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君と一緒にごはんが食べたい (講談社ラノベ文庫)

講談社ラノベ文庫新人賞

君と一緒にごはんが食べたい (講談社ラノベ文庫)

佐藤トミー

全国大会を目指す高校ラグビー部主将・原田伊織は、同級生の瀬尾小春から手作り弁当を一緒に食べてほしいと頼まれる。衝撃的に不味い弁当をきっかけに、料理、ピアノ、ラグビー、それぞれの挫折と再出発が交差していく青春小説。

青春食事ラグビーピアノ挫折と再生

作品情報

一緒にごはんを食べる時間が、不器用な二人の心を少しずつほどいていく。

第10回講談社ラノベ文庫新人賞佳作受賞作。刊行時は著者名が日日綴郎として掲載されている。ラグビーに打ち込む伊織と、料理がうまくいかない小春の昼食時間から始まり、競技、音楽、家族や仲間との関係が重なっていく。食べることを通じて人と向き合う、部活青春ラブコメ。

レビュー要約

  • 選評では、少年少女の青春描写と文章力が評価される一方、弁当、ピアノ、ラグビー、恋愛など要素が多く、見せたい核を絞るとさらに良くなると指摘された。

  • 読者反応では、まっすぐな主人公、心に傷を抱えたヒロイン、部活と食事を通じた交流が好意的に受け止められている。終盤の熱量や一冊としてのまとまりも評価されている。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2022-10-03
ページ数
280ページ
言語
日本語
サイズ
10.7 x 1.5 x 14.8 cm
ISBN-13
9784065293126
ISBN-10
406529312X
価格
748 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

藤森高校ラグビー部主将の原田伊織。高校三年間の集大成として全国大会出場を目指し練習に励んでいたが、クラスメイトで藤森高校でも有名な美少女・瀬尾小春とふとした拍子に目が合うことに気がつく。母親からもゴリラと言われるような伊織と接点はなく、不思議に思っていた伊織だが、ある日小春に呼び止められる。 「あ、あのね原田くん。……わたしと一緒にお弁当……食べない?」 とまどいながらも浮かれる伊織だが、いざ小春の作ったお弁当を食べてみると――衝撃的に不味かった。だけど、小春の作る料理が不味いのにはある理由があって――? 第10回講談社ラノベ文庫新人賞<佳作>受賞作、登場!

レビュー

  • 私には退屈だった。

    退屈な内容で、読むのに忍耐が入り、私には退屈だった。青春小説とも言えるので、刺さる人には刺さるかもしれません。 極端な欠点があるというわけではないのですが、無理に色々詰め込みすぎて単調で全体で楽しめないみたいな印象の作品でしょうか。揚げ物しかないお弁当という感じですか。 電子書籍としては章ごとの頭などにとべないという使いにくさはありました。 この作者さんの商業2作目。ただし、この作品も講談社の新人賞佳作なので、時期がズレた新人賞応募作で、実質デビュー作でしょう。 富士見ファンタジア文庫での応募作の選考委員の評価が「エンタメ性にとぼしい」というものがあり、こちらもその欠点を引き継いでいます。 富士見ファンタジアのほうの作品を読んだ時は、ここまで退屈さを感じなかったので、あちらはその評価の分手直ししたのかもしれません。 ラグビー青春をかける高校生が、ピアノ天才少女から毎日お弁当を貰い、仲良くなり、少女の悩みを解決するという、20年くらい前の恋愛ゲームにありそうな内容です。 ラグビー、ピアノ、食事と描きたい要素が詰め込まれすぎて、どれも中途半端で、物語として描きたいものが浅くなり、半端感を感じました。 また主人公に想いを寄せるマネージャーの子という恋愛要素や、主人公の友人、後輩と青春要素として描きたかったのかもしれませんが、あれこれ関係をつめこみすぎたのもより何が描きたいかがわかりにくく、登場人物たちの感情や想いが軽く、こちらの心に響きにくかったように思います。 もっと関係や感情をじっくり描かないと、しょせん他人事の感情に共感しにくいです。 わかりやすいエンタメ的な緩急が弱く、ただの高校生青春日記を読んでいる(それもトントン拍子にうまくいく)ものであるために、難しい題材ほどに作者さんの文章力、構成がついていけてないと思われます。

  • 前作同様、高校生の青春を存分に楽しめる内容。読後も気持ちが高鳴る。

    本気で花園を目指すゴリマッチョのラガーマンが主人公という、ラノベでは珍しい設定。その原田伊織が、これまであまり接点のなかったクラスメイトでピアノの天才と言われている瀬尾小春からお弁当を食べてほしい、と頼まれるお話。 ピアニストって料理しちゃいけないんじゃ、と思ったらその辺もひっくるめて色々な事情が込められており、その料理のマズさも併せて中々面白い展開になっている。マネージャーで伊織に片思い中の高峰美優や友人達、ラグビー部のメンバーも交えた部活の熱い展開、小春達との青春も併せて終始楽しめる、良い作品だった。 前作の『青のアウトライン』もそうだったが、高校生の青春という、あの時期独特の物事へ一心に打ち込める熱さやもどかしさ、不器用さや素直さが存分に込められており、読後高鳴る気持ちにさせてくれた。

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