作品情報
『戦闘破壊学園ダンゲロス』は、架神恭介の受賞歴を語るうえで重要なライトノベル作品。
『戦闘破壊学園ダンゲロス』は、架神恭介によるライトノベル作品。青春と非日常を軸に、キャラクター小説を重ねながら、受賞作としての個性を示している。 書誌識別子は図書として確認できる範囲で補完した。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2011-02-01
- ページ数
- 516ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062837590
- ISBN-10
- 4062837595
- 価格
- 64 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
第3回講談社BOX新人賞Talents受賞作。 「魔人」と呼ばれる異能力者たちが存在する、とある世界。 私立希望崎学園・通称戦闘破壊学園ダンゲロスでは、対立する2つのグループの抗争が激化していた。 邪賢王ヒロシマ率いる、暴力で学園を支配する「番長グループ」。 ド正義卓也を擁する、魔人校則の遵守により治安を保つ「生徒会」。 ハルマゲドン勃発の日、一般生徒の両性院男女は幼馴染の保護と引き換えに番長グループに協力することになる。 生き残りを賭けた抗争はエスカレートし、未曾有のカタストロフへ――――!
レビュー
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最高!
状態も良く。凄く面白い。こういう作品はもっと評価されるべき!
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丁寧かつ破綻が(少)ない物語
著者がジャンプ感想サイトを運営されていて、そこから知ったので試しに購入してみました。 サイトで感想を公表する際には論理能力の矛盾や説得力等に関して力説されているだけあり、強い能力が後付で弱くなるなどストーリーの都合でブレることがありません。 そもそもTRPGのリプレイ的なものであるらしいので、ルールブックに沿って能力解決がなされていくようなドライさを感じます。 この作品のミソは、各人自由な能力を定義するため、作った本人以外は気付きにくい『拡大解釈』あるいは盲点的な『能力のコンボ』を出して読者の意表を突くことです。 また、能力バトルでありながら細かい矛盾や都合が悪い部分は(良い意味で)ノリと勢いとトンデモ理論で解決するので、ハマりさえすればするする読めます。 『聖闘士星矢』や『男塾』、『ジョジョの奇妙な冒険』辺りのノリです。 以上のことを踏まえ、 ・能力バトルが好き ・能力に話の都合で制限が付いていくのが嫌 ・あの能力とこの能力が戦ったらどうなるかなどを考えるのが好き ・能力を拡大解釈するのが好き ・物語には納得できるオチが欲しい ・物語を斜に構えて眺めるのが好き etc. そんな人にオススメです。 欠点としては、 ・無意味ではなく、読むのを避けられないエログロが多め ・丁寧にルールを守って進行するため、情報が揃うと最後の展開を容易に予想できてしまうので、小さくまとまった印象がある 辺りでしょうか。 ボリュームがあり、面白く読めました。 怒涛の展開ではありますが、駆け足な感もせず、最後まで楽しませようという意気込みを感じる良い作品だと思います。
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「能力バトル物」の異端にして最高峰
「JOJOの奇妙な冒険」「ハンターハンター」etc。 所謂、キャラクター達が常人には無い能力を駆使して戦いを繰り広げる作品。 このようなジャンル分けが適当かどうかは別として、少年漫画界では一般的に見られる手法である。 この作品の作者は、未だ20代ということで、恐らくはそういった作品群に多大な影響を受けて育ったのであろう。 また、その源流には、山田風太郎氏の伝奇小説の影響が見え隠れする。 氏のリスペクトと思しき、作中のエロ&グロ&ナンセンスな殺人描写は、まさに読む人を選ぶ作品と言えよう。 また、同様の作風は既に多方面で出尽くされ、二番煎じと言われても仕方の無いテーマである。 だが、ここで注目したいのは、この小説の登場人物のもっている能力のほとんどが、何の役にも立ちそうにないようなくだらないものである、ということ。作ったカレーの辛さを自在に操る能力者なんぞに、一体何ができるというのか? できるのである。それもものすごく大それたことが。 主人公をはじめ、ほとんどの人物が、一見してしょーもない能力を持っている。 それをごくごく真剣に、かつ有効に戦いに役立てるのだ。 このアイディア力は大いに評価したい。 食材は料理する人間次第で如何様にも変化する。 この作品は凡百の「能力バトル物」等ではない。 異端にして最高峰なのだ。 タイトルや紹介文、または他の方の辛口レビュー等で読むのを敬遠されている方。 是非、一度、手にとって読んで見ることをお勧めする。
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おもしろいけど胃もたれする
作者はHUNTER×HUNTERとテニスの王子様を愛している。そんでもって変態。 賢明なジャンプ読者であれば、この二言でどのような作品なのかなんとなく想像できたでしょう。 ジャンプ読者で無い方のために同じ講談社BOXの西尾維新先生の作品で言い表すと、 箱庭学園を舞台に阿良々木暦や神原駿河レベルの変態が勢ぞろいし、そいつらは己の変態性に相応しい変態能力を持っており、 そのうえ非実在青少年うんぬんかんぬんをまったく無視して変態衝動のおもむくままに生きる。 なのに熱い。 上の二つの説明で逆にわけのわからなくなった人のために少し真面目に紹介します。 敵も味方も全力を尽くすというポリシーを作者は持っており、実際それは上手くいっています。 どんなに強い能力を持っている魔人であっても相性次第では、また事前にその能力を把握されていればあっさりと死ぬバランスのため、 戦争状態に陥っている「番長グループ」「生徒会グループ」、そして「第三勢力」は情報収集を第一にし、情報が手に入る度に会議を開いては対策を練ります。 とにかく徹底して未知の部分を減らし、どんな強者であっても油断せずに石橋を叩きまくりますが、リスクを一切とらずにリターンを得られるわけもないので、 「ここが勝負所!」と未知の部分に踏み出す場面も多々あります。 その結果、理性と蛮勇という二つがほどよく混ざり合ったバトル描写に仕上がっています。 先が読めるという感想をどこかで読んだ記憶があり、確かにそういった面もあります。 けれどそれは『お約束』と言えるもので、自由奔放すぎるキャラクターたちに対する鎮静剤のように働いています。これ以上奔放になられたらついていけません。 ていうか絶対この作者頭おかしいよっ! キャラ考えたプレイヤーたちも狂ってるね! 正直読んでて何度も引いたわ。読んでる最中、開いてはいけない扉が心の中で開いた気がするわー。 ビッチとか童貞とかレイプとか卑猥な言葉の、1ページ当たりの登場率を考えたら頭痛で頭が痛くて歩きながら走りだしたくなる。 この小説はR-18です。以上!
