作品情報
エレGYは、ネット恋愛を軸に読者を作品世界へ引き込む。
退屈な日常を送るゲーム作家がネットで出会った少女との関係に巻き込まれていく、疾走感のある恋愛小説。 受賞歴により再注目され、現在も著者の代表的な仕事として参照される。
レビュー要約
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題材への切り込み方と読みやすさが評価されている。一方で、扱うテーマの重さや独特の語り口に好みが分かれる読者もいる。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2008-07-02
- ページ数
- 309ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062836685
- ISBN-10
- 4062836688
- 価格
- 2251 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
講談社BOX発!最強のラブストーリー!! 「君のパンツ姿の写真が見たい!」。退屈で平凡な日常にうんざりしていたゲーム作家が、ブログについ書き込んでしまった一言。それが、彼女とのはじまりだった!
レビュー
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リアルと虚像
他のいろいろな小説と同様、「言いたいこと」があるとすれば、それを科学論文風にまとめれば数ページになるんだろう。 それをそれ自体がドラマのような筆者自身の生活の投影というリアリティーと文章力で化粧し、圧倒的な存在感を持たせて伝えているところが、大いなる特徴なんだろう。 んで、私の読み取った「言いたいこと」の一番のエッセンスは、 リアルと(ネット上の)虚像の境目は実は自明でないということ。 ネット上にアイデンティティーを見出しつつ、不安感に満ちているみんなへの応援歌だ。 特にニコ厨や2ちゃんねらーなど、生活のかなりの割合がネット上に存在する人達にとっては、むしろネット上のイメージのほうがりあるかもしれないんだよな。 表現者にとってもそうだ。 若者(実は結構おばさん・おじさんもそうだろうけど)の脳の柔軟性とネット上のコミュニティー・インフラが、 かつてだったら絵空事だったことをリアルにしている。 今日の市場経済自体、原始時代とほとんど変わらない遺伝子を持つ人類にとってはバーチャル・リアリティーみたいなもんだからなあ。 かっこいい車を楽しむのと、 ニコニコ動画を楽しむのとの間に 差異があるとすれば、 前者のほうがより本能的っていったところだろうか? 私個人は、車を所有していないし、羨ましいとも思わないしね。 まあ、こうしたことを、再度考えるきっかけを与えてくれた小説であった。
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妙に共感できてしまった。
切ない哀しいキュンキュンする。 実感よりも、レビューが辛口だったから、万人向けではないのか。 滝本竜彦好きな人なら絶対に楽しめる。 作者のことはジェバンニPとしてニコニコ上で知ったのだけど 想像以上に良かった。 痛々しいけどそれにリアルを感じてしまう。 大好きな作品です。 [追記] フィクション感覚で読んでしまったけど、これガチだったのか…^^; 泉和良もアンディー・メンテも実在するのね。 フィクションでも実話でも好きな作品には変わらない。
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終わり良ければすべて良し
自分の創りたいモノではなく、相手の望むモノを作ることも仕方ないと思っていた主人公が、少女「エレGY」との邂逅・交流を通じて、青い悩みと切り捨てていた葛藤と再び向き合いながら前へと進む……お話かな。 全体として、淡々と話が進むので、序章のインパクトのみで評価を決めない方がよろしいです(「パンツ」で買ってしまった僕が言うのもなんだが、、、)。ある意味では、期待を外されてしまったが、最後は良かった。
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この恋愛は中毒になる!!
