作品情報
第5回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。応募時の「我が糸は誰を操る」は、刊行時に『戯史三國志 我が糸は誰を操る』として展開された。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2013-07-12
- ページ数
- 572ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062775960
- ISBN-10
- 4062775964
- 価格
- 574 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
曹操に友と呼ばれながらも、狂気の将・呂布に寝返った軍師、陳宮。彼はいったい何を思ったのか。 小説現代新人賞受賞のデビュー作。
レビュー
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しぶい、陳宮。。
陳宮が主役といった泣かせ処の小説に思いました。 曹操がどのような思いで最期を見送るのか、、。 登場人物の大半がまだ青年期の将校であろうと想像するだけでもすがすがしい、読後感もまさにそんな印象が残りました。
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普通
陳宮から三国志を捉えるなんて斬新! というのは間違いないですが、歴史好きとしてはすごくオシイ感じで、他にも主人公になるべき人がいたように思えてなりません。物語がマンガっぽいのは良いとしても、途中から感情移入ができない感じでおいていかれたのが残念でした。
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新「吉川三国志」登場
「三国志」の世界を歴史として知る読者は、中盤から堕ちていく陳宮の思考や行動を「そうじゃないよ」と歯軋りする思いで読み続けることになります。 が、最後の4Pがすべてを清涼な読後感に変えてくれました。 歴史の行間を解釈する醍醐味を存分に味わうことができる作品です。 『戯史三國志 我が糸は誰を操る』は「戯史三國志」シリーズとして既に3作目まで刊行が決まっているようです。 2作目、3作目は誰が主人公なんだろう…2011年秋までの怒涛の刊行ラッシュ、いまから楽しみです!
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「三国志」を知らない人も
私のように、「三国志」をちゃんと読んでない人間にも 読みやすい一冊でした。 主人公は、劉備などの有名どころではない人物なのですが、 いつの間にか気分は主人公になりきってました。 途中、岐路があり「そっちに行ってほしくないな〜」と 思いつつも、楽しく読める本でした。 立場が変われば見方も変わるなぁ・・・と痛感しました。
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三国志 ビギニング
陳宮という三国志の中ではマイナ−な人物を主人公にした珍しい作品。 三国志は多くの人物が登場し、誰の視点で読めばいいのか、わからない所がある。この小説は陳宮を主人公にする事よって彼の視点で三国志の幕あけを鮮やかに描いている。呂布と董卓を仲たがいさせた連環の計も解釈新たに陳宮が仕組んだものになっている。この設定には新鮮な驚きを覚えた。陳宮は己が自在に操れる皇帝を作り出そうという野心を抱く、大胆な人物になっている。 そんな彼から見た曹操をはじめとする、おなじみの英雄たちも一味も二味も違う。中でも強烈なのは呂布だ。恐怖心と裏返しの怪物的な力を持ち その後、それらを喪い堕ちて行く様。英雄たちをを操ろうとし操れない陳宮。乱世の中、のたうちまわりながら生き自分が信じた道を行こうとした主人公に深い感動を覚えた。 久しぶりに読み応えのある三国志に出会えた。
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今後に期待
複数の登場人物の造型が、「似ている」というより「真似」のレベル。そう、漫画『蒼天航路』に、です。 あらゆる芸術は模倣から始まると、頭では分かっちゃいますが入り込めませんでした。 インパクトもストーリー展開も、元祖にはとうてい及ばず。 ただ、目の付けどころや切り口には才気が感じられますので、今後に期待したいと思います。
関連する文学賞
- 小説現代長編新人賞 第5回(2010年) ・奨励賞