得られるのは本当に凄いことだと思う。 作家の他の作品も読んでみたい。
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途中、殺人事件の推理物であることを忘れかけてました。
どちらかというと写楽のルーツはどこかを推理するのを追ってる感じで、それはそれで面白かったです。ただ、ルーツを追うのに集中しすぎて、犯人は誰なのか推理するのをすっかり忘れてました。じゃあ、犯人は・・・?と話が進むところでやっと思い出した感じです。
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詳しい
最初の写楽の説明にうんざりするが、写楽についてとても詳しくなっている自分に読後気づいた。
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疲れた。。
評価が高いので読んでみました。 浮世絵の知識がないので正直、ついて行くのにつらい物がありました。 あとは登場人物の名前がけっこう平凡なのでだれがだれか後半かなり混乱しました。 終盤一気に謎解きされますが、中盤にももう少しヤマがあればだれずに読めたのにな。。。
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話が上手かつ知識が豊富
まず、文章が上手いからすっと読んでいける。しかも浮世絵にやたらと詳しい。もともと写楽は興味があったので出た時(25年位前)に単行本で買った。行きつけの飲み屋で一杯やりながら読んで、最終電車に乗って、さらに酔ってても電車の中でも読んで帰ったけど読み終わらなかった。(僕は終わるまで読んでしまうという悪い癖があって、休みの前に読まないと次の日が悲惨なことになる。事実、この本は悲惨なことになりました。)いまならパソコンがここまで普及しているので謎解きにもならないような気もするけど、当時まだワープロも持っていなかった時代なので、古い江戸時代のテーマに最新のワープロかと感心した記憶が残っている。この後の北斎なんかも面白かった。装丁は単行本の方がなんともいえない不気味さがあった。同じにしたらよかったと思いますがどんなもんでしょうか。
関連する文学賞
- 江戸川乱歩賞 第29回(1983年) ・受賞