日本の文学賞

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白球アフロ (講談社文庫 あ 133-1)

小説現代長編新人賞

白球アフロ (講談社文庫 あ 133-1)

朝倉宏景

都立高校の弱小野球部にアフロの転校生がやって来る、青春と恋愛が交差する快作。

高校野球青春恋愛チームワーク

作品情報

第7回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作「白球と爆弾」を改題した『白球アフロ』の文庫版。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2016-07-15
ページ数
272ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.1 x 14.8 cm
ISBN-13
9784062934572
ISBN-10
4062934574
価格
671 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

都立高校の弱小野球部に、アメリカからの転校生、クリスが入部する。黒人の父と日本人の母を持つクリスの守備の腕前は超高校級。それに比べてバッティングが粗いクリスに日本野球のお家芸「送りバント」を理解させようとチームメイトは秘策を考えつくがーー。笑ったあと、腹底にグッとくる爽快青春小説。選考委員の伊集院静氏、角田光代氏激賞の小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。

レビュー

  • 傑作です

    アマチュア野球、とりわけ高校野球に関する小説を収集・読破している私が考えても傑作の部類です。破綻の無いストーリー展開と試合描写は、あさの氏の「バッテリー」を凌駕し、高校生とそれに関わる家族や友人たちの心理描写は五十嵐氏の「1985年の奇跡」をしのいでいます。だから200ページがあっという間に楽しめました。また夏が恋しくなる青春・野球作品。作者は元球児だそうで、ヒリヒリするほどの試合描写らナルホド!!と感心しました。

  • 青春とは、白球とは

    アフロがチームにもたらす変化、空気感。最高だ!

  • アフロものかと思ったら

    アフロに特化した物語かと思ったら、 青春野球物語でした。 面白いなと思ったのは、日本人が当たり前だと思っていることに対する疑問の提起。アフロくんの口を通して軽快に語られます。 もちろん、青春ものとしても面白かったですが、もう一つ深く考えさせられる作品だったように思います。

  • 期待外れだった

    高校生の野球部に来た黒人学生。 この設定を思いつくセンスの良さや、いったいこれから何が始まるんです?という期待感の持たせ方はピカイチで、 冒頭からもの凄く期待してしまった。 それがよくなかったのかもしれない。 こちらとしては、黒人の考え方や文化や習慣と日本人のそれとの対立や同意についての物語が展開されるんじゃないか? という期待が強く、 だからこそ黒人高校生という設定が生きてくるはずだと思っていた。 ところがふたを開けたら、どうにもこの黒人高校生が実在する人物にはとても思えず、 あくまでも作者が頭の中で都合よくこしらえた人形にしか思えなかった。 御涙頂戴とも言える黒人高校生の悩みもそうだが、ほんとにそんなことで悩んでたの?と思うくらい拍子抜けしたし、 それを主人公がいちいち全部理解して、解説する図式もハッキリ言ってよくない。 それなら黒人との会話などで表現した方がよかったのでは? さらに、いちいち黒人の論理的な意見に納得せず、「これは日本人の精神性として頑として譲れない!」というような対立がもっとあってもよかったと思う。 また、都合のいい展開が多いのと、全て主人公が言葉でもって説明してしまうのも、いまどきの小説らしいなと思った。 冒頭におかれた『バントについての否定』も、黒人学生の悩みを引き立たせるための道具にしたのだろうけど、なんか無理矢理感が強くて納得しづらい。 どこか浅いまま終わってしまうのが残念で、せっかくの設定がもったいないと思った。

  • アフロというタイトルに

    「白球アフロ」というタイトルに,「このテのもの」が来たかとにんまりして手に取りました. 一気に読了です. タイトルから想像していた予想を良い意味で裏切られました. 野球に関してほとんど知識の無かった私. そんな私でも十分に手に汗握り愉しめました. 良い本です,タイトルから内容を想像して読んでみてはいかがでしょう.

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