作品情報
アメリカ文化を深く見つめてきた常盤新平が、距離と憧れの感覚を軸に描く小説。
アメリカ文化を深く見つめてきた常盤新平が、距離と憧れの感覚を軸に描く小説。異国へのまなざしと日本にいる語り手の内面が重なり、戦後世代にとってのアメリカ像を静かに照らす。
レビュー要約
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読者からは、題材の鮮明さと時代の空気を伝える筆致が評価される一方、背景知識を要する重さを感じる声もある。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1986-08-01
- ページ数
- 226ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062026673
- ISBN-10
- 4062026678
- 価格
- 192 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
第96回(昭和61年度下半期) 直木賞受賞
レビュー
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掘り出し物
まだ何者でもない若者の未来への不安と焦り。昭和の上野、銀座、渋谷、高田馬場界隈の雰囲気。不器用な重吉を応援したくなるし、椙江は?とハラハラ。いい本です。掘り出し物です。
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未だ見ぬアメリカを想像する若者の恋愛を描いた私小説
正直言って、読んで失望した! アメリカ体験記ではなかったからだ。主人公の大学院生は授業にもさっぱり出ない、アメリカの小説ばかり読みふける東京で(退廃的に)暮らす”親のすねかじり”に過ぎない。好きな女の子とデートするシーンが何度も反芻的に繰り替えされる。どこが直木賞に値するのか、さっぱりわからない! 著者による”原子雲のかなたに”(1960年代、パール。バック著「Command the Morning]の抄訳)のほうが、健全な若い人々にとって、ずっと読む価値がある。
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モラトリアム
漠然とした希望を抱きながら、何者にもなれないモラトリアム男の日々を描いた作品。連作短編集で、タイトル作「遠いアメリカ」、「アル・カポネの父たち」、「おふくろとアップル・パイ」、「黄いろのサマー・ドレス」からなる。 大学院を中退して、なお親の脛を齧り続ける翻訳家志望が主役。1950年代が舞台だが、いつの時代もこういう情けない中途半端は輩はいたのである。 時代の雰囲気だけは、興味を惹かれた。それだけと言われれば、それだけなのだが・・・。ラストは、その後が気になる不完全燃焼な清々しさである。【直木賞】
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この本は、絶版になっており、手に入ってうれしかった。
常盤新平さんのエッセイが、大好きですが、この本は、前から手にいれたかった一冊。まだ読んでいませんが、今から楽しみにしています。
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青春小説の傑作
まだクリネックス・テッシュも日本に入っていなかった頃の、アメリカへの憧れを描いた青春小説の傑作。 さらっと読めてしまう。それだけ表現力や描写が卓越しているのだと思う。 最近は、こんな小説がない。とても寂しい気がする。