作品情報
検察の現場から、真相に迫る。
第40回江戸川乱歩賞で注目された作品。検察の捜査と司法の現場を背景に、真相へ迫るリーガルサスペンス。
レビュー要約
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独自の発想を評価する声がある一方で、構成や読み味には好みが分かれやすい。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2015-08-12
- ページ数
- 416ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.8 x 1.6 x 14.8 cm
- ISBN-13
- 9784062931816
- ISBN-10
- 4062931818
- 価格
- 858 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
横浜地検の検察官、岩崎紀美子の最初の事件。日弁連の大物弁護士西垣文雄が横浜の自宅で惨殺された。西垣が恨みを買いそうな案件を調べる岩崎は、背後の闇の深さに直面する。検察庁と日弁連の確執、組織の軋轢……そして東京地検が日弁連に強制捜査に入る事態に発展。孤軍奮戦の若い岩崎にも、脅迫者の影が迫る。日本にもスケールの大きい本格リーガル小説が誕生したと絶賛された乱歩賞受賞作、読みやすい新装版化! 大物弁護士西垣文雄が横浜の自宅で惨殺された。首や手足はねじ曲げられ、顔は激痛にゆがんでいた。検察官不足の背景もあり、事件の担当検事となった横浜地検の検察官岩崎紀美子は、恨みを買いそうな西垣の手がけた案件を調べていくうちに、資金繰りで追い込まれた産廃処理業者の社長自殺の事件にいきあたる。だが、事件の闇は深かった。検察庁と日弁連の確執とそれぞれの組織の主導権争い、その影が西垣事件の背後に見え隠れする。そして東京地検が日弁連に強制捜査に踏み込むという騒然とする事態に進展。上司の理解も得られず孤軍奮戦の岩崎には、脅迫者が迫る……。現役弁護士が、法曹界の闇に踏み込み、将来を予見したと評判を呼んだ江戸川乱歩賞受賞の本格リーガル・サスペンス、新装版で登場!
レビュー
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検察官の本当の正義とは
「己の志と組織を天秤にかける」 これは恐らく検察庁でなくとも、「組織」と名のつくモノの中にいれば、必ず誰かは経験する心情や宿命なのかなと。 何を貫くか、貫くことの難しさと清々しさに魅せられ、一気読みでした。
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つまらない
全然読み応えがないです。法曹界の権力闘争からの殺人事件で女性検事が調査するんですが、犯人との対決、真相に迫る場面も緊張感がなく。結末はあっけない。事務官との関係性も余計な話、いらない。検察調査って活躍は感じはしませんでした。
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やっぱり検察も完全な正義ではないのだ
検察機構の在り方を教えてもらった。他書から、一旦起訴と決めたら、徹底的に有罪にするのだと学んだが、本書では、小説仕立てでそれがわかった。ただ、慣れない著者の小説仕立てはちょっと下手なドラマを見ているような違和感があったので、マイナス星1つ。
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現役弁護士が描いた法曹界の闇
著者が現役の弁護士であることから、現在の法曹界が抱える問題点を作品の背景にして、 その闇を突きながら一級の法律サスペンスに仕上げている。裁判官、弁護士、そして検察という 法曹界の構成員の中でも、非常に力を持つと言われる検察の持つ闇の部分をうまく サスペンスにまで昇華させた力量は素晴らしいと思う。大物弁護士が拷問の末惨殺される。 彼は近々日弁連の会長選挙に立候補すると言われていた。その選挙をめぐる弁護士間の 争いか。横浜地検の女性弁護士岩崎は、それに注目して捜査に踏みだすが。検察の問題を 些か大げさに取り上げている感はあるが、エンターテインメントという範疇からすれば仕方ないこと だろう。この作者、本業のほうが忙しいのか、最近寡作であるように思うが、この力量は 是非引き続き多くの作品を世に出してほしいと思わせるものがある。
関連する文学賞
- 江戸川乱歩賞 第40回(1994年) ・受賞