書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2003-08-01
- ページ数
- 385ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062120012
- ISBN-10
- 4062120011
- 価格
- 350 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
爽快!躍動!圧巻! わくわくする格闘技ミステリー登場! 本年度江戸川乱歩賞受賞作 大手プロレス団体のスターが試合中に死んだ。自殺か。他殺か。 「最強」を夢見る新米レスラー・山田聡は、真相に迫れるか。 選考委員が絶賛! 井上夢人氏 「プロレスというものについて、私は全く無知なのだが、『マッチメイク』の読後、ついプロレス中継をどこかでやっていないかテレビ欄を探してしまった。」 逢坂剛氏 「乱歩賞では前例のない、プロレス・ミステリー。」 北方謙三氏 「門番のレスラーとともに、筋肉を作る描写など、圧巻であった。」 北村薫氏 「心地よい素朴さが、生き生きと伝わってくる。丹下や本庄といった脇役も見事に生きている。」 乃南アサ氏 「エネルギーがあった。作者の眼差しが感じられた。」
レビュー
-
ミステリとしてはイマイチかな
ミスター高橋の暴露本以降、プロレスの勝ち負けはアドリブではない、 内容さえもある程度試合前から決めてあると言う事が世間に認知されました。 金子達仁の「泣き虫」という本も、高田延彦について書かれている、 似たようなプロレスの裏側の暴露本です。 この本は、そんな類の本の一つではないかと思います。 ですから、上記のような本が好きな人なら、結構面白く読めるかも。 この作者も、本書を書く上でミスター高橋の本を参考図書にしていると聞きました。 逆に、綾辻行人、有栖川有栖、森博嗣、東野圭吾…といった、 本格ミステリ系が好きな人には、「う〜ん…」と言う内容かと。 プロレスに詳しくない人が読んでも、トリックとか犯人とか、 普通のミステリ的には楽しめないと思います。 私はプロレスを見ていたので、 ☆3にしますが、プロレスをあまり見たことのない人は☆2くらいかな、と思います。
-
ミステリというよりプロレスとして
初代タイガーマスクが好きで、その頃からしばらく親日を見ていました。 この本を読んでいると、猪木VSホーガンで、猪木が場外でノックアウトされた場面などが、なるほどそうだったのかなあと思わされてしまいます。また、アメリカン・プロレス風な展開で、ビートたけしがビッグバンベイダーを連れてきたり、アンドレがマスクをかぶって、ジャイアントマシーンとして登場したりしたのもこう言った下地があれば、ほぼ企画倒れではあるものの、納得できる展開というべきなのかなと思ってしまいます。(実は、ケーブルTVでWWF、WCW,その後のWWEもよく見ておりました。)
-
傑作プロレスミステリー!
プロレスを舞台にした傑作ミステリー。 しかも殺人のトリックが「ジュース」! プロレスファンなら絶対に楽しめ、プロレスファンならずとも、面白いこと請け合いです。 序盤から最期までノンストップで読めました。 作者はこのあとあまり作品を出していないようですが、是非ともこの路線でいろいろ書いてほしいです。 表紙のイラストも最高です。
-
プロレス大好き
プロレスとは究極のショービジネスだと思います。私の尊敬する人物の一人に全日本プロレスのエースでプロレスリングノアを立ち上げ、享年46歳でマットに倒れた三沢光晴がいます。三沢の功績はプロレスの強さとシービジネスとしてのエンターテイメント性を観客に見せるのは当然のこと、その中に悲壮感とそれに伴う感動と勇気を与えたことだと思います。彼らのプロレスにシナリオがあったのかは定かではありませんが、それを見た我々は感動と勇気を与えられたのは確かだと思います。本書でもプロレスがショービジネスであるがその裏に鍛え上げられた筋肉と本当の強さが備わっていることがしっかりと描かれています。そんな若者のプロレス感を読ませるのかなと思いきや、殺人事件に発展してしまいスポ根本としてもミステリーとしても中途半端になってしまった感じがします。 もう少しプロレスの強さや厳しさを描いてほしかったなと感じるのは私がプロレスファンだからだけではないと思います。
-
プロレスの真髄が解る異色ミステリー
かなりユニークなミステリーで、プロレスの真髄をたいへんに面白く描いた作品。ミステリー性は弱いですが、独自の世界観を堪能できます。異色の乱歩賞作品を是非とも楽しんでください。
-
すべてにおいて甘い
プロレス界の裏側を描いたミステリー。 ストーリーは良くも悪くも王道で、ラストも予想通りの結末です。 プロレスのことを全く知らない人はストーリーを楽しむことが難しく、プロレスファンは中途半端な聞きかじりが鼻についてNGだと思います。 プロレス用語の使い方や認識違いが複数あることも気になりました。 ひと言でいえば、取材不足につきます。
-
プロレスの舞台裏
プロレスの試合直後、団体の総帥が死亡した。原因は、額の傷から入った毒物だった…。 大勢の観客を前に行われた大胆な犯行。その謎を探る新人レスラー二人の活躍が描かれたミステリだ。 勝負の世界でありショービジネスでもあるというプロレスの舞台裏が、個性的な登場人物を配して描かれており、興味を掻き立てられる。スタイルの異なる新人らがライバル同志という設定も良い。プロレスを知らない読者でも愉しめるだろう。 主人公が真相にたどり着いた時、ハラハラドキドキ、最大のピンチが訪れる。クライマックスで、タイトルに隠された意味が分かるという趣向なのだ。謎解きとしても満足度は高い作品である。 【乱歩賞】
-
推理小説としての面白さではなく、プロレスの面白さ
推理小説としての面白さではなく、プロレスの面白さで読ませる作品ですね。 プロレスファンなら、作中に出てくるプロレスラーやエピソードに、実在の モデルが存在する事がすぐ判ると思います。 試合の内情やトレーニングの様子、「門番」という存在など、外からでは 窺い知る事の出来ないプロレス界の実態が描かれているのは、読んで いて面白かったです。 ただ、ミステリーとしては、いまいち物足りないかも知れませんが。 あと、この主人公はちょっと無知ですね。 今時、「アングル」くらいはプロレスファンなら誰でも知ってると思うのに、 いくら新人とは言え、業界にいるプロレスラーが知らないなんて。
関連する文学賞
- 江戸川乱歩賞 第49回(2003年) ・受賞