書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2018-09-20
- ページ数
- 325ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14.1 x 2.7 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784065130605
- ISBN-10
- 4065130603
- 価格
- 1000 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
2018年、遊覧中のチャーター機が突如システムダウンを起こし、南極へ不時着してしまう。ツアーコンダクターの望月拓海と乗客のランディ・ベイカーは物資を求め、今は使用されていない「到達不能極」基地を目指す。1945年、ペナン島の日本海軍基地。訓練生の星野信之は、ドイツから来た博士とその娘・ロッテを、南極にあるナチスの秘密基地へと送り届ける任務を言い渡される。第64回江戸川乱歩賞受賞作! 衝撃の受賞作なしから1年――。 こんな熱量を、興奮を待っていた! 賞始まって以来、最大スケールの冒険ロマン、ここに爆誕!! 第64回江戸川乱歩賞受賞作 2018年、遊覧飛行中のチャーター機が突如システムダウンを起こし、南極へ不時着してしまう。ツアーコンダクターの望月拓海と乗客のランディ・ベイカーは物資を求め、今は使用されていない「到達不能極」基地を目指す。 1945年、ペナン島の日本海軍基地。訓練生の星野信之は、ドイツから来た博士とその娘・ロッテを、南極にあるナチスの秘密基地へと送り届ける任務を言い渡される。 現在と過去、二つの物語が交錯するとき、 極寒の地に隠された“災厄”と“秘密”が目を覚ます!
1973年、東京都生まれ。千葉大学理学部物理学科卒業。2018年、第64回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。
レビュー
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作者の情熱
気にいりました。スケールの大きい素晴らしい作品です❗️
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産経新聞の書評で興味を持った
三冊買った中では一番興味を持った内容だった
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極地でのミリタリー冒険小説
江戸川乱歩賞といえば、本格推理や探偵小説、法廷ものという印象を抱いていた。ところが本書では本格 推理ではなく、SF的アイディアを盛り込んだ冒険小説、例えば007ジェームズ・ボンドの類である。おまけ にボーイミーツガールもある。 極寒の地南極を舞台におよそ半世紀にも及ぶ物語は、壮大な時空のドラマでもある。最後まで読ませる筆 力はさすが乱歩賞受賞作との感あり。 残念な点はちょうど物語の半ばで一つどんでん返しが披露されたが、それ以降落としどころが何となく見 えてしまった。想像を超える驚きを味わえず残念。またSFガジェットの科学的理論武装が少々甘く、SFファ ンから見たら若干の物足りなさを覚えるかも知れない。
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良質エンターテーメント
文章がとてもいいです。著者の性格の良さが現れてるような、真摯な文章と感じました。
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南極大陸を描く
南極の風景を伝え、力作だった。昔、ナチス時代の基地があった事を伝え、素晴らしかった。
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切ない
戦時中のボーイ・ミーツ・ガール物語 切なさが胸にくる
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この作品が乱歩賞受賞作とは・・・・
普通のB級SF小説のようだ、というのが読後感です これがなぜ乱歩賞をとれたのかがよくわかりません 例えば第二次世界大戦中に南極大陸奥地にジェット戦闘機まで配置した 基地があったという設定にはトンデモ仮想戦記なのかと思った 乱歩賞もレベルが下がったと感じました
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世界の南端で愛を叫ぶ
南極といえばとにかくすごい寒そう(小並感) みたいな知識しか持っていなかったため、南極の描写だけでも面白く読めた。さすが南極、試される大地北海道よりもよっぽど試される場面が続出する。 話は2018年の南極ツアーと、南極観測隊、そして1945年戦時中の日本軍の3つの物語が平行して進んでいく構造で、それぞれが公務員の待遇並みの安定感のある硬派な文章で綴られていく。ところが内容は、初めのうちはいかにも優等性的に手堅く話が進んでいくのだが、「いったいこの3つの話がどう絡んでくるのだ?」と思いながらページをめくっていくと、中盤からいきなりナチスが出てくる。かと思ったら、冷凍睡眠とか全脳の電子化(トータルブレインアップローディング)とかの話が登場。さらにさらに銃撃戦や核ミサイルまで飛び出して、最終的にはなんでもありのハリウッド映画みたいになって驚いた。冒頭の堅実な展開からは想像できないぐらい話がぐちゃぐちゃになっていくのだ。ブットビ展開なるのは、話の核となるSF周りの設定がかなり適当なのが理由の一つであり、原理主義右翼のSFファンなら激おこ間違いなしだが、まあこれはこういうもの、ファンタジーかなにかだと思って読めばいいと思う。ハリウッド映画だからねしょうがないね。でもこういう先の読めなさも、この本の面白さの一つだ。 あと、一番よかったのは南極でもSFでも銃撃戦でもなく、過酷な時代に生きた少年少女のラブストーリー。二人の想いが時空を超える展開はかなり切なくて、ぐっときた。むしろこの恋物語を話の主軸にして欲しかったぐらいだ。 安定感のある筆致が、アクションシーンではむしろ短所と化しているところが唯一気にはなったが(たとえば冒頭の、●●●に乗っているときのトラブルとか、小便チビるとかいうレベルを遙かに超える恐怖だと思うのだが、文章が淡々としていて緊迫感があまりない)、全体としては面白く読むことができた。前々回の『QJKJQ』に続いて、乱歩賞が面白い作品を世に出してくれて満足だ。
関連する文学賞
- 江戸川乱歩賞 第64回(2018年) ・受賞