日本の文学賞

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われ逝くもののごとく

野間文芸賞

われ逝くもののごとく

森敦

『われ逝くもののごとく』は、森敦による文学作品で、野間文芸賞の受賞作です。

人間記憶時代

作品情報

『われ逝くもののごとく』は、森敦の受賞歴を語るうえで欠かせない一作です。

講談社、1987.5、688pの刊行として確認できる作品です。受賞作として、作者の関心が題名に示された主題へ凝縮されています。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1987-05-01
ページ数
688ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062029988
ISBN-10
4062029987
価格
3364 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

第40回(1987年) 野間文芸賞受賞

レビュー

  • 良い評価にしてもいい品でした

    経年変化を考えれば良い品です

  • 森 敦の世界

    ありがとうございました。独特な世界の長編小説ですが時間を作り読破したいと思います。

  • 「やっこ」が現代の通念を照らす

    著者最晩年の思想的・文学的な総決算。著者は、半生にわたった放浪を通して得た経験や思索の精髄を、物語として再構築して示そうとしている。それは豊かに、含蓄を込めて、スリリングに描かれ、確かに、800ページを超える全文を飽きることなくおもしろく読ませてくれた。しかし、著者が若ければ、著者の宗教的信念である「われ逝ぎゆくもののごとく」や「やっこ」に焦点を合わせて、もっと凝縮して、より純粋な形で示すことが出来ただろう。

  • 『月山』と双璧を成す傑作

    前衛的な構造を持つ長編小説。黒目がちの少女:サキを取り囲む登場人物たちの「多様な死」と小説の舞台になっている山形県庄内地方の「風土と信仰」が、著者(森敦)の代表作『月山』同様の丁寧な筆致によって『独特の曼荼羅的世界』を創り上げています。700頁に迫る長編ながら読むほどに味わいがあり、『月山』と双璧を成す傑作だと思います。生誕100年(1912年生)を控え、この機会に是非お薦めしたい一冊です。

  • ジョイスに比肩する大作家

    小島信夫の師匠にして、昭和の漂泊作家の代表作。戦後文学の最高峰を極めるといっても過言ではない。山形弁が多用されているその文体は、地の文の「です・ます」調と相俟ってポリフォニックな調べを奏でる。しかも『意味の変容』などをみてもわかるように素材と手法に対する先鋭な意識に貫かれた、日本のジョイスともいうべき大作家なのだ。40歳を超えてからの作家活動はいかにも短いと感じられるが、その膂力、その知性の深さは20世紀の世界中の作家のなかでも屈指のものだといえる。それにしても、森敦を読んだと思しき作家が、今日一人も見当たらないのは何ゆえか。巨大すぎてただただ拝読するのみなのかもしれないが。

  • 個性的で独特な味わい。

    終戦後の庄内地方の地理や風俗、信仰などが方言をベースとした人間関係描写で記述され物語が進む。前半では話題展開の遅さと展開のしつこさを非常に感じ疲れた。後半は展開が早まり一気に読みたくなったが、「逝く」ことがキーワードであるものの展開の唐突さや不自然さを感じ続けた。最終章で標準語の語りで総括がなされる。読後感はひとそれぞれの違いが際立つ作品と言えそうだ。「月山」を先に読むことをお薦めする。

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