草の上で愛を
『草の上で愛を』は、陣崎草子による小説作品。人間関係を軸に、地方文学を重ねながら、受賞作としての個性を示している。
作品情報
『草の上で愛を』は、陣崎草子の受賞歴を語るうえで重要な小説作品。
『草の上で愛を』は、陣崎草子による小説作品。人間関係を軸に、地方文学を重ねながら、受賞作としての個性を示している。 書誌識別子は図書として確認できる範囲で補完した。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2010-05-01
- ページ数
- 207ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062162326
- ISBN-10
- 4062162326
- 価格
- 3197 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
第50回講談社児童文学新人賞佳作受賞作 穂村弘氏(歌人)推薦 “1日の中に「時間」がたっぷり詰まっていた頃の気持ちが溢れ出して驚いた。陣崎さんの言葉は凄い。” 芝生のグリーンに彩られた、いとおしい日々 「この人、カッコイくない?」 チイちゃんが指さしたのは、派手なピンク色のヘルメットを小脇にかかえ、これまたピエロの衣装みたいに派手なカラーリングの服を着た男の人が、馬のとなりに立って笑っている写真だった。 「いっしょに行かへん?競馬場……」 それは今まで友達から受けたどんな誘いよりも新鮮さとおどろきのあるものだった――。
レビュー
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著者の経験や思いがいっぱいに詰まった、若々しく美しい作品
●歌人で絵も描く著者が、初めて書いた小説。著者の名前(草子)は本名だろうか。芝草の色が、物語のキーワードとなっているのが面白い。 ●心優しくて絵が好きな主人公のカン子、頭が良くて芯の通った友達のチィちゃん、中学校美術部のかわいらしい先生。言動やしぐさが、みな自然で生き生きとしている。 ●その一方で、会社と家族のために家を出たチィちゃんのお父さん、落馬事故で前途を断たれる若手ジョッキーの速見淳さん。男たちがあまり生きていない感じがした。 ●とはいえ、著者の経験や思いがいっぱいに詰まった、若々しく美しい作品である。男たちが生きていないのも、初々しさの魅力と受け取れなくもない。
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友情の形。
小学校の時、頭の出来が違ったチーちゃんは、孤立しても平気な面持ちだった。なのに無視していたコたちは卒業間際、これまでのことをチャラにしたいかのように急に優しくなった。でも、そんな態度にもチーちゃんは動じない。 別々の中学になった「わたし」にチーちゃんから電話。お誘いを受けた場所は競馬場。こうしてチーちゃんと「わたし」のつきあいは深まっていく。 物語は、二人が大人になるまでを暖かく追っていきます。 イラストレーターである作者の自伝的要素も入っているのでしょうか、細かいところでリアルです。 友情という物が、ベターっと一緒にいることではなく、必要なとき呼びかけられる関係のことなのが、巧く伝わってきます。