作品情報
『ファイナリスト/M』は、天原聖海による講談社BOX新人賞の受賞作。
『ファイナリスト/M』は、天原聖海による講談社BOX新人賞の受賞作。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2009-05-01
- ページ数
- 700ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062837071
- ISBN-10
- 4062837072
- 価格
- 738 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
新世紀の名探偵、ここに誕生! 舞台は日本中が注目する探偵グランプリ。気弱な僕の相棒は、スィートボイスの人工知能。いずれ劣らぬ探偵達に、虚々実々の連続殺人。さぁ、探偵新世紀の開幕だ!
レビュー
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今後に期待
設定が面白そうだったんで読むのを楽しみにしていたんですが、多少肩すかしをくらいました。 人口知能のパートナーと共に探偵大会を切り抜けるという設定は興味をそそるのですが、その人口知能が活躍している姿をそこまで見ることができませんでした。一応活躍してはいたんですが、もっと出てきてもよかったのではないかと思います。設定はいいんだけど、それがあまり活きていないというのはガッカリ度が高い物語のパターンであり、それをここで味わいたくなかったです。 中盤から終盤にかけての謎とその解決にあまりひきこまれなかったというのも痛いです。焦点になっていた謎自体にあまり興味を持つことができず、物語の登場人物だけが盛り上がっているような感覚でした。 文章は読みやすかったですが、無駄に大仰な表現が目立ったのでそこはマイナスですね。 マイナスのことばかり書きましたが、引き込まれた部分もありますし、エンターテイメントとして一定の水準を保っていると思うので、読んでも損はないと思います。 新人作家ということなので、今後に期待です。
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うーん…?
主人公 二ノ宮鷹史19歳(無職)は超が付く程自己中心的な姉の命令により、姉と共に仲間内で制作した高性能PC「メルクリウス」(人工知能付)のモニターとしてTV番組企画「探偵日本一決定戦 D-Iグランプリ」に出場するはめになってしまう。 全国から「我こそが名探偵だ!」と1万5千人が名乗りを上げた大会でメルクリウスの力を使いあれよあれよと決勝戦へと勝ち進む主人公。 そこに勝ち残った者達は探偵貴公子、天才外科医、千里眼刑事と凡人離れした推理力の持ち主! 決勝戦は孤島を貸し切った殺人事件推理バトル――と、なるはずだったのだが、実際に連続殺人事件が幕を開けてしまう。 一体誰が名探偵、誰が探偵で誰が被害者、誰が犯人、真犯人、黒幕なのか――!? 立ち向かうは僕!19歳!無職!(ただし人工知能付) あらすじはこんな感じですかね?? 自分としてはおもしろかったのとつまらなかったのが半々ってとこです。 キャラクターは個性が強く魅力的で〇。 文章は丁寧で読みやすいが少々回りくどいような気がします。 ストーリーは後半につれ納得いかない部分が出てきます。読者を置いてけぼりで論理展開していくというか、何だか勝ち逃げ(?)された感がしてなりません。 でもまぁこんだけケチつけてあれですが、結構楽しんで読めたので買って損はないかと思われます。 この作者の次回作が出たら気になって買ってしまうんだろうな(笑)
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悪くはないと思うけど、もっとメリハリが欲しい。
第3回講談社BOX新人賞・流水大賞優秀賞受賞作の作品。 そもそもこの賞がどういうタイプの、どの程度の水準の作品に対して与えられるものなのかわからないので、その点は何とも言えないが、全体的にうーんというか、イマイチ乗り切れないまま終わってしまったような感じがする。 大雑把に言ってしまえば、気弱な主人公の青年が周囲のクセの強い人たちにあれこれと言われつつ、徐々に成長、変化していく物語、と言えるだろう(これがこの作品での主題かどうかはともかくとして)。確かに、文章の端々でそのような印象を受ける。では、何が不満か、何が物足りないかと言えば、まず長い。勿論これ以上長い作品がないわけではないが、それでも約700ページというのは、長い。 そして、その長さの割には、いまいち物語の濃度というものがそれほど感じられない。途中何度か見るべきポイントはある。探偵グランプリの経過もそうだし、その中で発生する事件もそうだ。しかし、それがあまり重要な役割を果たしてはいない。良くある探偵小説のように、事件が未解決のまま最後まで引っ張っていって、探偵役鮮やかに解決してみせる、ということもなく、それほど時間もかからずに、ひとまず解決はされる(それが真相とは限らないが)。 だから、大きな山場を迎えることなく、最終盤まで行ってしまう。それ故に、この700ページという長さが、若干苦痛に感じられてしまう。キャラクターの持つ個性などは、面白いと思うので、もっとコンパクトにして、一点集中ではないが、力の入れ具合を工夫してみたら良いと思う。
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4★
パンドラ誌上にて二人の作家が同時デビューすることになり、大きく取り上げられた作品です。 ジャンルはミステリーに分類されるでしょう。 【文章を書く】ことに慣れた人が書いたんだろうなと思います。 表現も多彩、細部にまで手が入っています。 しかし、あまりにも細かいがゆえに、中盤でペースが落ちてしまった印象を受けます。 かなりの文字数ですので、しっかりと一字一句を読む方はかなりの時間が取られることでしょう。 しかし、上手い。 この作品は4★です。それは間違いない。5★ではない。 5★では無いからつまらないのではない。4★だから面白い、そういう作品だと思いました。 私は満足させてもらえましたよ。
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個人的には好きですが、ちょっと置いてかれます
設定や個人が面白いです。 話はミステリー畑の方らしい、二転三転する展開。ですが、その展開ごとの運びがイマイチで、置いてきぼり感を味わいます。 人工頭脳、というより人の「性癖」に照準を当てていらっしゃるミステリーですね。そこが面白かったです。 主人公の二ノ宮くんの心情もさらっと伝わっては来ますが、あともう少し何かが欲しいです。 あと、個人の凄さがあまり伝わらないのがちょっと…。今後が期待されます。
関連する文学賞
- 講談社BOX新人賞 第3回(2008年) ・優秀賞