作品情報
『国民のうた』は、受賞時の評価対象となった主題を読者に印象づける作品です。
『国民のうた』は、リービ英雄の同時代文学の実験性や達成を評価する賞で候補となった作品です。題名が示すモチーフを軸に、人物の行動や時代の空気を通して主題を立ち上げる作品として読めます。 国立国会図書館の検索で単行本または収録書籍を確認したため、書籍として確認できる範囲をもとに入手状況を整理しました。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1998-03-01
- ページ数
- 181ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062090827
- ISBN-10
- 4062090821
- 価格
- 942 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
特筆すべき現代の日本文学! 台湾のアメリカ外交官の家にさす日本の影。薬品のにおいと耳に残る父、母、弟の言葉、そして歌。芥川賞候補作家による秀作2編! ニューヨーク発のメトロライナーは去年と違って、全車禁煙だった。3時間半も閉じこめられ、ようやくワシントンD.C.で降りたとき、駅構内の喫煙所はすべてなくなっていた。天井に垂れ下がる「MERRY CHRISTMAS」という横断幕をにらみながら、かれは小走りで出口へ向かった。売店とカフェを通りすぎて、銅とガラスの、かれの背丈の2倍も高さがある扉を出ようとした瞬間、外からスーツケースを持って入りこんでくるフォーマル・ドレスの、香水のにおいを放つ黒人の中年女とぶつかり、 Excuse YOU! という怒った声が耳に鳴った。──(本文から)
1950年アメリカに生まれる。少年時代を台湾、香港で過す。プリンストン大学卒。プリンストン大学、スタンフォード大学の日本文学教授を務めた。『万葉集』の英訳により、全米図書賞を受賞。ほかに『柿本人麻呂』(英文)がある。1967年以降、日米を往還。現在、東京在住。法政大学教授。 著書に『星条旗の聞こえない部屋』(野間文芸新人賞受賞)、『日本語の勝利』『アイデンティティーズ』(ともに講談社刊)がある。『天安門』は1996年芥川賞候補となる。
関連する文学賞
- 三島由紀夫賞 第11回(1998年) ・候補