日本の文学賞

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モーツアルトは子守唄を歌わない

江戸川乱歩賞

モーツアルトは子守唄を歌わない

森雅裕

モーツァルトの子守唄の楽譜に隠された暗号を手がかりに、ベートーヴェンがモーツァルトの死の謎に挑む音楽史ミステリー。弟子やシューベルトも動員され、作曲家たちの才気と人間臭さが軽やかに交差する。

音楽歴史ミステリーベートーヴェンモーツァルト推理

作品情報

楽譜に残された暗号を、ベートーヴェンが追う。

第31回江戸川乱歩賞受賞作。モーツァルトの死の謎をめぐって、ベートーヴェンが楽譜の暗号を手がかりに推理を進める。音楽史の薀蓄と本格ミステリーの仕掛けが重なる、講談社の文芸単行本。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1985-09-01
ページ数
288ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062023412
ISBN-10
4062023415
価格
770 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

第31回(1985年) 江戸川乱歩賞受賞

レビュー

  • 一読の価値あり!

    他の方も仰っていますが、出版社との軋轢で埋もれてしまうには、惜しい作品です。 愛読書で、何度も読み返しています。 「もしかしたら、有り得るんじゃないかしら?」そう、思ってしまうほど音楽史に沿った内容で、一気に読んでしまいました。内容を覚えてしまっている今も、時々読み返してしまう一冊です。 森 雅裕さんの文章はとても魅力的です。この方の本がもう絶版だなんて、これほど惜しい事はありません。どんな事情があったのかは判りませんが、面白いものは、もっと正当な評価を受けるべきですし、もっと、世に出るべきだと、私も思います。

  • 音楽を題材にしたコミック的なミステリー

    楽聖ベートーヴェンが探偵役になり、モーツァルトの死の謎を追求して行くコミック的なミステリー。軽妙なタッチで面白く読めるが、肝心の処である、音符の暗号が音符の読めない方々には理解することが出来ず残念なのです。全体で観れば、アイデアを生かしていて楽しめる作品。

  • 感激パート2

    経年変化による劣化は致し方無い。ですがそれ以外のダメージはほとんどなく、大変満足しております。

  • 楽聖のイメージを持つベートーヴェンをこんな風に描くとは……。奇抜!

    推理小説としてとても楽しく読めた。推理小説である以上ここでのネタバレは許されないと思うので内容は敢えて書かない。そもそもは映画『アマデウス』でショックを受けたモーツァルトとサリエリの確執を追ってこの本にまで行き着いたのだが、その点では舞台は十八世紀、モーツァルトはもうこの世にはいないという設定だったので、私の追う確執には迫れなかった。 モーツァルトもサリエリもベートーヴェンも一人の人であった。神聖な人間などどこにもいない。どこかでこの本はこういっているような気がする。 ちなみにこの作者は、この本の前に江戸川乱歩賞に応募した作品が締め切りを少し過ぎ、また、その年の受賞作がこの作者の書いた作品と大変似ていたので落選し、この本を書いた年には、映画『アマデウス』が大ヒットし、作者は踏んだり蹴ったりであったことをつけくわえておく。

  • kindle化希望

    出版社との軋轢で森雅裕作品は多分全て増刷は不可となっていますがもっと読まれて良い作品です。音楽ミステリーのパイオニアですね。是非kindle化をお願いします。出版社の横暴は許せない。面白くないとの事で自然淘汰は仕方無いけど。

  • モーツァルトファンは注意。

    事件に巻き込まれて猫が亡くなるシーンがあります。同じ年頃の愛猫を亡くしたので早々に気が重くなりました…。 ネタバレになるかも知れませんが、モーツァルトを愛する方は読むのを勧めません。 フィクションでも嫌な気分になりました。 意外性の為に彼が売られたような気分です。 史実でさえ彼は悲惨な最期だと言っていいでしょう。当時はそこまで墓にこだわっていない風潮もあったとはいえ…あの才能が杜撰に埋められるなど心が痛む。 そんな彼を今さらフィクションで卑劣な人間のように語られる虚しさ。 彼のレクイエムの完成が聴けないことを非常に、とても非常に残念に思う程度にはモーツァルトが好きなので最悪な読後感です。 書簡も全て読み尽くしたわけではないし、多少でも彼について調べれば綺麗な天使だったなどと言えない。 恐らく変人と言ってもいい人物ではあったでしょうが、ダヴィデ王のように卑劣な策を弄するタイプではないと勝手に思っている。 ベートーヴェンもそこまで動くかな?と疑問が付き纏った。耳が聞こえなくなる不安を抱えて、そんな時間と命懸けの労力を使うのか? 音楽家にとって聴力が失われる不安は尋常ではないはず。時間を惜しんでいたのではないだろうか。 ピアノで食べていくような人間達が冒険し過ぎじゃないか?手を痛めたらどうするのだろう。 リアリティが私には感じられなかった。 いっそ架空の探偵を作ってくれた方が読みやすかったと思う。 文章は面白かったし、色々と調べ上げてお書きになったであろうに、それとは反比例して残念な気持ちになってしまった。

  • ぜひ復活を!!!

    乱歩賞受賞作。楽聖ベートーヴェンが探偵になってモーツァルトの死の謎に挑む! 音楽ファンなら興味を抱かずにいられないテーマに各キャラの立ちっぷりが見事で、推理モノとしても 音楽モノとしても飽きのこない良作。 実際に会ったら御大、きっとこんな感じなんだろうなぁと想像するだけでも楽しいですよ。 今や幻の作家となってますが実にもったいない! その他オペラシリーズもあって、こちらには未出版の新作もあるんだとか。 もったいないもったいないもったいな〜い!!!! 潜在的需要は既発本のプレミア価格を見ても一目瞭然。 先生、期待してます(/_・)/

  • 非常におもしろい本です。

    森雅裕さんの著作は手に入りにくいのですが、非常に良くできた推理小説です。なぜ、もっと広く知られていないのか不思議です。ご一読をお勧めします。

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