作品情報
『蔦燃』は、恋愛小説を入口に人間の心の動きを描く作品。
高樹のぶ子の恋愛小説で、絡み合う感情を蔦のイメージに重ねて描く。情熱と執着が、成熟した筆致で展開する。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1994-09-01
- ページ数
- 212ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062067126
- ISBN-10
- 4062067129
- 価格
- 1 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
愛の葛藤と性の深淵、男と女のエロスを描く はじまりは復讐からだった。暗い情動が恋愛の力によって昇華され満ちたりたエロスの幸せをもたらした。官能と情念の世界を感性の光る豊潤な文章で描く恋愛小説。
1946年、山口県に生まれる。東京女子大学短期大学部を卒業。出版社に勤務。現在福岡市に在住。1980年、「その細き道」を「文學界」に発表、創作活動を始める。1984年、『光抱く友よ』で芥川賞を受賞。著書に小説『波光きらめく果て』『ブラックノディが棲む樹』『時を青く染めて』『哀歌は流れる』『サザンスコール』『これは懺悔ではなく』等がある。
レビュー
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そのとおり、魔女になればいいのね
九州の弁護士一家・友江家に嫁いだ真砂子の前に突然現れたのは夫・浩司の異母弟・末次郎だった。結婚五年前にある画家と半年間嵐のように付き合い、末次郎が言うには「堅実でのっぺらぼうな男と結婚する女は、そうじゃない男に酷いめにあったかうんざりしたかした女性じゃないか」と評された真砂子は、友江家への復讐と知りつつ、時には子供のように無邪気な笑顔を見せる末次郎に惹かれてゆくのだったが…… 末次郎とその母――真砂子と同じ東北生まれで雪肌を持つ――とのもっと詳細な描写が欲しかったが、それは覗き趣味だろう。
関連する文学賞
- 島清恋愛文学賞 第1回(1994年) ・受賞