日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
花合せ 濱次お役者双六 (講談社文庫 た 118-1)

小説現代長編新人賞

花合せ 濱次お役者双六 (講談社文庫 た 118-1)

田牧大和

江戸の歌舞伎小屋・森田座を舞台に、若手役者の梅村濱次が預かった朝顔をきっかけに騒動へ巻き込まれる時代小説。

江戸歌舞伎人情謎解き

作品情報

第2回小説現代長編新人賞受賞作。応募時タイトル「色には出でじ 風に牽牛」から、刊行時に『花合せ 濱次お役者双六』へ改題された。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2010-12-15
ページ数
272ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1 x 14.8 cm
ISBN-13
9784062768238
ISBN-10
4062768232
価格
261 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

第2回小説現代長編新人賞受賞作 「選考者の立場を忘れて夢中になって読みふけった……の一言だけで選評の任は果たしたようなものである。物語の開き方、ふくらませ方、閉じ方、いずれもみごと――特に一件落着のあとに、さらにもう一回り物語の柄を大きくしてくれるエピローグの置き方には舌を巻いた」――(重松清氏 小説現代長編新人賞選評より) 江戸の歌舞伎小屋「森田座」の若手役者・梅村濱次は、一座きってのおっとり者。ある日、道端で見知らぬ娘から奇妙な朝顔を預かった。その朝顔が幽霊を呼んだのか、思わぬ騒動を巻き起こす。座元や師匠、茶屋の女将まで巻き込んで、濱次の謎解きが始まった。ほのぼの愉快な事件帖。

レビュー

  • ファンになりました(⌒▽⌒)

    こちらがはじまりだったんですね〜シリーズを順不同に読んでしまいました(*^_^*)けれど、それぞれがキャラが立っているので、エピソード1,2みたいに謎解きするように楽しめました。舞台や役者等とうしろうですが、すっかり田牧さんと濱次のファンになりました。体調ご自愛して、長屋〜の後もよろしくお願いしますね〜

  • 良かった

    良かった

  • 微妙

    展開が、軽快で面白い! でも主人公の女形である濱次より、脇役の方が魅力的なのよね。 松井今朝子『非道、行ずべからず』のお子様版って感じ。 毒がなく、軽く楽しめる。 最後の、濱次の踊りは、唐突過ぎ もう少し工夫してほしかった。

  • 楽しみました

    知人に薦められて読了。 細々とつっこみどころはあるものの、楽しいお話でした。 登場人物が魅力的で、歌舞伎や江戸時代の知識がなくても 楽しめるのがいいですね。ミステリーの部分もおもしろく、 なかなか引き込まれました。何より、デビュー作らしい 瑞々しい文章に好感が持てます。 「うまい」とか「唸らされる」というものではありませんが、 光るものを感じました。続編も読んでみたいと思います。

  • 改行だらけのご都合小説

    丁度2年前に刊行されて、今日まで誰もレビューを書いていない状況が、ある意味、適切ともいえる小説です。 歌舞伎役者、座元、芝居茶屋に花(あさがお)と、一見してテーマが揃っているようですが、著者が知っていることとやリサーチしたこと(点)をフリーハンドの線でつないでみたような内容です。 ストーリー構成もこなれていませんが、ナラティブの視点も定まっていませんから前半は濱次が主人公と思いきやいきなり清助の冒険談のようになって、でも清助はご都合主義的にフェードアウトして、などなど。 前半は歌舞伎の女形役者をメインに、多少は芸事にかんすることも出てくるので芝居好きとしては期待もしましたが、筆者には芝居の一幕、いや、ラスト近くの短い所作事さえも文字にて再現する力量がなく、そのためかどうかはわかりませんが、途中から町娘を中心にした江戸世話物にしてみたりと、全体を決めてから書いたというよりは、とりあえず書いてみて、最初と最後が歌舞伎がらみの話だからいいか的に対した推敲や編集もしなかったとさえ思える。 筋書として多少無理がありながらも成立しているからいいではないか、と言われるかもしれませんが、江戸市井の人物を描きながらも、気が向いたときは○○色の小袖を着ていた、などと記述しながら、例えば、芝居茶屋の女将がどんな髪型で、どんな着物をどう着こなし、襟の合わせ方や肩の具合、帯の締め方など、芝居好きならば舞台上の役者を観察する際にしているようなことを何も書いてくれていません。今でこそ歌舞伎俳優は、上下セパレートの着崩れしにくい衣装を衣装屋さんに着せてもらったりしてますが、江戸時代なら、役者でも市井の人びとでも(特に芝居茶屋の女将なら)その人なりの着物なり襟具合の好みなどがあったろうに。 この著者は自分の発想につき合ってくれる読者に限定して、この小説を書いたのでしょう。改行が多くて新人賞応募作品みたいです。しかも、江戸市中の地理などを古地図などで調べたつもりでいながら、実際、歩いてみたらどんな物売りがいて、どこそこならばお屋敷の高い壁やら樹木で薄暗いとか、川や河岸の臭いがするなど、全く記述が無い。また、ナラティブとして語れない部分を安易に台詞として登場人物に言わせてしまうクセが気になりました。

関連する文学賞