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「ひどい作品」だが「つまらない」作品ではない
文字通り酷い作品である。 前置きを経た本編開始1ページ目から早々に暴力とレイプ、そこから緩急をつけつつも殺戮とセックスとグロテスクな描写は続き、重要なポジションに思われたキャラ達は物凄い勢いで死んでゆき、酷い箇所では2、3ページで屍の山が積み上がる。そして読み終えた時に伝わるのは「本当に美しいもの」のコメントに困る正体。 余程近しく、下ネタも通用する相手でなければ他人に薦める事はしない方が良い作品だ。 しかし、「つまらない作品か?」と問われれば間違いなく否である。 この作品の登場人物は全員が全員「自己の全力」を尽くして状況を自分にとって良いものにしようと動く。「お前にはこの程度で十分だ」と手加減したり、「○○第一の刺客」みたいに順番に現れたりもしない。全力で戦うが故に思わぬ格上殺しが起きたり、僅か一行でそれまで数十ページに渡って遍歴を描いてきたキャラが意味も無く死ぬ。そこに作品の熱さが生まれるのだ。 まあ本当に人を選ぶ作品なので、初見の人はネタバレを回避しつつ読書サイトの感想などを見てみよう。それでちょっとでも心の琴線に触れたなら、きっと楽しめるはずだ
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とにかくくだらない。笑
TRPGのノベライズだというが、それにしてもこれはひどい。無論いい意味で。笑 舞台設定、登場人物の配置、ネーミングセンス、とにかくくだらない。そしてエロい。グロい。 しかしくだらない割には物語として意外にもしっかりとまとまってる。 最後はたぶん誰もが騙されるんじゃないだろうか。 個人的にはこの闇鍋のような小説が大好きなので星5つ。 万人受けはしないと断言できるので、買う前には他のレビューなどを見て、よく考えた方がよいです。
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人には勧めにくい
内容は面白いが、人には勧めにくい。 まず、吐き気がするほど下品で、エログロ描写が頻発する点。 吐き気がしても読み通せる自信がない人は買うべきではないだろう。 キャラの描写が薄いのは、能力をメインに置いた話なので仕方がない。 しかし、この能力も大して生かされないことが多いので、能力バトル好きにも勧めにくい。 これは、どんな強い能力を持っていても死ぬときは死ぬというロジックが働いているためで、 相性が悪いと出会い頭に即死ということもありえることになる。 能力を発揮することなく死んでいくキャラも多数。 それでも面白いのは筆者のリビドー全開なのが伝わってくるため。 ダンゲロスってゲームがあることくらいは知っておいてから読んだ方が楽しめると思う。
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テンプレ表現を笑い飛ばせる方向け
著者が自分で考えたテーブルトークシュミレーションゲームの1シナリオを小説にしたもののようです。 ただ、いわゆるリプレイというものではありません。 他のレビュアーさんが触れている山田風太郎という名前に心当たりがない方でも、バジリスク(甲賀忍法帖) と言えば分かるかもしれません。 誤解を恐れずに言うならば、あれのエログロコメディー版みたいな感じです。 登場人物は結構悲惨な死に方をするので、好きなヒロインが酷い目にあったりすると壁を殴りたくなる方 には合わないでしょう。 それとお約束的な文言を作為的にちりばめているので、著者のドヤ顔が透けて見えてしまう方にもお勧めは できません。 これらの点を意に介されない方にはオススメの一冊です。 何といっても臨場感が半端ではありません。 主人公級でも平気で死ぬからです。一行、一文で!勿論「さっきの死ぬ描写が実は幻覚でした」なんてオチも 一切ありません。流し読みする暇がないのです。 そしてそれ故に登場人物は実に自由奔放に動き回ります(死んでくれていいので、著者は登場人物の動きを 制限する必要がないのです)。 その強烈な個性が印象付いていたために、読後一抹の寂寥感を感じるほどでした。 元はと言えば各プレイヤーの悪ノリの産物を、ここまでのものに昇華させたのは著者の力量(愛)故でしょう。 素直に脱帽です。 いくつか難点を挙げるとすれば価格設定が高めということでしょうか。 また、若干物語の進行に対して文章量が足りていないと感じられる箇所がありました。 大分添削をしたようなのでそのためかもしれません。 このためもあって、文体は軽いという印象を受けます。 興味をもたれた方は著者のWebページを覗いてみると良いでしょう("男爵 かがみ"などで検索すると出るかと)。 少年ジャンプの感想などを毎週律儀にアップしているので、著者のセンスを知る手がかりになるかと思います。
関連する文学賞
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