僕はこれがパンドラという雑誌に掲載されている時に読みました。 これが読み出したら止まらなくて、一日で読み終えてしまいました。 この小説はすごい!と思い、友達に勧めたら七人ほど読んでくれて、どの人も「最高だった」。と言っていました。 信じられないという人は読んでみてください。 冒頭で呑み込まれます。 僕が読んできた二百冊以上ある小説の中でもトップクラスです。
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買う人へ
私の個人的な意見ですが、最初から最後まで何が面白いか分からなかったです。 話の内容は、ゲーム作りをしてる主人公が生活に苦しくなり、おかしな言動をブログに載せてしまったある日そのブログを見た主人公のファンの女の子からメールが来る。そんな出会いからはじまる恋となっております。 「うひゃひゃ」「きゃはは」こんな笑い方する人がこの世にいるのか?と疑問を持ちながら読んでいると、主人公がいきなり女の子を好きになる。私は「きゃはは」などと声で言いはじめる人を好きになる気持ちがよく分かりませんでした。女の子は個性的と書かれていますが、言動は個性的ですが何を考えているかなどは一切書かれておらず、突然変な事を言い出す変人にしか見えませんでした。私の個人的な意見で星は一つの評価をさせていただきます。もしこの小説を買おうか悩んでる方が居るのであれば、一度小説を数ページ読んでから読める本か確認してから読む事をお勧めします
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凡庸
可もなく不可もなく、普通に読めました。が、これは決して褒め言葉ではありません。 一人の男の苦悩が一人称で延々と描かれている最近流行のネガティブ系恋愛小説です。 乙一先生や滝本先生がベタ褒めしていたり、危険な新人とか言って売り出されていたり、なんだか凄い破天荒な作品なのかなぁ、と期待していたのですが、あまりに普通の作品で肩透かしを食らいました。 これに千三百円は、ちょっとボッタクリなんじゃ・・・? このぐらいの話ならケータイ小説に五万とあるんじゃ・・・? しかし、この作品の作者様が、作中に登場するよう、実際にフリーゲームサークルのゲーム作家さんであるということにはちょっと驚きました。自分の体験を踏まえたリアルな苦悩が描かれていることは評価できます。 そこを評して☆二つ
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とびっきりの
ここに書かれているのは融合して強くなる鋼ではなく、放っておけばくちる錆にしかすぎない、ありふれた金属だ。 だが、 ありきたりないストーリーラインでも、流行りのテンションでも。 この小説は「読まなければ解らない」文章の世界にいなければ絶対に融和出来ない、心を揺さぶるものがある。 日本には三万の「小説家予備軍」がいるという。 関係者をこめればどれだけの「世界に訴える」事に携る人がいるのか。 読んでほしい。 この本は世界を変えるものでもなければ百万人の涙を売るものでもない。 「そんなあなたへ」届ける、ちっぽけだけど、素敵な一冊だ。
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ネットの虚像と魂の伝播
この作品は、自主制作であまり一般受けする作品を世に出してこなかった作者の、 珍しく間口の広い、しかし一風変わったフィクション恋愛自叙伝である。 ネット上である程度活動している方ならば、ネット上の自分(専門的な知識を有し、 ゲーム内ではトップの知名度、アップロードした作品に信者が付く有名作者)と、 現実世界の自分(低収入、無職ニート、対人恐怖症、ネガティブ、容姿のコンプレックス、 非モテ)のギャップに怯えたこともあるかもしれない。そんな方に薦めたい一冊だ。 主人公である泉和良氏は、ネット上の自分の虚像を意図的に魅力あるものと演出し、 女性を幻想の恋に落としいれ、金が無いと同情を誘い、それによって金を稼ぐという、 創作者として堕落しきった生活を送っていた。 そんな折、痛い!かなり痛い!!自分の信者である女の子に恋をしてしまったとき、 抜け殻のようなリアルの自分と対峙しなくてはならなくなる・・・・ 延々繰り返されるネガティブな思考と、彼女を夢から覚ますまいと行う滑稽な自己演出は、 少々過剰で苛立ちすら覚える。 しかし読後、淡雪のような静かな感動と平穏を覚えた。 おどけた文体や破天荒な構成の奥の、作者の純朴すぎるシャイな素顔に気付いてやって欲しい。 ネットに限らず虚像を築いてきた方、創作物を発表されてきた方ならば この本で何かしらの平穏を得られるに違いない。