作品情報
『透きとおった糸をのばして』は、草野たきの表現が受賞によって広く注目された作品である。
『透きとおった糸をのばして』は、草野たきによる児童文学で、児童文芸新人賞の受賞作として位置づけられる。受賞時の評価を軸に、個人の感覚や時代の空気を作品の形式に引き寄せて読ませる一作である。 講談社の刊行情報で単行本・文庫・作品集として確認できるため、受賞作そのものを収録する書籍として扱う。
レビュー要約
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刊行形態と受賞歴から、作品のジャンル性と作者の特色を伝える一作として受け止められている。短い形式の作品では凝縮された表現、小説や評論では主題への踏み込みが読みどころになる。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2000-07-01
- ページ数
- 210ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062103374
- ISBN-10
- 4062103370
- 価格
- 1962 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/日本文学研究
第40回講談社児童文学新人賞受賞作 親友との仲がうまくいかずに思い悩む中2の香緒(かお)。研究に熱中することでなにかを忘れようとする大学院生知里(ちり)。ふられた恋人を追って上京してきたるう子。奇妙な共同生活をおくる3人の部屋の中、からみ合いはじめる見えない糸。
1970年、神奈川県生まれ。実践女子短期大学卒業。1999年、本作品で第40回講談社児童文学新人賞を受賞。東京都在住。
レビュー
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絶版なんて
勤務先の中学校の図書室で見つけて、 絶句するくらい感動しました。 これが絶版なんて…堅くなり過ぎず、でも的を得た内容です。 年齢を問わずたくさんの人に読んで欲しい。
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女子3人
女子3人が各々悩みを持って…。 親友の好きな男の子の好きな女の子は自分だった…とか、ある話ですよね。 女子はまあ人にもよるのだろうけど、友情より恋愛取る人のほうが多いんかな。 人間関係って難しい。
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赤い糸ではありませんが
『透きとおった糸をのばして』です。第40回講談社児童文学新人賞受賞作品です。 主人公香緒は、親友との関係が壊れてしまったことに心を痛めている女子中学生。 その主人公が訳あって、いとこ、というよりは親戚の大学院生知里とその「友人」るう子との奇妙な三人暮らしを始めます。 新人作品ということもありますが、小説としての出来でいうと、もう少しな部分も散見されました。 たとえば冒頭一行目にテニス部キャプテンがフルネームで出てくるのですが、ちっとも重要人物でも何でもありません。名前必要ないです。 その割には佐々木などは中盤以降のいきなりの重要人物で、だったら前半で伏線がほしかったところです。 細かな粗はともかく、全体としてはよくまとまっていました。児童文学ということで、大人でも子供でも読みやすいですし。 「友人」るう子のキャラが、年齢の割には自分勝手なので、共感しにくかったです。客観的に見ればどう考えたって無謀なのですが、……まあ女の修羅場というのはこういうものだといえば、そうなのかもしれませんが。 このウザいほどのるう子の行動力が、後になって知里、そして主人公の対比対象となります。 そして…人間関係は常に移り変わっていて同じではありえないのですが、その中で残る……というのが本作品です。 最後に描かれる三人の結末がリアルでありながら前向きで、良い読後感でした。
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心のほぐしかた
自分が親友同士だと思っていた相手が、そうではなくなった時の孤独は、誰だって経験がある。 今中学二年の私(香織)がそう。 私は同じテニス部の唐沢ちなみと大親友だったのに、ちなみが好きになった梨本くんが、実は私を好きなことがわかってから、口もきいてくれない。私は、いつかきっとちなみと仲直りができると信じてクラブも止めずに頑張っているけれど・・。 「私」は、そこで止まってしまっているわけです。そのかたくなってしまった心がどうほぐれて行くのかが読みどころ。
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待っているのじゃ前にすまない
中学二年の香緒はいとこと二人暮し 香緒は親友とあるきっかけで無視されるようになってしまう。 親友が元の通り帰ってくることを待っている。 そこへ、恋人に別れを告げられた、いとこの友人るう子が転がりこんでくる。 るう子は恋人を取り戻そうとするがもちろん上手くいかない。 待っているのじゃ前にすまない、前に進まないということは死んでいるのと同じ! るう子と香緒は前に進むために何ができるかそれぞれ考え行動する。 講談社児童文学新人賞受賞作
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- 児童文芸新人賞 第30回(2001年) ・受賞